アフリカ人、イクイアーノの生涯の興味深い物語

表紙

アフリカ人、イクイアーノの生涯の興味深い物語』(The Interesting Narrative of the Life of Olaudah Equiano)は、1789年ロンドンで出版された自伝[1]

現在のナイジェリアで生まれ、その後拉致され奴隷として過ごしたオラウダ・イクイアーノ英語版の生活を説明し、自由を獲得するに至った経緯を紹介する。奴隷船内部の状況を克明に描いた作品として知られ、奴隷体験記と呼ばれるジャンルの一種である[1]

概要

著者であるオラウダー・イクイアーノ英語版、別名グスタヴス・ヴァッサはナイジェリアのイボ族が住む地域に住んでいたが、子どもの頃に妹とともに誘拐されてしまう[1]。さまざまな主人のもとで奴隷として働かされ、軍艦や商船に乗って各地を転々とする中、トラブルに見舞われながらも貿易活動で金をため、主人である商人ロバート・キングから自由を買い戻すことに成功する。その後は自由身分の黒人として各地を航海する。また、キリスト教に帰依し、一時はアフリカに神の教えを広める伝道師を志すが、これは実現しなかった。

あらすじ

訳書

  • 『アフリカ人、イクイアーノの生涯の興味深い物語』久野陽一訳、研究社〈英国十八世紀文学叢書5〉、2012年

書誌情報

脚注

  1. ^ a b c Equiano in Africa - IMDb(英語)

関連項目

外部リンク