シュパン・962CR
シュパン・962CR(Schuppan 962CR)はポルシェ・962Cの公道仕様車として発売された市販車[1]である。
ヴァーン・シュパンが日本のある企業から「公道を走れるポルシェ・962を作ってくれないか」という依頼を受けて開発を始めたが、バブル崩壊でこのプロジェクトは中止になった[1]。アートコーポレーションがこのプロジェクトを引き継いだが、アートコーポレーションは「レーシングカーと同じ外観ではなくGTカーのようなデザインにして欲しい」という意向でかなりの部分を作り直し、2億円近い[1]価格で発売したが、この頃には日本の経済はかなり後退しスーパーカーの市場はほぼなくなっており、販売は低調[1]で、5-6台の生産[1]に留まった。
全長は4,300mm[2]、全幅は1990mm[2]。
運転した経験のある池沢早人師によると、デチューンはしてあるもののレーシングマシンそのものであり[2]、重心を中心に近づけるためシートは中心に寄っており身体を乗り出せず、エアコンも効かず、後方視界はないに等しいため、助手なしではUターンが困難という[2]。
出典
- ^ a b c d e 『Racing On』466号 pp.54-57。
- ^ a b c d 『サーキットの送り狼』pp.190-191。
参考文献
外部リンク