お家はバラバラ
『お家はバラバラ』(原題:The Dog House、1952年11月29日公開)はトムとジェリーの作品のひとつ。
スタッフ
- 監督 - ウィリアム・ハンナ ジョセフ・バーベラ
- 製作 - フレッド・クインビー
- 作画 - ケネス・ミューズ エド・バージ レイ・パターソン アーヴン・スペンス
- 背景 - ジョン・ディドリック・ジョンソン
- 音楽 - スコット・ブラッドリー
作品内容
ブルドッグのスパイクは自ら設計した夢のマイホーム(犬小屋)を建てようとしていた。ところがトムとジェリーの追いかけっこに巻き込まれ、建築中の家は無残にも壊されてしまう。
トムを捕まえ「この野郎、俺はガキの頃から自分の家を持つのが夢だったんだ。今度俺の邪魔をしたらただじゃおかねえぞ!」と怒鳴るスパイク。しかし2人は追いかけっこをやめず、トムがローラーで家をスパイクごと轢き潰したかと思えば、ジェリーの投げた爆弾が建て直した家の中に入り爆発。家はトムが切り倒した電柱に押し潰され、対策したスパイクが木の上に家を建ててもトムはその木ごと切り倒してしまう始末。終いにはトムは投げ縄でジェリーを捕まえようとするも、ジェリーの反撃に遭い間違えて家を引き寄せ、スパイクもろとも叩き潰してしまう。ついに怒りの頂点に達したスパイクはトムをしばき上げ…。
結局、トムはスパイクの奴隷となって家を建て直すよう鞭を打たれる。一方、直接家を壊さなかったジェリーはスパイクから何のお咎めも受けることなく、彼と仲良く設計図を閲覧していた。
登場キャラクター
- トム
- ジェリーを追いかけているうちに建築中のスパイク新居を壊し、手出ししないよう説教されるもその後7回家を壊す。最後は堪忍袋の緒が切れたスパイクから鞭打たれつつ犬小屋を建てさせられた。
- ジェリー
- 犬小屋を壊してスパイクに説教されたトムに様々ないたずらを仕掛けると共に、トムの攻撃を巧みにかわす。最後はスパイクに酷使されるトムを尻目に、新しい犬小屋の設計図をスパイクと一緒に眺めた。
- スパイク
- 幼少期から自分の犬小屋を持つことを夢見ており、自らその夢を実現すべくDIYに奮闘。だがそのそばでジェリーを追いかけるトムに建築中の犬小屋を何度も壊されてしまう。最後は堪忍袋の緒が切れ、トムを酷使し犬小屋を建てさせた。
備考・その他
序盤のトムが扉を突き破ってジェリーを追うシーンはここまでおいでの流用である。
本作はトムとジェリーの短編の中で唯一上映時間が6分未満だった作品。
関連項目
- Home! Sweet Home!(埴生の宿) - 本作内でしきりに同曲が用いられる。
- ビルマの竪琴(1956年、1985年) - 本作同様「Home! Sweet Home!」が使用された日本の映画作品。
- 鞍馬天狗の「家」(1977年放送のテレビドラマ) - 劇中の主人公監督による8ミリ映画作品が本作とやや相似している。
- 夢の豪邸づくり(2007年3月3日発表。トムとジェリー テイルズ「お仕事編」) - トムとジェリーが宝くじで当せんした賞金を山分けして豪邸づくりをするが、トムはジェリーに勝ちたい野望を抱くあまり(業者へ理不尽な要求をするなど)我田引水して賞金を使い果たし、結局豪邸を持てずに終わってしまう。