ブライト健太
中日ドラゴンズ #42 | |
---|---|
2022年6月18日 MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 東京都足立区[1] |
生年月日 | 1999年5月7日(25歳) |
身長 体重 |
184 cm 88 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 外野手 |
プロ入り | 2021年 ドラフト1位 |
初出場 | 2023年4月5日 |
年俸 | 1350万円(2024年)[2] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
| |
この表について
|
アドゥ ブライト 健太(アドゥ ブライト けんた、英: Kenta Bright Ado、1999年5月7日 - )は、東京都足立区出身[1]のプロ野球選手(外野手)。右投右打。中日ドラゴンズ所属。
経歴
プロ入り前
足立区立弘道第一小学校6年生の時に軟式野球を始め[1](野球を始める前は柔道をやっていた[1])足立区立第十一中学校時代は野球部と併せて軟式野球チームの「シニアクラーク」に所属[1]。
東京都立葛飾野高等学校に進学し、一塁手のレギュラーに定着した。高校時代は東東京大会2回戦が最高成績で、甲子園出場はなし。3年夏は初戦(2回戦)で立正大学付属立正高等学校に敗れた[3]。
高校卒業後、上武大学に進学。3年秋までは控えだったが、4年春のリーグ戦から外野手のレギュラーに定着して打率.383、3本塁打、12打点の成績を記録し、MVPを受賞した[4][1]。6月に行われた全日本大学野球選手権大会では2本塁打を記録し、チームのベスト4進出に貢献した[5][1]。その後、2021年9月24日にプロ志望届を提出した[6]。
10月11日に行われたドラフト会議では、中日ドラゴンズから単独1位指名を受け、12月7日に契約金1億円、年俸1600万円で契約合意した[7]。担当スカウトは正津英志[8]。背番号は42[9]。これは、自身が憧れているジャッキー・ロビンソンの背番号にちなむ[10]。
中日時代
2022年は、春季キャンプ中の2月に左手首の違和感、3月に右肩痛、4月に左足の肉離れを起こすなど故障が相次ぎ[11][12][13]、一軍出場は無く、二軍では46試合の出場で打率.211、3本塁打、10打点の成績だった[14]。8月1日には鵜飼航丞の代替選手として「野球伝来150年 プロアマ記念試合」のU23NPB選抜に選出された[15]。11月20日、200万円減となる推定年俸1400万円で契約を更改した[14]。
2023年は、2月のキャンプ二軍の練習試合で2試合連続2本塁打を放つなどして[16]自身初の開幕一軍を手にする[17]。4月27日の広島戦(マツダ)でプロ初安打を放つも[18]、5月1日に登録抹消[19]。同月27日に一軍に再合流すると[20]、30日のソフトバンク戦(PayPayドーム)でプロ初打点を挙げる[21]。7月に開催されるフレッシュオールスターゲームにも出場する予定だったが、左手骨挫傷で辞退[22]。9月に再度復帰し[23]、最終的に一軍で33試合に出場し打率.241、4打点の成績を残したが、オフの11月19日に50万円減の年俸1350万円で契約更改した(金額は推定)[24]。
選手としての特徴
50m走5.8秒という俊足に加え、遠投100mの強肩、高校通算38本塁打のパンチ力を兼ね備えた大型選手[25]。
人物
メディアでは基本的に「ブライト健太」と表記されているが、正確には名前の最初に英語で「騒ぎ」を意味する「アドゥ」がつく[26]。
高校進学の際に地元から離れた野球の強豪校を選ばず、都立高校に進学した理由として「地元と仲間が好きで、足立区から出るという考えにならなかったこと。」もう1つは「肩を痛めていたこと」であり、「当時は野球をやめることも考えており特待生の話を断っていた」と明かしている[1]。
ドラフト1巡目指名されたアフリカ系選手としては、2015年のオコエ瑠偉に次ぐ史上2人目であり、セ・リーグ初である。
2023年12月18日、同年6月5日に高校の同級生(交際は大学4年から)と結婚していたことを発表した[28]。
詳細情報
年度別打撃成績
年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2023 | 中日 | 33 | 68 | 58 | 6 | 14 | 0 | 2 | 0 | 18 | 4 | 2 | 0 | 3 | 0 | 6 | 1 | 3 | 20 | 0 | .241 | .323 | .310 | .633 |
通算:1年 | 33 | 68 | 58 | 6 | 14 | 0 | 2 | 0 | 18 | 4 | 2 | 0 | 3 | 0 | 6 | 1 | 3 | 20 | 0 | .241 | .323 | .310 | .633 |
- 2023年度シーズン終了時
年度別守備成績
年 度 |
球 団 |
外野 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2023 | 中日 | 25 | 24 | 1 | 0 | 0 | 1.000 |
通算 | 25 | 24 | 1 | 0 | 0 | 1.000 |
- 2023年度シーズン終了時
記録
- 初記録
- 初出場:2023年4月5日、対東京ヤクルトスワローズ2回戦(バンテリンドーム ナゴヤ)、5回裏に柳裕也の代打で出場
- 初打席:同上、5回裏に高橋奎二から空振り三振
- 初安打:2023年4月27日、対広島東洋カープ4回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、8回表に島内颯太郎から左前安打
- 初先発出場:2023年5月30日、対福岡ソフトバンクホークス1回戦(福岡PayPayドーム)、2番・左翼手で先発出場
- 初打点:同上、5回表に大関友久から左前適時打
- 初盗塁:2023年6月7日、対埼玉西武ライオンズ2回戦(ベルーナドーム)、9回表に二盗(投手:増田達至、捕手:古賀悠斗)
背番号
- 42(2022年 - )
代表歴
- U-23 NPB選抜 対 大学・社会人選抜:NPB代表
脚注
- ^ a b c d e f g h “新春特別インタビュー「一日一歩」アドゥ ブライト 健太選手”. 足立区. 2023年12月18日閲覧。
- ^ “中日 - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2023年11月20日閲覧。
- ^ “葛飾野・ブライト健太は適時打も敗退/東東京 - 高校野球”. 日刊スポーツ (2017年7月10日). 2021年9月28日閲覧。
- ^ a b “MVPを獲得した上武大・ブライト健太 ガーナ人の父を持つ長距離砲の歩みは「リアルドカベン」”. スポニチ Sponichi Annex (2021年5月22日). 2021年9月28日閲覧。
- ^ “プロ注目のブライト攻守で存在感 中日スカウトは「球の見極めや内角打つ技術ある。打球への反応もいい」【全日本大学野球】”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ (2021年6月12日). 2021年9月28日閲覧。
- ^ “ガーナ人の父を持つ大砲候補 上武大ブライト健太らプロ志望届”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ (2021年9月24日). 2021年9月28日閲覧。
- ^ “中日1位ブライト健太が仮契約「打点王取りたい」中村紀洋コーチの助言熱望”. 日刊スポーツ. (2021年12月7日) 2021年12月17日閲覧。
- ^ “中日ドラ1・ブライト健太「打点王が目標」 ドラフト会議入場パス首にかけ「すごく重みある」”. スポニチアネックス. (2021年10月21日) 2022年12月17日閲覧。
- ^ “中日D1位・ブライト健太の背番号は「42」 J・ロビンソンの永久欠番と同じ”. サンケイスポーツ. (2021年12月17日) 2021年12月17日閲覧。
- ^ “差別的視線に悩んだ中日1位ブライト健太「何で自分だけ違うんだろう」黒人初MLB選手の『42』誇りとともに背負う”. 中日スポーツ. (2021年12月10日) 2021年12月17日閲覧。
- ^ “【中日】左手首痛のブライト健太がフリー打撃再開「痛みも感じることなくスイングできた」”. スポーツ報知 (2023年2月15日). 2023年12月30日閲覧。
- ^ “中日ドラ1・ブライト健太、2カ月ぶりに2軍で実戦復帰「やっとスタートラインに立てた」【中日2軍】”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ (2023年5月31日). 2023年12月30日閲覧。
- ^ “【球界ここだけの話(2965)】〝ノリ打法〟を結果につなげた中日・ブライド健太は清原和博氏も期待大”. サンケイスポーツ (2023年2月20日). 2023年12月30日閲覧。
- ^ a b “【中日】ブライト健太が200万円減の1400万円でサイン「ケガが多いのはプロ失格」相次ぐ故障を猛省”. スポーツ報知 (2022年11月20日). 2022年12月17日閲覧。
- ^ “中日ブライト健太、プロアマ記念試合出場へ 鵜飼航丞が負傷で辞退 8・1開催”. 日刊スポーツ (2022年7月19日). 2022年11月11日閲覧。
- ^ “【中日】ブライト健太が2戦連続2発と大暴れ 21日の1軍戦にも招集決定「やっとスタートライン」”. スポーツ報知 (2023年2月20日). 2023年12月30日閲覧。
- ^ “【中日】ブライト健太が初の開幕1軍 ルーキーでは福永裕基が唯一のメンバー入り”. 中日スポーツ (2023年3月30日). 2023年12月30日閲覧。
- ^ “【立浪監督語録】清水の復帰見通しはわからない。谷元が来ると思います。”. 中日スポーツ (2023年4月27日). 2023年12月30日閲覧。
- ^ “出場選手登録および登録抹消”. 日本野球機構 (2023年5月1日). 2023年12月30日閲覧。
- ^ “出場選手登録および登録抹消”. 日本野球機構 (2023年5月27日). 2023年12月30日閲覧。
- ^ “ブライト健太、プロ2安打目が初適時打 ソフトバンク・大関の変化球捉える【中日】”. 中日スポーツ (2023年5月30日). 2023年12月30日閲覧。
- ^ “【中日】ブライト健太が左手骨挫傷でフレッシュ球宴辞退、山浅龍之介が代替で出場”. 日刊スポーツ (2023年7月17日). 2023年12月30日閲覧。
- ^ “出場選手登録および登録抹消”. 日本野球機構 (2023年9月8日). 2023年12月30日閲覧。
- ^ “中日・ブライトは50万円減の年俸1350万円で契約更改 来季は「打率を残しつつ長打を打てるように」”. スポーツニッポン (2023年11月19日). 2023年12月30日閲覧。
- ^ “ブライト健太(上武大)”. 週刊ベースボールONLINE. 2021年9月28日閲覧。
- ^ “上武大は「アドゥ」が起こした“騒ぎ”で4強進出 ブライト健太2号にスカウト「人気が出てしまう」”. スポニチ Sponichi Annex (2021年6月10日). 2021年9月28日閲覧。
- ^ “【中日】教育L12試合で8盗塁!ブライト健太“2年目の逆襲”へ俊足発揮「サインない。もっと走れる」”. 中日スポーツ (2022年10月27日). 2022年11月11日閲覧。
- ^ “【中日】ブライト健太、今年6月に入籍していたことを発表 「仕事にも理解があり優しい」”. 日刊スポーツ (2023年12月18日). 2023年12月18日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 個人年度別成績 ブライト健太 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)
- ブライト健太 (@brighkenta) - Instagram
- 選手名鑑 - 中日ドラゴンズ公式サイト