ニュートン男爵
ニュートン男爵(英語: Baron Newton)はイギリスの男爵、貴族。連合王国貴族爵位。保守党の政治家ウィリアム・リーが1892年に叙されたことに始まる。
歴史
保守党の政治家ウィリアム・リー(1828-1898)は1892年8月27日に連合王国貴族としてランカスター王権伯領におけるニュートン・イン・メイカーフィールドのニュートン男爵(Baron Newton, of Newton-in-Makerfield in the County Palatine of Lancaster)に叙せられた[1][2][3]。
2代男爵トマス(1875-1942)は父同様に保守党の政治家として活動し、主計長官や外務政務次官補等を歴任した[4][5]。また、彼は枢密院特別委員会委員を務めて、カール・エドゥアルトといった独墺系王侯貴族の称号剥奪を審議している[6]。
3代男爵リチャード(1888-1960)の代になると、屋敷維持費用の捻出が困難となり、1946年に一族の邸宅であるライム・パークをナショナルトラストに売却している[7]。
4代男爵ピーター(1915-1992)は王室会計長官や宮内副長官といった閑職を歴任した[2][8]。
彼の子の5代男爵リチャード(1950-)がニュートン男爵家現当主である。
一族の邸宅は、イーストサセックス州ルイスに位置するロートン・パーク・ファーム(Laughton Park Farm)。
かつての邸宅にはチェシャー州ディズレー近郊のライムパークがあった。
一族と爵位にかかるモットーは『我が信頼は神にあり(En Dieu Est Ma Foi )』[2]。
ニュートン男爵(1892年)
- 初代ニュートン男爵ウィリアム・ジョン・リー(1828–1898)
- 第2代ニュートン男爵トマス・ウォードハウス・リー(1857–1942)
- 第3代ニュートン男爵リチャード・ウィリアム・ダベンポート・リー(1888-1960)
- 第4代ニュートン男爵ピーター・リチャード・リー (1915–1992)
- 第5代ニュートン男爵リチャード・トマス・リー(1950-)
爵位の法定推定相続人は現当主の息子である ピアーズ・リチャード・リー閣下(1979-)。
脚注
- ^ "No. 26328". The London Gazette (英語). 23 September 1892. p. 5384.
- ^ a b c “Newton, Baron (UK, 1892)”. www.cracroftspeerage.co.uk. 2019年12月26日閲覧。
- ^ Arthur G.M. Hesilrige (1921). 『Debrett's peerage, and titles of courtesy, in which is included full information respecting the collateral branches of Peers, Privy Councillors, Lords of Session, etc』. Wellesley College Library. London, Dean. p. 676
- ^ “No.29189”. The Gazette 11 June 1915. 2019年12月27日閲覧。
- ^ M. Brodie (May 2006). Legh, Thomas Wodehouse. Oxford Dictionary of National Biography. 2010年1月14日閲覧。
- ^ “No.13426”. The Gazette 1 April 1919. 2019年12月27日閲覧。
- ^ Waterson, Merlin (1975). Lyme Park. National Trust. pp. 8
- ^ “No.41181”. The Gazette 20 September 1957. 2019年12月27日閲覧。