チャーリー・ヘイデン

チャーリー・ヘイデン
Charlie Haden
イタリアでのチャーリー・ヘイデン(1990年)
基本情報
出生名 Charles Edward Haden
生誕 (1937-08-06) 1937年8月6日
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国アイオワ州シェナンドー
死没 (2014-07-11) 2014年7月11日(76歳没)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンジェルス
ジャンル ジャズ
フリー・ジャズ
職業 ベース奏者作曲家
担当楽器 ベース
活動期間 1957年 - 2014年
レーベル A&Mレコード
インパルス!レコード
ECMレコード
ヴァーヴ・レコード
naimレーベル
米デッカ・レコード
共同作業者 オーネット・コールマン
カーラ・ブレイ
キース・ジャレット
公式サイト charliehadenmusic.com

チャーリー・ヘイデンCharles Edward "Charlie" Haden1937年8月6日 - 2014年7月11日)は、アメリカ合衆国ジャズベース奏者

来歴

10代よりベースを始め、1957年からロサンゼルスにて、アート・ペッパーハンプトン・ホーズデクスター・ゴードンポール・ブレイ等とセッションを重ねる。

1959年オーネット・コールマンカルテットに参加。オーネット・コールマンの「ジャズ来たるべきもの」に参加し、そに名を知られるようになった[1]。この頃の経験が、彼のスタイルの原点となる。

1967年より、キース・ジャレット・アメリカン・カルテットに参加。

1969年カーラ・ブレイらとリベレーション・ミュージック・オーケストラを結成し、社会的・政治的なテーマを含む活動を行った[2]。このバンドは1980年代以降も断続的に再編され、ヘイデンの晩年の2011年にもライブ活動を行っていた[2]

1987年アラン・ブロードベント英語版らと共にチャーリー・ヘイデン・カルテット・ウェスト(Charlie Haden Quartet West)を結成。古き良き時代のアメリカ映画をテーマしている。

1998年、パット・メセニーとの共作名義アルバム『ミズーリの空高く(Beyond the Missouri Sky (Short Stories))』で第40回グラミー賞(最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・グループ)を受賞。

これらの他にも多くのミュージシャンとセッションしており、デュオ・アルバムも多数制作されている。

2014年7月11日、ロサンゼルスで死去[3]。76歳没。

ディスコグラフィ

リーダー・アルバム

1970年代
1980年代
  • ヤン・ガルバレクおよびエグベルト・ジスモンチと共同名義, 『マジコ:カルタ・デ・アモール』 - Mágico: Carta de Amor(1981年4月録音)(ECM) 2012年
  • デニー・ザイトリンと共同名義, Time Remembers One Time Once(1981年7月録音)(ECM) 1983年
  • チャーリー・ヘイデン・カルテット・ウェスト名義, 『カルテット・ウェスト』 - Quartet West(1986年12月録音)(Verve) 1987年
  • チャーリー・ヘイデン・カルテット・ウェストと同編成, The Private Collection(1987年8月録音)(Naim Audio), 2枚組
  • ジェリ・アレン、ポール・モチアンと共同名義, 『エチュード』 - Etudes(1987年9月録音)(Soul Note) 1988年
  • チェット・ベイカー、エンリコ・ピエラヌンツィ、ビリー・ヒギンズと共同名義, 『サイレンス』 - Silence(1987年11月録音)(Soul Note) 1989年
  • チャーリー・ヘイデン・カルテット・ウェスト名義, 『イン・エンジェル・シティ』 - In Angel City(1988年5月録音)(Verve) 1988年
  • Heriun Tears(1988年11月録音)(WESTWIND) 2014年
  • ジェリ・アレン、ポール・モチアンと共同名義, 『イン・ザ・イヤーズ・オブ・ザ・ドラゴン』 - In the Year of the Dragon(1989年3月録音)(JMT Productions) 1989年
  • ジェリ・アレン、ポール・モチアンと共同名義, 『セグメンツ』 - Segments(1989年4月録音)(DIW) 1989年
  • ジョー・ヘンダーソンと共同名義, 『イン・モントリオール』 - The Montreal Tapes: Tribute to Joe Henderson(1989年6月30日録音)(ECM) 2003年
  • ジェリ・アレン、ポール・モチアンと共同名義, 『ライブ・アット・モントリオール』 - The Montreal Tapes: with Geri Allen and Paul Motian(1989年7月1日録音)(ECM) 1997年
  • ドン・チェリー、エド・ブラックウェルと共同名義, 『ライブ・アット・モントリオール』 - The Montreal Tapes: with Don Cherry and Ed Blackwell(1989年7月2日録音)(ECM) 1994年
  • ゴンサロ・ルバルカバ、ポール・モチアンと共同名義, 『ライブ・アット・モントリオール』 - The Montreal Tapes: with Gonzalo Rubalcaba and Paul Motian(1989年7月3日録音)(ECM) 1997年
  • パット・メセニー、ジャック・デジョネットと共同名義, 『ライブ・アット・モントリオール・ジャズ・フェスティバル 1989』 - Live montreal '89(1989年7月5日録音)(Hihat)
  • エグベルト・ジスモンチと共同名義, 『イン・モントリオール』 - In Montreal(1989年7月6日録音)(ECM) 2001年
  • ポール・ブレイ、ポール・モチアンと共同名義, 『ライブ・アット・モントリオール』 - The Montreal Tapes: with Paul Bley and Paul Motian(1989年7月7日録音)(ECM) 1994年
1990年代
2000年代

リベレーション・ミュージック・オーケストラ

参加アルバム(一部)

オーネット・コールマン

  • Coleman Classics Vol.1(1958年10月録音)(Improvising Artists) 1977年。
    のちThe Fabulous Paul Brey Quartetと統合し Complete Live At The Hillcrest (Gambit)としてCD化 2007年。
  • ジャズ来るべきもの』 - The Shape of Jazz to Come(1959年録音)(Atlantic) 1959年
  • 『世紀の転換』 - Change of the Century(1959年録音)(Atlantic) 1960年
  • 『ジス・イズ・アワ・ミュージック』 - This Is Our Music(1960年7月、8月録音)(Atlantic) 1961年
  • フリー・ジャズ』 - Free Jazz: A Collective Improvisation(1960年12月録音)(Atlantic) 1961年
  • ジ・エンプティ・フォックスホール』 - The Empty Foxhole(1966年録音)(Blue Note) 1966年
  • Live In Milano 1968(1968年2月5日録音)(Jazz Up) 1989年。ミラノにおけるライブ。のち『未踏峰』と統合しThe Love Revolution:Complete 1968 Italian TourとしてCD化。
  • 『未踏峰』 - The Unprecedented Music of Ornette Coleman (1968年2月8日録音)(Joker) 1977年。ローマにおけるライブ。のちLive In Milano 1968と統合しThe Love Revolution:Complete 1968 Italian TourとしてCD化。
  • 『オーネット・アット・トゥエルヴ』 - Ornette at 12(1968年8月録音)(Impulse!) 1968年。のち『クライシス』と併せてCD化 2017年。
  • 『クライシス』- Crisis(1969年3月22日録音)(Impulse!)。のち『オーネット・アット・トゥエルヴ』と併せてCD化 2017年。
  • 『サイエンス・フィクション』 - Science Fiction(1971年録音)(Columbia) 1972年。
    のち(完全版)『コンプリート・サイエンス・フィクション・セッションズ』 - Complete Science Fiction Sessions (Sony) 2000年。
  • カルテット(リユニオン)とプライム・タイムの両名義, 『イン・オール・ランゲージズ』 - In All Languages (Caravan Of Dreams) 1987年

デニー・ザイトリン

  • 『Carnival』 (1964年、Columbia) 1964年10月録音
  • 『Live At The Trident』 (1965年、Columbia) 1965年3月録音
  • 『Zeitgeist』 (1967年、Columbia) 1966年4月録音
  • 『Tidal Wave』 (Palo Alto) 1983年1,3月録音

キース・ジャレット

キース・ジャレット・トリオ(キース・ジャレット、チャーリー・ヘイデン、ポール・モチアン)
いわゆるアメリカン・カルテットにデューイ・レッドマンが参加していないトリオ
いわゆるアメリカン・カルテット(キース・ジャレット、デューイ・レッドマンチャーリー・ヘイデン、ポール・モチアン)
キース・ジャレットとのその他の編成

カーラ・ブレイ

アリス・コルトレーン

  • 『ジャーニー・イン・サッチダーナンダ』 - Journey in Satchidananda (1971年、Impulse!)
  • 『ロード・オブ・ローズ』 - Lord of Lords (1973年、Impulse!)
  • 永遠なる愛 - Eternity (1976年、Warner)
  • トランスリニア・ライト- Translinear Light (2004年、Impulse!)

アート・ペッパー

  • 『Living Legend』 (1976年、Contemporary) 1975年8月録音
  • 『Artworks』 (1984年、Galaxy) 1979年5月録音 LP盤のみ

パット・メセニー

パット・メセニーオーネット・コールマン

  • ソングX - Song X (1986年、Geffen) 1985年12月録音

ゴンサロ・ルバルカバ

マイケル・ブレッカー

リシャール・ガリアーノ

  • 『Love Day Los Angeles Sessions』 (2008年、Milan) 2008年4月録音

オムニバス作品

  • 『Jazz At The Opera House』 (1982年、Columbia) 1982年2月録音 ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーター、ウィントン・マルサリス、デニー・ザイトリン、他と共演。

主な共演者

ジェリ・アレンミック・グッドリックヤン・ガルバレクジョン・コルトレーンオーネット・コールマンエグベルト・ジスモンチキース・ジャレットハンク・ジョーンズジョン・スコフィールドドン・チェリージャック・ディジョネットガトー・バルビエリハービー・ハンコックビリー・ヒギンス、エド・ブラックウェル、ビル・フリゼールカーラ・ブレイマイケル・ブレッカー、アラン・ブロードベント、パット・メセニー、ポール・モチアン、スコット・ラファロゴンサロ・ルバルカバジョシュア・レッドマンデューイ・レッドマン、ミルチョ・レビエフ、ジョー・ロヴァーノアーニー・ワッツ富樫雅彦リンゴ・スター

脚注

  1. ^ Kernfeld, Barry. “Haden, Charlie”. 2021年1月6日閲覧。
  2. ^ a b Collar, Matt. “Charlie Haden & the Liberation Orchestra Biography, Songs, & Albums”. AllMusic. 2022年11月28日閲覧。
  3. ^ チャーリー・ヘイデン氏が死去 米ジャズベース奏者 日本経済新聞 2014年7月12日

関連項目

外部リンク