マスターズ (スヌーカー)
マスターズは毎年1月にロンドンのアレクサンドラ・パレスで開催されるスヌーカー大会で、UKチャンピオンシップ、世界選手権と並ぶスヌーカー三大大会と呼ばれている。なおこの大会はランキング対象外の大会である[1]。
歴史
第1回大会は1975年にウェスト・センター・ホテルで開催され、10名が招待して行われた。決勝ではジョン・スペンサーが9-8でレイ・リアドンを下した。その翌年にはニュー・ロンドン劇場に舞台を移し、1979年からはウェンブリー会議センターに舞台を移した。2007年に閉鎖後はウェンブリー・アリーナで行われ、2012年からアレクサンドラ・パレスで開催されている。なお2021年は新型コロナの影響でミルトン・キーンズで無観客開催された。
第1回から2003年まではタバコブランドのベンソン&ヘッジスが冠スポンサーを務めていたが、欧州でのたばこ広告規制強化のためスポンサーを降板した。2004年以降はスポンサーが頻繁に変更されているほか、スポンサー無しでの開催となる年(2004年、2009年)もある。
出場資格は前年度のランキング上位16名が対象であり、決勝は10ゲーム先取で優勝となる。
過去の大会の中でマキシマム・ブレイクを達成したのは1984年のカーク・スティーブンスと2007年の丁俊暉、2015年のマルコ・フーの3名のみである。
歴代優勝者
開催年 | 優勝者 | 準優勝者 | 決勝スコア | シーズン | 会場 |
---|---|---|---|---|---|
1975 | ジョン・スペンサー | レイ・リアドン | 9–8 | 1974/75 | |
1976 | レイ・リアドン | グラハム・マイルズ | 7–3 | 1975/76 | |
1977 | ダグ・マウントジョイ | レイ・リアドン | 7–6 | 1976/77 | |
1978 | アレックス・ヒギンズ | クリフ・ソーバーン | 7–5 | 1977/78 | |
1979 | ペリー・マンズ | アレックス・ヒギンズ | 8–4 | 1978/79 | |
1980 | テリー・グリフィス | アレックス・ヒギンズ | 9–5 | 1979/80 | |
1981 | アレックス・ヒギンズ | テリー・グリフィス | 9–6 | 1980/81 | |
1982 | スティーブ・デイビス | テリー・グリフィス | 9–5 | 1981/82 | |
1983 | クリフ・ソーバーン | レイ・リアドン | 9–7 | 1982/83 | |
1984 | ジミー・ホワイト | テリー・グリフィス | 9–5 | 1983/84 | |
1985 | クリフ・ソーバーン | ダグ・マウントジョイ | 9–6 | 1984/85 | |
1986 | クリフ・ソーバーン | ジミー・ホワイト | 9–5 | 1985/86 | |
1987 | デニス・テイラー | アレックス・ヒギンズ | 9–8 | 1986/87 | |
1988 | スティーブ・デイビス | マイク・ハレット | 9–0 | 1987/88 | |
1989 | スティーブン・ヘンドリー | ジョン・パロット | 9–6 | 1988/89 | |
1990 | スティーブン・ヘンドリー | ジョン・パロット | 9–4 | 1989/90 | |
1991 | スティーブン・ヘンドリー | マイク・ハレット | 9–8 | 1990/91 | |
1992 | スティーブン・ヘンドリー | ジョン・パロット | 9–4 | 1991/92 | |
1993 | スティーブン・ヘンドリー | ジェームス・ワタナ | 9–5 | 1992/93 | |
1994 | アラン・マクマナス | スティーブン・ヘンドリー | 9–8 | 1993/94 | |
1995 | ロニー・オサリバン | ジョン・ヒギンズ | 9–3 | 1994/95 | |
1996 | スティーブン・ヘンドリー | ロニー・オサリバン | 10–5 | 1995/96 | |
1997 | スティーブ・デイビス | ロニー・オサリバン | 10–8 | 1996/97 | |
1998 | マーク・ウィリアムズ | スティーブン・ヘンドリー | 10–9 | 1997/98 | |
1999 | ジョン・ヒギンズ | ケン・ドハーティ | 10–8 | 1998/99 | |
2000 | マシュー・スティーヴンス | ケン・ドハーティ | 10–8 | 1999/00 | |
2001 | ポール・ハンター | ファーガル・オブライエン | 10–9 | 2000/01 | |
2002 | ポール・ハンター | マーク・ウィリアムズ | 10–9 | 2001/02 | |
2003 | マーク・ウィリアムズ | スティーブン・ヘンドリー | 10–4 | 2002/03 | |
2004 | ポール・ハンター | ロニー・オサリバン | 10–9 | 2003/04 | |
2005 | ロニー・オサリバン | ジョン・ヒギンズ | 10–3 | 2004/05 | |
2006 | ジョン・ヒギンズ | ロニー・オサリバン | 10–9 | 2005/06 | |
2007 | ロニー・オサリバン | 丁俊暉 | 10–3 | 2006/07 | |
2008 | マーク・セルビー | スティーブン・リー | 10–3 | 2007/08 | |
2009 | ロニー・オサリバン | マーク・セルビー | 10–8 | 2008/09 | |
2010 | マーク・セルビー | ロニー・オサリバン | 10–9 | 2009/10 | |
2011 | 丁俊暉 | マルコ・フー | 10–4 | 2010/11 | |
2012[3] | ニール・ロバートソン | ショーン・マーフィー | 10–6 | 2011/12 | |
2013[4] | マーク・セルビー | ニール・ロバートソン | 10–6 | 2012/13 | |
2014[5] | ロニー・オサリバン | マーク・セルビー | 10–4 | 2013/14 | |
2015[6] | ショーン・マーフィー | ニール・ロバートソン | 10–2 | 2014/15 | |
2016[7] | ロニー・オサリバン | バリー・ホーキンス | 10–1 | 2015/16 | |
2017[8] | ロニー・オサリバン | ジョー・ペリー | 10–7 | 2016/17 | |
2018[9] | マーク・アレン | カイレン・ウィルソン | 10–7 | 2017/18 | |
2019[10] | ジャッド・トランプ | ロニー・オサリバン | 10–4 | 2018/19 | |
2020[11] | スチュアート・ビンガム | アリ・カーター | 10–8 | 2019/20 | |
2021 | 顔丙濤 (CHN) | ジョン・ヒギンズ (SCO) | 10–8 | 2020/21 | Marshall Arena, Milton Keynes |
2022 | ニール・ロバートソン (AUS) | バリー・ホーキンス (ENG) | 10–4 | 2021/22 | Alexandra Palace, London |
2023 | ジャッド・トランプ (ENG) | マーク・ウィリアムズ (WAL) | 10–8 | 2022/23 | |
2024 | ロニー・オサリバン (ENG) | アリ・カーター (ENG) | 10–7 | 2023/24 |
脚注
- ^ a b Turner, Chris. “The Masters”. cajt.pwp.blueyonder.co.uk. Chris Turner's Snooker Archive. 1 March 2011閲覧。
- ^ “The Masters – History”. worldsnooker.com. World Professional Billiards and Snooker Association. 25 October 2011閲覧。
- ^ “BGC Masters (2012)”. Snooker.org. 28 October 2011閲覧。
- ^ “Betfair Masters (2013)”. Snooker.org. 8 November 2012閲覧。
- ^ “Dafabet Masters (2014)”. Snooker.org. 9 April 2013閲覧。
- ^ “Masters (2015)”. Snooker.org. 16 May 2014閲覧。
- ^ “Dafabet Masters (2016)”. Snooker.org. 18 January 2016閲覧。
- ^ “Dafabet Masters (2017)”. Snooker.org. 23 January 2017閲覧。
- ^ “Dafabet Masters (2018)”. Snooker.org. 21 January 2017閲覧。
- ^ “Dafabet Masters (2019)”. Snooker.org. 21 January 2019閲覧。
- ^ “Dafabet Masters 2020”. World Snooker (12–19 January 2020). 5 December 2019閲覧。