ストラス

コラン・ド・プランシー著『地獄の辞典』の挿絵におけるストラスの姿
ゴエティア』に記されたストラスのシジル

ストラス (Stolas) は、悪魔学における悪魔の一人。

概要

ストロス (Stolos)[1] あるいは ソラス (Solas)[2] とも呼ばれる。ヨーハン・ヴァイヤーの『悪魔の偽王国』(1577年)によると、26の軍団を指揮する地獄の大君主である。72人の悪魔たちの性質を記したグリモワール『ゴエティア』でも36番目に紹介されており、同様の記述が見られる。

ゴイサギの姿で現れる[3]が、召喚者の前では人間の姿も採るという。コラン・ド・プランシーの『地獄の辞典』ではフクロウの姿で現れるとされ、頭に王冠を戴いたフクロウのような挿絵が描かれている[4]

ストラスは天文学薬草学、宝石に関する知識に優れ、召喚した者にその知識を授けるという。

脚注

  1. ^ The Lesser Key of Solomon, p.34
  2. ^ The Book of Ceremonial Magic, p.207
  3. ^ アレイスター・クロウリー編集のThe Lesser Key of Solomonでは「強壮なワタリガラス」 (Mighty Raven) と書かれているが、ヴァイヤーの『悪魔の偽王国』や『ゴエティア』の一部の版ではゴイサギ (羅:nycticoracis、英:Night Raven)と書かれている。
  4. ^ 『地獄の辞典』、188頁。 

参考文献