スティルチェス=ウィガート多項式

数学においてスティルチェス=ウィガート多項式(スティルチェス=ウィガートたこうしき、: Stieltjes–Wigert polynomials)とは、トーマス・スティルチェスカール・セヴェリン・ウィガート英語版の名にちなむ、基本階層構造英語版における-超幾何直交多項式のある族のことを言う。その重み函数は、正の実直線 x > 0 上の

で与えられる[1]

スティルチェス=ウィガート多項式に対するモーメント問題英語版は不定である。すなわち、同様の直交多項式の族を与える多くの測度が存在する(クレインの条件を参照)。

Koekoek et al. (2010) の 14.27 節では、この多項式の持つ性質の詳細なリストが与えられている。

定義

この多項式はq超幾何級数およびqポッホハマー記号を用いて

で与えられる[2]。ここで q = e−1(2k2) である。

直交性

この多項式に対するモーメント問題は不定であるため、それらが直交となるような [0,∞] 上の重み函数には異なる多くのものが存在する。そのような重み函数の二つの例として

および

が挙げられる。

注釈

  1. ^ 定数因数に至るまで、これは Szegő (1975) の 2.7 節の重み函数 w に対して w(q-1/2x) で与えられる。Koornwinder et al. (2010) の 18.27 節も参照されたい。
  2. ^ 定数因子に至るまで、Szegő (1975) の 2.7 節における pn(x) に対しては Sn(x;q)=pn(q-1/2x) が成立する。

参考文献