ノルディックスキー

ノルディックスキー: Nordic skiing)とは、北欧スカンジナビア地方で誕生・発展したスキーの型である。1920年代後半から盛んになりはじめたアルペンスキーに対して、もともと実施されていた距離(クロスカントリー)、飛躍(ジャンプ)、複合(コンバインド)の3競技は「ノルディック(北欧の、の意)」と呼ばれるようになった[1]スキーブーツの爪先だけがビンディングスキー板と繋がれる構造であり、アルペンスキーと比較すると、かかとが固定されない点で異なる[2]

競技

アンナ・ハーグ2011年ノルディックスキー世界選手権クロスカントリースキー女子10kmクラシカル走法)
ユーリ・テペシュ(2012年スキーフライング世界選手権団体)

以下の3つの型に分類できる。

クロスカントリースキー
長いストックと細長くて軽いスキー板で、雪原や整地されたなだらかなコースを滑る。冬季オリンピック正式競技である。
スキージャンプ
太く長いスキー板で、ジャンプ台から飛躍する。冬季オリンピック正式競技である。
テレマークスキー
アルペンスキーのように雪山やゲレンデを滑る。テレマークという名称は、特に技術や用具について、ノルディックの別名としても用いられる。世界選手権やワールドカップがある。

ノルディック複合ではクロスカントリーとジャンプの両方を組み合わせて競い、そのバイオメカニクスは深く研究されている。クロスカントリー競技では強靭さや持久力が、ジャンプ競技では空気力学的効率が必要で、それら両方を特定のスキルへ変換し[3]、練習や競技会において最適化させる[4]

バイアスロンはクロスカントリースキーとライフル射撃を組み合わせた競技だが、国際バイアスロン連合の管轄であり、国際スキー連盟の下ではノルディック種目に含まれない[5]

出典

関連項目