トキワ荘マンガミュージアム
トキワ荘マンガミュージアム Tokiwaso Manga Museum | |
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外観 | |
施設情報 | |
専門分野 |
トキワ荘の歴史 マンガ・アニメ |
事業主体 | 豊島区[1] |
管理運営 | 公益財団法人としま未来文化財団 |
建物設計 | 丹青社、LAN、バウ・ビルド、丹青研究所[1] |
延床面積 | 約560m2[2] |
開館 | 2020年7月7日[3][4] |
所在地 |
〒171-0052 東京都豊島区南長崎3-9-22 |
位置 | 北緯35度43分27.5秒 東経139度41分9.8秒 / 北緯35.724306度 東経139.686056度座標: 北緯35度43分27.5秒 東経139度41分9.8秒 / 北緯35.724306度 東経139.686056度 |
最寄駅 |
都営地下鉄大江戸線落合南長崎駅 西武池袋線東長崎駅・椎名町駅 |
最寄バス停 | 南長崎三丁目バス停(都営バス) |
外部リンク | 公式ウェブサイト |
プロジェクト:GLAM |
豊島区立トキワ荘マンガミュージアム(としまくりつトキワそうマンガミュージアム)は、東京都豊島区南長崎の南長崎花咲公園(トキワ荘公園)内にある博物館である。
概要
漫画家の手塚治虫や赤塚不二夫らが若き日を過ごした東京都豊島区の木造アパート「トキワ荘」を再現した博物館[3][4]。トキワ荘は老朽化で1982年12月に解体されたが[5]、復活を望む声を受け、豊島区が2016年に建設の構想を発表し、2019年から跡地近くの南長崎花咲公園内に復元を進めてきた[3][4]。新型コロナウイルス感染拡大の影響で開館が3ヶ月ほど遅れ、予約制という形で2020年7月7日に開館した[3][4]。建築設計は丹青社、施工は渡邊建設による。復元に係る事前調査や展示施工も丹青社が手掛けた[6][7]。
施設
1階には、トキワ荘ゆかりの漫画家の作品を自由に読めるマンガラウンジがあり、警視庁五方面記者クラブから寄贈を受けた「トキワ荘の天井板」、ジオラマ作家・山本高樹の作品展示のほか[8]、ミニ企画展やトークイベントなどにも活用される[9]。2階には、各々の漫画家の部屋や共同の炊事場、トイレなどが忠実に再現され当時の様子を体験できるフロアとなっており[3][4]、漫画家になりきって写真撮影できるコーナーもある。
建物は外観・内観共に、マンガ家が多く住んでいた築後10年ほどの状態を忠実に再現するために、文献や写真の調査や当時の住人であった鈴木伸一や水野英子に聞き取り調査を行い建設されている[2][10]。当時のトキワ荘は木造であったが、耐火建築物とするため鉄骨造とし、壁を二重にして内外の壁の間に鉄骨柱を隠すなど、鉄骨部材が見えないように配慮されている[2]。また、空調設備も無かったが、吹出口が目立たないような工夫をするなど、いずれも当時のトキワ荘の再現性にこだわり建設された[2]。
玄関には下駄箱も再現され、入館の際に靴をぬいで展示室に入る造りになっており、階段や廊下の軋む感触や音を体験できる[11]。
ほかに同時に整備された公園トイレは、アプローチ側はトキワ荘前にあった落合電話局をイメージした外観としているが、反対の公園側はグラフィックシートを張替えできる白い壁で、マンガ・アニメの情報発信の場とした[9]。またトキワ荘看板、電話ボックスも当時の雰囲気で再現されている[9]。
居室
部屋番号 | 居住したマンガ家 | 期間 |
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14号室 | 手塚治虫 | 1953-1954 |
藤子不二雄A | 1954-1961 | |
15号室 | 藤子・F・不二雄 | 1954-1961 |
16号室 | 赤塚不二夫 | 1956-1961 |
17号室 | 石ノ森章太郎 | 1956-1961 |
18号室 | 山内ジョージ | 1960-1962 |
19号室 | 水野英子 | 1958 |
20号室 | 鈴木伸一 | 1955-1956 |
森安なおや | 1956 | |
よこたとくお | 1958-1961 | |
22号室 | 寺田ヒロオ | 1953-1957 |
脚注
- ^ a b 「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」『新建築』2020年7月号 p.200
- ^ a b c d “【甦った”マンガの聖地”】「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」忠実再現に向けた挑戦の数々”. 建設通信新聞. (2020年7月12日). オリジナルの2021年2月24日時点におけるアーカイブ。 2021年8月1日閲覧。
- ^ a b c d e “手塚治虫さんら暮らしたアパート、細部にわたり再現 トキワ荘ミュージアム開館”. 毎日新聞. (2020年7月8日). オリジナルの2020年7月8日時点におけるアーカイブ。 2020年7月8日閲覧。
- ^ a b c d e “伝説の漫画家たちの原点・トキワ荘マンガミュージアムが開館”. 東京新聞. (2020年7月7日). オリジナルの2020年7月8日時点におけるアーカイブ。 2020年7月8日閲覧。
- ^ “漫画家の青春追体験 ミュージアム「トキワ荘」オープン”. 河北新報. (2020年7月8日). オリジナルの2020年7月8日時点におけるアーカイブ。 2020年7月8日閲覧。
- ^ “丹青社 実績紹介 豊島区立トキワ荘マンガミュージアム”. 丹青社. 2022年9月18日閲覧。
- ^ “渡邊建設株式会社 施工事例 トキワ荘マンガミュージアム”. 渡邊建設株式会社. 2022年9月18日閲覧。
- ^ “「トキワ荘マンガミュージアム」7・7オープン、入館予約開始”. ORICON NEWS (2020年6月28日). 2020年6月30日閲覧。
- ^ a b c 「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」『新建築』2020年7月号 p.180 - 187
- ^ “トキワ荘マンガミュージアム整備-「聖地」復活へ・上”. 日刊建設工業新聞. (2020年9月7日). オリジナルの2021年8月1日時点におけるアーカイブ。 2021年8月1日閲覧。
- ^ “JDN 空間デザイン事例 豊島区立トキワ荘マンガミュージアム”. 株式会社JDN. 2022年9月20日閲覧。
参考文献
- 『新建築』2020年7月号
- コロナブックス編集部『トキワ荘マンガミュージアム―物語のはじまり』平凡社、2021年