ツァイホン

ツァイホン
生息年代: 中生代ジュラ紀後期,
~161 Ma
地質時代
後期ジュラ紀
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
亜綱 : 双弓亜綱 Diapsida
下綱 : 主竜形下綱 Archosauromorpha
上目 : 恐竜上目 Dinosauria
: 竜盤目 Saurischia
亜目 : 獣脚亜目 Theropoda
下目 : テタヌラ下目 Tetanurae
: アンキオルニス科 Anchiornithidae
: ツァイホン属 Caihong
学名
Caihong
Hu et al.,, 2018

ツァイホンカイホンとも、学名 : Caihong, "虹"の意味)は[1]ジュラ紀後期中国に生息していたアンキオルニス科英語版獣脚類恐竜。分類には様々な意見が飛び交っている為、アンキオルニス科ではない意見もある。2018年に記載された恐竜。

発見、所蔵

河北省北部の青龍市ガンゴウで、農民であるヤン・ジュン氏がナンシメンジ村近くの採石場で、ツァイホンの骨格を発見した。

ツァイホンのホロタイプ、ホロタイプPMoL-B00175は遼寧省古生物学博物館に所蔵されており、オックスフォード期の化石が発見させる層の天鶏山層英語版で発見された。

概要

ツァイホンの想像生態復元図

小型の恐竜でアンキオルニスと同じくらいの大きさ。推定全長は約0.4メートル(尾羽を入れ0.5メートル)と推定されている。推定体重は475キログラム。約翼開長は約21センチメートル。ひときわ大きな翼や長い尾羽をもっていた。数少ない羽毛の色がわかっている恐竜で、翼は黒、頭部から胸あたりにかけ虹色だった[2]。足先と以外は羽毛で覆われていた。目の付け根に骨でできた小さい鶏冠のようなものをもっていたのが特徴。

羽毛

化石化したツァイホンの羽毛には、現在の鳥類の羽毛にも含まれるメラノソームのような色素細胞が残っていた為、そのメラノソームを分析しツァイホンの羽毛の色が何色なのかがわかった。また、その羽毛はハチドリの喉にある羽毛の細胞と似ていた。アンキオルニスもそのように羽毛の色がわかった。

脚注

  1. ^ 小林快次『恐竜2最新研究』講談社講談社文庫〉、2020年2月18日
  2. ^ 真鍋真『恐竜』Gakken、2022年7月5日

関連項目