ニコス・フリストドゥリディス

ニコス・フリストドゥリディス
Νίκος Χριστοδουλίδης

ニコス・フリストドゥリディス(2022年)

任期 2023年2月28日

 キプロスの旗 キプロス
外務大臣
任期 2018年3月1日2022年1月11日

出生 (1973-12-06) 1973年12月6日(50歳)
キプロスゲロスキプ英語版
政党 無所属(2022-現在)
民主運動党(2022年まで)
出身校 ニューヨーク市立大学クイーンズ校
ニューヨーク大学
アテネ大学
マルタ大学
配偶者 フィリッパ・カーセラ

ニコス・フリストドゥリディス(フリストドゥリデス、ギリシア語: Νίκος Χριστοδουλίδης1973年12月6日 - )は、ギリシャ系キプロス人の政治家。2023年2月28日にキプロス共和国の第8代大統領に就任[1]

2018年から2022年まで外相を、2014年から2018年までは政府報道官を歴任。

人物

1973年、キプロス南部のパフォス地区ゲロスキプ英語版に生まれる[2]ニューヨーク市立大学クイーンズ校で政治学、経済学及び現代ギリシャ研究の学士号を取得し、ニューヨーク大学で政治学の修士号を、マルタ大学で外交学の修士号を、アテネ大学の政治学および行政学科の博士号を取得している[3]。1999年から2013年まで外交官を務めた。その間、フリストドゥリディスはキプロス共和国外務省外交政策局局長、在ギリシャキプロス大使館公使次官、在英国キプロス共和国高等弁務官総領事など、キプロスの外交において功績を積んでいる。キプロス大学英語版では歴史考古学科で戦後の世界史について、講義を行った[2]

2018年ニコス・アナスタシアディス大統領より外務大臣に任命される[4]。同年6月にイスラエルを訪問し、同国のベンヤミン・ネタニヤフ首相やルーベン・リブリン大統領と地域の発展とエネルギーおよび緊急事態における二国間関係の強化について会談。トルコの侵略とイスラエルからキプロスを経由して、ギリシャにエネルギーを供給する東地中海パイプライン英語版の完成させることを約束した[5]。同年5月、フリストドゥリディスは国連に対し、再統一に関する交渉の再開に向けて準備するよう公式に要請[6]。同年7月17日、フリストドゥリディスはブリュッセルフェデリカ・モゲリーニ外務担当上級代表と「行き詰まったキプロス和平交渉を再開するために、EUが果たす役割」について会談。訪問中、フリストドゥリデスは、キプロスには「新たな交渉が失敗する余裕はない、トルコは欧州の基準と国際法を遵守しなければならない」と主張[7]2021年4月5日、フリストドゥリディスはセルビアのアレクサンダル・ブチッチ大統領からセルビア国勲章を授与される[8]2022年には翌年の大統領選挙英語版に立候補者になるか数ヶ月、憶測されていた。

同年1月11日には外務大臣を辞職[9]し、同年6月に立候補を発表。2023年大統領選挙英語版は2回に渡って行われた。同年2月12日の決選投票では、51.92%対48.08%でアンドレアス・マヴロイアニス英語版元国連大使に勝利した[10]。これにより、フリストドゥリディス政権ギリシア語版が発足した[11]

脚注

  1. ^ キプロス大統領選の決選投票、前外相が勝利”. Reuters.com. 2023年2月14日閲覧。
  2. ^ a b Director, Diplomatic Office of the President of the Republic of Cyprus”. concordia.net. 2023年2月14日閲覧。
  3. ^ Minister, Curriculum Vitae”. Foreign Ministry of the Republic of Cyprus. 2023年2月14日閲覧。
  4. ^ New cabinet announced (Update 1)”. cyprus-mail.com. 2023年2月14日閲覧。
  5. ^ “Netanyahu and Christodoulides discuss regional developments”. Cyprus Mail. (2018年3月22日). https://cyprus-mail.com/2018/03/22/netanyahu-christodoulides-discuss-regional-developments/ 2023年2月14日閲覧。 
  6. ^ “Provocations in EEZ dominate Christodoulides' contacts in Athens”. Cyprus Mail. (2018年3月6日). https://cyprus-mail.com/2018/03/06/provocations-eez-dominate-christodoulides-contacts-athens/ 2023年2月14日閲覧。 
  7. ^ “Christodoulides and Mogherini discuss EU role in efforts to resume Cyprus talks”. Cyprus Mail. (2018年7月17日). https://cyprus-mail.com/2018/07/17/christodoulides-and-mogherini-discuss-eu-role-in-efforts-to-resume-cyprus-talks/ 2023年2月14日閲覧。 
  8. ^ Vučić uručio orden šefu kiparske diplomatije Hristodulidisu” (Serbian). rts.rs. RTS. 2023年2月14日閲覧。
  9. ^ Κύπρος - Παραιτήθηκε ο Νίκος Χριστοδουλίδης από υπουργός Εξωτερικών”. 2023年2月14日閲覧。
  10. ^ Kambas, Michele (2023年2月12日). “Former Cyprus foreign minister wins presidential election” (英語). Reuters. https://www.reuters.com/world/middle-east/cypriot-diplomats-face-off-cliffhanger-presidential-vote-2023-02-12/ 2023年2月14日閲覧。 
  11. ^ フリストドゥリディス政権閣僚名簿 (PDF) - 在キプロス日本国大使館、2023年3月


公職
先代
ニコス・アナスタシアディス
キプロスの大統領
2023年 –
現職