フン・マネット
フン・マネット ហ៊ុន ម៉ាណែត | |
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2022年、日本の首相官邸にて | |
第4代 カンボジア王国首相 | |
就任 2023年8月22日 | |
君主 | ノロドム・シハモニ |
副首相 | アウン・ポルノモニロス サー・ソカー ティー・セイハ ハンチュオン・ナロン ソック・チェンダ・ソピーア ケウト・リット セイ・サム・アル サン・チャンソル ネス・サヴォーン |
前任者 | フン・セン |
カンボジア下院議員 プノンペン選挙区選出 | |
就任 2023年8月21日 | |
個人情報 | |
生誕 | 1977年10月20日(46歳) 民主カンプチア コンポンチャム州 |
政党 | カンボジア人民党 |
配偶者 | ピッチ・チャンモニー[1] |
子供 | 3人 |
親 | 父・フン・セン 母・ブン・ラニー |
出身校 | ブリストル大学 (PhD) ニューヨーク大学(MA) 米国陸軍士官学校(BS) |
兵役経験 | |
所属国 | カンボジア |
所属組織 | カンボジア王国軍 カンボジア陸軍 |
軍歴 | 1995年 - |
最終階級 | 中将 |
戦闘 | タイとカンボジアの国境紛争 |
受賞 | カンボジア王立勲章(国防部門) |
フン・マネット(クメール語: ហ៊ុន ម៉ាណែត、Hŭn Manêt [hɔn maːnaet]、1977年10月20日 - )は、カンボジアの軍人、政治家。現在、同国首相(第4代)。首相就任以前はカンボジア王国軍副司令官、陸軍司令官を務めた[2]。階級は中将。人民党員。
父であるフン・センから2021年の時点で首相後継者として指名を受け[3]、2年後の総選挙を経た形で権力世襲が行われた[4]。
経歴
フン・センとブン・ラニーの長男として生まれる。アメリカ合衆国陸軍士官学校を卒業し、ニューヨーク大学にて修士号、2008年にはイギリスのブリストル大学で博士号(いずれも経済学)を取得した。物静かな性格とされ、士官学校時代のルームメイトからはフレンドリーで思いやりがあり無邪気な面がある、また大学院時代の恩師からは礼儀正しく勤勉との人物評があるが、父フン・センの後継者に選ばれるまではメディアへの露出が少なかったこともあり、思想や政治姿勢には不明な点が多い[5]。
タイ=カンボジア国境紛争では交渉において重要な役割を果たした。2018年6月30日、フン・センは長男のフン・マネを軍の高官に任命し、センが政界を引退するか死亡した場合に首相の座に就く準備を整え、フン一族の独裁体制を固めていた[6]。
2021年12月に次期首相候補に指名される。2023年7月の総選挙でカンボジア人民党が大勝し、8月7日にノロドム・シハモニ国王より次期首相への指名を承認する国王令が発出され[7]、22日に下院議会にて新首相に選出された[4]。
人物
アメリカ、イギリスの大学にて学んでおり、英語に堪能である[5]。
既婚者であり、ピッチ・チャンモニー夫人との間に1男2女がいる。趣味はハイキング[5]。
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出典
- ^ Turton, Shaun; Phak, Seangly (2016年7月6日). “Inside the Hun family's business empire” (英語). Bangkok Post 2023年8月21日閲覧。
- ^ “フン・マネット カンボジア陸軍司令官による岸田総理大臣表敬”. 防衛省 (2022年2月16日). 2022年2月17日閲覧。
- ^ “カンボジア首相後継候補に長男 与党承認、時期不透明”. 時事通信. (2021年12月24日). オリジナルの2022年2月17日時点におけるアーカイブ。 2021年2月17日閲覧。
- ^ a b “カンボジア議会、フン・マネット首相を承認 フン・セン氏長男”. ロイター. (2023年8月22日) 2023年8月22日閲覧。
- ^ a b c プロフィル フン・マネット氏『読売新聞』2023年8月23日朝刊、7面
- ^ “Hun Sen Says Son Is 'Possible Future Leader' of Cambodia”. Voice of America. (2018年10月9日) 2018年10月11日閲覧。
- ^ “カンボジア国王、フン・セン氏長男の次期首相指名を承認”. ロイター. (2023年8月7日) 2023年8月7日閲覧。