ハミルトン郡 (オハイオ州)
オハイオ州ハミルトン郡 | ||
---|---|---|
設立 | 1790年[1] | |
郡名の由来 | アレクサンダー・ハミルトン | |
郡庁所在地 | シンシナティ | |
最大都市 | シンシナティ | |
面積 - 総面積 - 陸 - 水 |
1,069 km2 (412.63 mi2) 1,051 km2 (405.91 mi2) 17 km2 (6.72 mi2), 1.63% | |
推計人口 - (2020年) - 密度 |
830,639人 | |
標準時 | 東部: UTC-5/-4 | |
ウェブサイト | www |
ハミルトン郡(英: Hamilton County)は、アメリカ合衆国オハイオ州の南西隅に位置する郡である。人口は83万0639人(2020年)[2]で、州内第3位の郡である。郡庁所在地はシンシナティ市(人口29万6943人[3])であり、同郡で人口最大の都市である。
ハミルトン郡はケンタッキー州とインディアナ州にも跨るシンシナティ・ミドルタウン大都市圏に属している。郡名はアメリカ合衆国財務長官を務めたアレクサンダー・ハミルトンに因んで名付けられた[4]。
歴史
ハミルトン郡の大半は当初ジョン・クリーブス・シムズが所有し測量されており、シムズ買収地の一部だった。1788年、最初の開拓者がオハイオ川を下って入り、ロザンティビル(後のシンシナティ市)とクリブスの町を設立した。
ハミルトン郡は1790年に北西部領土第2の郡として設立された。当時の領域にはオハイオ州の約8分の1が含まれ、人口は約2,000人だった(残っていた数少ないインディアンは含まず)。その後領域内から他の郡が設立され、現在の大きさになった。1830年代と1840年代に急成長し、多くのドイツ人やアイルランド人移民が入ってきた。
南北戦争の間の1863年夏、モーガンの襲撃(南軍騎兵隊によるケンタッキー州からの侵入)が起こり、郡内北部を通過した。
郡政府
郡政委員会は3人の委員で構成されている。1963年から郡の日々の運営のために管理官を雇用している。
その他の選挙で選ばれる役人は監査官、検察官、保安官、技師、記録官、財務官、検死官がいる。
地理
アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は412.63平方マイル (1,068.7 km2)であり、このうち陸地405.91平方マイル (1,051.3 km2)、水域は6.72平方マイル (17.4 km2)で水域率は1.63%である[5]。
特徴的な地形
ハミルトン郡はオハイオ川とその支流が作る斜面によってなだらかな丘陵の地形ができている。グレートマイアミ川、リトルマイアミ川、ミル・クリークも丘陵や渓谷の形成に関わっている。
郡境にあるマイアミ郡区にはオハイオ州で最も標高が低い地点があり、そこからオハイオ川がインディアナ州に流れ込んでいる。最低地点の標高はマークランド・ダム上流の水位であり、455フィート (139 m) である[6]。
郡内最高地点はコールレイン郡区のランプケ埋め立て地であり、1,045フィート (319 m) である。
交通
主要高規格道路
州間高速道路71号線、 同74号線、 同75号線、 同471号線、 同275号線が郡内を通っている。州道のノーウッド・ラテラルとロナルド・レーガン・ハイウェイが東西方向の幹線になっている。
鉄道
CSXトランスポーテーション、ノーフォーク・サザン鉄道、レイルアメリカ、アムトラックが郡内を通っている[7]。
隣接する郡
- バトラー郡 - 北
- ウォーレン郡 - 北東
- クラーモント郡 - 東
- ブーン郡 (ケンタッキー州) - 南西
- ケントン郡 (ケンタッキー州) - 南
- キャンベル郡 (ケンタッキー州) - 南東
- ディアボーン郡 (インディアナ州) - 西
- フランクリン郡 (インディアナ州) - 北西
フランクリン郡 (インディアナ州) | バトラー郡 | ウォーレン郡 | ||
ディアボーン郡 (インディアナ州) | クラーモント郡 | |||
ハミルトン郡 | ||||
ブーン郡 (ケンタッキー州) | ケントン郡 (ケンタッキー州) | キャンベル郡 (ケンタッキー州) |
人口動態
人口推移 | |||
---|---|---|---|
年 | 人口 | %± | |
1800 | 14,692 | — | |
1810 | 15,258 | 3.9% | |
1820 | 31,764 | 108.2% | |
1830 | 52,317 | 64.7% | |
1840 | 80,145 | 53.2% | |
1850 | 156,844 | 95.7% | |
1860 | 216,410 | 38.0% | |
1870 | 260,370 | 20.3% | |
1880 | 313,374 | 20.4% | |
1890 | 374,573 | 19.5% | |
1900 | 409,479 | 9.3% | |
1910 | 460,732 | 12.5% | |
1920 | 493,678 | 7.2% | |
1930 | 589,356 | 19.4% | |
1940 | 621,987 | 5.5% | |
1950 | 723,952 | 16.4% | |
1960 | 864,121 | 19.4% | |
1970 | 924,018 | 6.9% | |
1980 | 873,224 | −5.5% | |
1990 | 866,228 | −0.8% | |
2000 | 845,303 | −2.4% | |
2010 | 802,374 | −5.1% | |
2020 | 830,639 | 3.5% | |
U.S. Decennial Census |
以下は2000年の国勢調査による人口統計データである。
基礎データ
人種別人口構成
|
年齢別人口構成
世帯と家族(対世帯数)
|
収入収入と家計 |
郡区
ハミルトン郡は下記13の郡区に分割されている。
|
|
|
都市
|
村
|
|
|
国勢調査指定地域
|
|
|
未編入の町
- マウントセントジョセフ
教育
高等教育機関
|
|
公共教育学区
公共の初等・中等教育は多くの独立教育学区が管轄している。また郡の職業訓練教育学区であるグレートオークス工科職業開発大学が補間している。これに様々な宗教会派の教区学校が加わる。ローマ・カトリック教会シンシナティ大教区が、108の小学校と22の中学校、を運営しており、国内第9位の私立教育体系ができている。シンシナティの公立学校入学者の71%はアフリカ系アメリカ人であり、郊外部にある教育学区は圧倒的に白人が多い。
レクリエーション
ハミルトン郡はシンシナティとの協業で、シンシナティ・ハミルトン郡公共図書館システムを運営しており、本館と41の支所がある。ハミルトン郡公園地区が郡内にあり、多くの保護地や教育施設を運営している。その中でも大きな公園は、マイアミ・ホワイトウォータ森、ウィントン森林、シャロン森林である。
脚注
- ^ “Ohio County Profiles: Hamilton County” (PDF). Ohio Department of Development. 2007年6月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年4月28日閲覧。
- ^ “Quick Facts.Census.gov/HC”. 2023年8月30日閲覧。
- ^ Quickfacts.census.gov - Cincinnati, Ohio Archived 2012年12月3日, at the Wayback Machine. - accessed 2011-12-06.
- ^ “Hamilton County data”. Ohio State University Extension Data Center. 2007年12月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年4月28日閲覧。
- ^ “Census 2010 U.S. Gazetteer Files: Counties”. United States Census. 2011年11月5日閲覧。
- ^ “Markland”. United States Army Corps of Engineers: Louisville District. 2012年2月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年12月16日閲覧。
- ^ of Cincinnati