Ѣ
キリル文字 | ||||||
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А | Б | В | Г | Ґ | Д | Ѓ |
Ђ | Е | Ё | Ѐ | Є | Ж | З |
Ѕ | И | І | Ї | Й | Ѝ | Ј |
К | Ќ | Л | Љ | М | Н | Њ |
О | П | Р | С | Т | Ћ | У |
Ў | Ф | Х | Ц | Ч | Џ | Ш |
Щ | Ъ | Ы | Ь | Э | Ю | Я |
非スラヴ系文字 | ||||||
Ӑ | Ӓ | Ә | Ӛ | Ӕ | Ғ | Ӷ |
Ҕ | Ӗ | Ӂ | Җ | Ӝ | Ҙ | Ӟ |
Ӡ | Ӣ | Ӥ | Ҋ | Ҡ | Қ | Ҟ |
Ӄ | Ҝ | Ӆ | Ӎ | Ң | Ӊ | Ӈ |
Ҥ | Ө | Ӧ | Ӫ | Ҧ | Ҏ | Ҫ |
Ҭ | Ҵ | Ӳ | Ӯ | Ү | Ұ | Ӱ |
Ҳ | Ӿ | Һ | Ҷ | Ӌ | Ҹ | Ӵ |
Ҩ | Ҽ | Ҿ | Ӹ | Ҍ | Ӭ | Ӏ |
初期キリル文字 | ||||||
Ҁ | Ѹ | Ѡ | Ѿ | Ѻ | Ѣ | Ꙗ |
Ѥ | Ѧ | Ѫ | Ѩ | Ѭ | Ѯ | Ѱ |
Ѳ | Ѵ | Ѷ | ꙮ | Ԁ | ||
キリル文字一覧 |
Ѣ, ѣ は、キリル文字の一つ、もしくはそれに対応するスラヴ語の母音。現在は使われていない。文字の起源は明らかになっていないが、一説によるとキリル文字 Ь とグラゴル文字 Ⰰ の合字のようである。
呼称
- 古代教会スラヴ語:ヤーチ(ѣть / ꙗть)またはヤータ(ѣта)
- ブルガリア語:ヤーチ(ять)またはエ・ドボイノ(Е двойно / Ѣ двойно、倍増したエ)
- セルビア語:ヤーチ(јать)
- ロシア語:ヤーチ(ятьまたはイェー・ドボイノイェ(Е двойное / Ѣ двойное、倍増したイェー)
- ウクライナ語:ヤーチ(ять)
音素
本来は /æ:/ もしくは /e:/ というスラヴ祖語以来の独立した音素を表していたが、Ѣ が表していた音は後に別の音に吸収されていった。
- ブルガリア語ではЕ(エ/e/、西部)もしくはЯ(ヤ/ja/、東部)になった。
- マケドニア語ではЕ(エ/e/)になった。
- セルボクロアチア語ではЕ(エ/e/もしくはイェ/je/、方言により、西部)もしくはЯ(ヤ/ja/、東部)になった(詳細はシュト方言を参照)。
- ロシア語ではЕ(イェ/je/、西部)もしくはЯ(ヤ/ja/、東部)になった。
- ウクライナ語ではЕ(エ/e/、西部)もしくはЯ(ヤ/ja/、東部)になった。
- ベラルーシ語ではЕ(イェ/je/、西部)もしくはЯ(ヤ/ja/、東部)になった。
なお、キリル文字を使用しないスラヴ語では、Ѣに相当する音は以下のようになった。
- スロヴェニア語ではEになった。
- ポーランド語ではIAもしくはIEになった。
- チェコ語では長母音はÍ、短母音はĚになった。
- スロヴァキア語では長母音はIE、短母音はEになった。
- ソルブ語ではĚになった。
使用状況
前述のとおり現在では用いられていない。
アルファベット上の位置
Ь の次に位置していた。
Ѣに関わる諸事項
半軟音の Ҍ とは別の文字である。
符号位置
大文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 小文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 備考 |
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Ѣ | U+0462
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‐
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Ѣ Ѣ
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ѣ | U+0463
|
‐
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ѣ ѣ
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