フェレロ
フェレロ (Ferrero S.p.A) は、イタリアの食品会社[1]。チョコレートを中心とする菓子類、「ヌテラ」などのファットスプレッド、清涼飲料などを手がけ、世界各国で事業を展開する多国籍企業である。
1946年、イタリア北部ピエモンテ州のアルバで創業した[1]。販売上の本社機能はトリノ近郊のピーノ・トリネーゼに移転したが、生産の拠点ならびに登記上の本社はアルバにある。所有関係の上では、ルクセンブルクに本社を置くフェレロ・インターナショナルの100%子会社となっている。
歴史
1946年、菓子職人ピエトロ・フェレロ (Pietro Ferrero) は、ヘーゼルナッツとココアパウダーを混ぜたパン用のクリームを作り、Pasta Giandujaとして売り出した。それからしてフェレロはそのクリームの製造・販売を行うための新しい会社を設立した。
1964年にはチョコレートベースのファットスプレッドとしてヌテラを発売。これと似たような製品は世界中で有名になっている。
また、フェレロはキンダーサプライズ(別名キンダーエッグ)、 Fiesta Ferrero、キンダー・チョコレートバー、キンダー・ハッピー・ヒッポ、キンダー・マキシ、Kinder Délice、Kinder Buenoといったキンダーシリーズも売り出している。
1974年には紅茶飲料の「Estathé(エスタテ)」を発売。ブランド名はイタリア語で「夏」を意味する「estate」と「紅茶」を意味する「thé」を合成した造語となっている。一時、同社は「Estathé」ブランドで自転車レースのジロ・デ・イタリアのメインスポンサーを務めていた。
2011年、フェレロは冷凍食品 "Gran Soleil"の製造を開始した。この商品は常温保存が可能だが、振って一晩冷凍庫で寝かせるとシャーベットとして食べられるもので、その年の3月に発明の賞を受け取った[2]。
主な商品
- チョコレート
- ヘーゼルナッツ入りチョコレートのウェハース。
- ココナツクリームキャンディ
- Confetteria Raffaello
- フェレロ・ロシェのココナツ版。ミルククリームにくるまれたアーモンドに細かなココナッツが振り掛けられたものである。
- ガーデン・ココ
- Confetteria Raffaello
- ミントタブレット
- tic tac
- 清涼飲料
- 冷凍食品
- Gran Soleil
RocherとRondnoirとココナツ版であるガーデン・ココの3つはThe Ferrero Prestige collectionとして売り出されている。
ギャラリー
-
ヌテラの瓶(写真左)
-
Ferrero Rocher
-
Pocket Coffee
-
Mon Chéri
-
tic tac
-
キンダーサプライズ
脚注
- ^ a b “『キンダーサプライズ』『tictac(チックタック)』を輸入販売 江崎グリコが日本フェレロ社と販売代理店契約を締結”. 江崎グリコ (2002年4月10日). 2015年5月9日閲覧。
- ^ “Ferrero Gran Soleil receives the "Excellence in Innovation" Award”. Ferrero. 2012年3月21日閲覧。