タイトロープ (映画)
タイトロープ | |
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Tightrope | |
監督 | リチャード・タッグル |
脚本 | リチャード・タッグル |
製作 |
クリント・イーストウッド フリッツ・メインズ |
出演者 |
クリント・イーストウッド ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルド |
音楽 | レニー・ニーハウス |
撮影 | ブルース・サーティース |
編集 | ジョエル・コックス |
製作会社 | ワーナー・ブラザース |
配給 | ワーナー・ブラザース |
公開 |
1984年8月17日 1984年9月15日 |
上映時間 | 115分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
興行収入 | $48,143,579[1] |
『タイトロープ』(原題:Tightrope)は、1984年制作のアメリカ合衆国のサスペンス・スリラー映画。
クリント・イーストウッド主演兼製作。彼が主演した『アルカトラズからの脱出』の脚本を手掛けたリチャード・タッグル(Richard Tuggle)が脚本兼監督(初監督作品)。クリントの実の娘、アリソン・イーストウッド(当時12歳)が彼が扮する主人公の娘役で父子共演している[2]。
あらすじ
ニューオリンズ市警殺人課のウェス・ブロック刑事は離婚後、アマンダとペニーという2人の娘と暮らしていた。歓楽街フレンチ・クォーターで働く赤毛の娼婦が殺された。娼婦は手錠をはめられ、前後から犯された上、赤いリボンで首を絞められていた。美女殺人の2人目の犠牲者だった。レイプ・センターのベリルという女性が面会にきて、捜査の手ぬるさをなじられる。夜、聞き込み捜査を再開し、ある娼婦の挑発に乗る。ネクタイを忘れて出てきた刑事をスニーカーの男が見つめていた。第3の犠牲者。ブロックは聞き込み先の娼婦に手錠をかけてセックスし、快感を覚える。元妻は結婚して子どもを引き取るという。第4の犠牲者はブロックと寝た娼婦だった。アスレチック・クラブでベリルに再会し、ミシシッピ川の遊覧船で食事をし、互いに心が通じあう。届いた殺人予告にタイプされた名刺をたよりにサムの店へ行くとプラリーヌの店へ行けといわれる。近寄ってきたゲイの1人が倉庫で犯人と会うという。約束の時間に倉庫に着き、ゲイの死体を発見。続いて2人の犠牲者。同僚から「犠牲者たちを知っているのか」といわれて嘘をつく。第7の犠牲者の近くの像にブロックのネクタイが結んであった。次の夜、ブロックは娘2人、ベリルと一緒に カーニヴァル を楽しむ。4人をスニーカーをはいたピエロ姿の風船売りがじっと見つめていた。犯人像がしぼられ、ビール工場を訪ねる。夜、ブロックが帰宅するとアマンダは両手に手錠をはめられ犯されていた。家政婦が殺されていた。背後から襲われ、抵抗すると犯人は逃げ出した。ビール工場に勤めるロルフという男が浮上。元警官で2人の少女をレイプしてブロックに逮捕された男だった。警察はベリルの家を見張るが、ロルフは見張りの刑事を殺して侵入し、ベリルを殺そうとするが抵抗。駆けつけたブロックが長い追跡の末に墓場から鉄道の線路で追いつく。乱闘のところに列車が通過。ブロックが立ち上がると、ロルフの手首だけが残っていた。
登場人物
- ウェス・ブロック
- 演 - クリント・イーストウッド
- ニューオリンズ市警殺人課の刑事。妻とは離婚している。正義感が強く、スポーツジムで精力的に体を動かす元気な男だが変わった性癖を持つ。
- ベリル・ティボドー
- 演 - ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルド
- レイプ・センターの職員。スポーツジムで鍛えている。
- モリナーリ
- 演 - ダン・ヘダヤ
- ブロックの部下。
- ロルフ
- 演 - マルコ・セント・ジョン
- 殺人犯。元警官で少女に暴行して捕まった過去がある。
- アマンダ・ブロック
- 演 - アリソン・イーストウッド
- ウェスの娘。多忙な父を心配している。終盤ではレイプをされて心に傷を負う不幸を経験する。
- ペニー・ブロック
- 演 - ジェニー・ベック
- ウェスの娘。アマンダの妹。幼さから普通なら恥ずかしい言葉を臆面もなく言う。
- ベッキー
- 演 - レベッカ・パール
- 情婦。犯人に殺害される。
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹き替え | |
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フジテレビ版 | テレビ朝日版 | ||
ウェス・ブロック | クリント・イーストウッド | 山田康雄 | |
ベリル・ティボドー | ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルド | 駒塚由衣 | 弥永和子 |
モリナーリ | ダン・ヘダヤ | 池田勝 | 麦人 |
ロルフ | マルコ・セント・ジョン | 増岡弘 | 仁内建之 |
アマンダ・ブロック | アリソン・イーストウッド | 高田由美 | 池本小百合 |
ペニー・ブロック | ジェニー・ベック | 天野由梨 | 川田妙子 |
ベッキー | レベッカ・パール | 幸田直子 | 佐々木優子 |
ルーサー | グレアム・ポール | 城山堅 | 納谷六朗 |
署長 | ビル・ホリデイ | 大宮悌二 | 細井重之 |
役不明又はその他 | 嶋俊介 沢田敏子 横尾まり 滝沢久美子 一城みゆ希 大山高男 林一夫 亀井三郎 片岡富枝 塚田正昭 秋元羊介 大塚明夫 古田信幸 |
千田光男 火野カチコ 峰恵研 藤生聖子 島香裕 中田和宏 星野充昭 荒川太郎 辻親八 長島雄一 叶木翔子 種田文子 雨蘭咲木子 渡辺美佐 大橋世津 | |
翻訳 | 宇津木道子 | たかしまちせこ | |
演出 | 伊達康将 | ||
効果 | リレーション | ||
制作 | 東北新社 | ||
解説 | 高島忠夫 | 淀川長治 | |
初回放送 | 1989年6月17日 『G洋画劇場』 |
1994年1月23日 『日曜洋画劇場』 |
- テレビ朝日版がBDに収録
評価
レビュー・アグリゲーターのRotten Tomatoesでは13件のレビューで支持率は85%、平均点は6.70/10となった[3]。Metacriticでは10件のレビューを基に加重平均値が61/100となった[4]。
脚注
- ^ Tightrope (1984) - Box Office Mojo
- ^ 彼女のデビュー作品である。
- ^ “Tightrope”. Rotten Tomatoes. Fandango Media. 2022年9月29日閲覧。
- ^ “Tightrope Reviews”. Metacritic. CBS Interactive. 2022年9月29日閲覧。