マンハッタンのニューヨーク市地下鉄駅の一覧
ニューヨーク市地下鉄はアメリカ合衆国ニューヨーク市の5つの行政区のうちブロンクス区、ブルックリン区、マンハッタン区、そしてクイーンズ区を走る地下鉄システムである。メトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティ (MTA) の下部関連組織であるニューヨークシティー・トランジット・オーソリティーによって運営されており、アメリカ合衆国で最も利用客の多い地下鉄であり世界で4番目に利用客の多い地下鉄である。1日あたりの乗客数は522万5000人である。総駅数は469で、世界一駅数の多い地下鉄となっている。
1940年に三つの地下鉄会社、インターボロー・ラピッド・トランジット(IRT)、ブルックリン・マンハッタン・トランジット(BMT)、インディペンデント・サブウェイ・システム(IND)が合併し、現在のニューヨーク市地下鉄となった。
歴史と概要
- IRT9番街線(高架線:廃線)
- IRT6番街線(高架線:廃線)
- IRT3番街線(高架線:廃線)
- IRT2番街線(高架線:廃線)
- ビーチ・ニューマチック・トランジット
- IRT初期開業区間(IRTレキシントン・アベニュー線の一部、42丁目シャトル、IRTブロードウェイ-7番街線の一部、IRTレノックス・アベニュー線)
- IRTブロードウェイ-7番街線
- IRTレキシントン・アベニュー線
- IRTフラッシング線
- BMTブロードウェイ線
- BMTナッソー・ストリート線
- BMTカナーシー線
- IND8番街線
- IND6番街線
- IND/BMT63丁目線
- IND2番街線
多くのマンハッタンの数字名のストリートやハウストン・ストリートの住所は"East"または"West"がストリート名の前に付くが、多くの地下鉄駅名のストリートには付かない。例えば、レキシントン・アベニュー線 33丁目(33rd Street)駅はイーストサイドにあるが、東33丁目(East 33rd Street)とはならない。例外は西4丁目-ワシントン・スクエア駅である。INDは2番街駅からブルックリンへ6番街線延伸を計画していたことがあった。この路線はブルックリンの南4丁目に駅を持つことが計画されていた。この駅の外枠がINDクロスタウン線ブロードウェイ駅 に作られたが、計画が破棄され現在は封印されている。西4丁目は、この南4丁目と区別できるように単に4丁目とはならなかったが、結局南4丁目は開業することはなかった[1]。
路線と運行系統
MTAの公式の数え方では、マンハッタンには151のニューヨーク市地下鉄駅が存在する。そのうち、32がエクスプレス(急行)かつローカル(各停)の駅である[^ 1][^ 2]。IRTブロードウェイ-7番街線コートランド・ストリート駅はアメリカ同時多発テロ事件以来閉鎖されていたが、2018年9月8日に駅名をWTCコートランド駅と改め営業を再開している。18の複合駅がそれぞれ1駅としてカウントされると、総駅数は118となる。以下の表では、色付きの路線は基幹路線を表す。その色は運行系統の丸または菱形のラベルの色と一致する。開業年月日はその路線のプラットホームの最初の区間が開業した年月日を記す。ディビジョンは現行のディビジョンの次に括弧でくくって以前のディビジョンを記載する。
ディビジョン | 路線 | 運行系統 | マンハッタンの駅 | 開業年月日 | マンハッタンより先の進路 |
---|---|---|---|---|---|
B(IND) | 2番街線 | 3 | 1936年1月1日 | 区内のみ | |
B (IND) | 6番街線 | 13(6はエクスプレスかつローカル駅、5は複合駅の一部、1は8番街線と共用、1はクイーンズ・ブールバード線と共用) | 1936年1月1日 | ブルックリン | |
B (IND) | 8番街線 | 30(9はエクスプレスかつローカル駅[^ 1]、7は複合駅の一部、1はコンコース線と共用、1はクイーンズ・ブールバード線と共用、1は6番街線と共用) | 1932年9月10日 | ブルックリン | |
A (IRT) | 42丁目線 | 2(両方とも複合駅の一部) | 1904年10月27日 | 区内のみ | |
B (BMT) | 63丁目線 | 1(IND63丁目線と共用) | [^ 3] | 区内のみ | |
B (IND) | 63丁目線 | 2(1はBMT63丁目線と共用) | 1989年10月29日 | クイーンズ | |
B (BMT) | ブロードウェイ線 | 17(4はエクスプレスかつローカル駅[^ 1]、7は複合駅の一部) | 1917年9月4日 | ブルックリン、クイーンズ | |
A (IRT) | ブロードウェイ-7番街線 | 38(6はエクスプレスかつローカル駅、7は複合駅の一部、1は閉鎖) | 1904年10月27日 | ブロンクス、ブルックリン | |
B (BMT) | カナーシー線 (14th Street Crosstown) |
5(3は複合駅の一部) | 1924年6月10日 | ブルックリン | |
B (IND) | コンコース線 | 2(1はエクスプレスかつローカル駅、1は8番街線と共用) | 1933年7月1日 | クイーンズ | |
A (IRT) | フラッシング線 | 4(3は複合駅の一部) | 1915年6月22日 | クイーンズ | |
A (IRT) | レノックス・アベニュー線 | 6 | 1904年11月23日 | ブロンクス | |
A (IRT) | レキシントン・アベニュー線 | 23(6はエクスプレスかつローカル駅、8は複合駅の一部) | 1904年10月27日 | ブロンクス、ブルックリン | |
B (BMT) | ナッソー・ストリート線 | 6(4は複合駅の一部) | 1913年8月4日 | ブルックリン | |
B (IND) | クイーンズ・ブールバード線 (53rd Street Crosstown) |
4(1は複合駅の一部、1は6番街線と共用、1は8番街線と共用) | 1933年8月19日 | クイーンズ |
駅
完全に廃止または休止された駅はこの一覧に記載しない。
凡例 | |
---|---|
終日停車 | |
深夜を除き終日停車 | |
深夜のみ停車 | |
平日のみ停車 | |
ラッシュ時混雑方向以外の終日停車 | |
平日のラッシュ時の混雑方向を除く終日停車 | |
ラッシュ時のみ停車 | |
ラッシュ時の混雑方向のみ停車 | |
時間帯詳細 |
* | ステーション・コンプレックス(複合駅)を形成する駅 |
** | 緩行線と急行線間または同一路線の運行系統間の乗換駅のターミナル;上述の複合駅の一部でもあり得る |
*** | 複数階または隣接プラットフォームで別の路線への乗換ができる駅。MTAはこれらのプラットフォームは同一駅としてカウントしている。 |
† | 運行系統のターミナル駅 |
*†, **† or ***† | 乗り換えおよびターミナル駅 |
‡ | マンハッタン内での最終駅。以降はブロンクス、ブルックリン、またはクイーンズに入る。 |
*‡, **‡, or ***‡ | マンハッタン内での最終駅かつ乗換駅 |
*†‡, **†‡, or ***†‡ | マンハッタン内での最終駅、乗換駅、かつターミナル駅 |
障害を持つアメリカ人法準拠の障害者対応駅[2] | |
(N) または (S) | 障害者対応駅であるが、北行または南行のみ対応の駅 |
関連項目
- ニューヨーク市地下鉄の駅一覧
- :en:List of New York City Subway transfer stations
- :en:List of New York City Subway terminals
- :en:List of accessible New York City Subway stations
- :en:List of closed New York City Subway stations
- :en:List of Staten Island Railway stations
- ブロンクスのニューヨーク市地下鉄駅の一覧
- ブルックリンのニューヨーク市地下鉄駅の一覧
- クイーンズのニューヨーク市地下鉄駅の一覧
出典
- 注釈
- ^ a b c 。BMTブロードウェイ線キャナル・ストリート駅およびチェンバーズ・ストリート-ワールド・トレード・センター駅はエクスプレスかつローカル駅としてはカウントされていない。MTAはこれらの駅のエクスプレスとローカルはそれぞれ別の駅としてカウントしている。
- ^ 西4丁目-ワシントン・スクエア駅と145丁目駅は構内が地下二階建て構造となっており、それぞれの階にエクスプレスとローカルのプラットフォームが両方ある。
- ^ BMT63丁目線では1998年から1999年まで営業運転が行われていたが、現在は中止されている。この路線は2番街線が開業すると、そちらに接続される。
- ^ a b 42丁目-ブライアント・パーク/5番街駅にはホームが2組あるが、国際的に比較する際は1駅と数える
- ^ a b c 14丁目/6番街駅にはホームが3組あるが、国際的に比較する際は1駅と数える。
- ^ a b 14丁目/8番街駅にはホームが2組あるが、国際的に比較する際は1駅と数える。
- ^ a b c 14丁目-ユニオン・スクエア駅にはホームが3組あるが、国際的に比較する際は1駅と数える。
- ^ a b 34丁目-ヘラルド・スクエア駅にはホームが2組あるが、国際的に比較する際は1駅と数える。
- ^ a b 「34丁目-ペン・ステーション駅」はどちらも急行線用の島式ホームと緩行線用の相対式ホームが分かれている。ホーム下連絡通路を通れば緩行線と急行線の間で乗換が可能だが、隣の駅で対面乗換を利用した方が便利である。隣の駅との間には連絡通路はなく自由に行き来できるわけではないので、隣の駅を含めてステーション・コンプレックスを構成することはない。
- ^ a b c d e タイムズ・スクエア-42丁目/ポート・オーソリティ・バスターミナル駅にはホームが5組あるが、国際的に比較する際は1駅と数える。
- ^ 構内にホーム間連絡通路がないため、反対方向の列車には無料乗換できない。
- ^ a b レキシントン・アベニュー-53丁目/51丁目駅にはホームが2組あるが、国際的に比較する際は1駅と数える。
- ^ a b レキシントン・アベニュー/59丁目駅にはホームが2組あるが、国際的に比較する際は1駅と数える。
- ^ a b c メトロカードを用いればレキシントン・アベニュー-63丁目駅とレキシントン・アベニュー/59丁目駅の間で無料で改札外乗換ができる。改札の出入があるため、レキシントン・アベニュー–63丁目駅は公式にはレキシントン・アベニュー/59丁目駅ステーション・コンプレックスには含まれない。
- ^ a b 59丁目-コロンバス・サークル駅にはホームが2組あるが、国際的に比較する際は1駅と数える。
- ^ a b 168丁目駅にはホームが2組あるが、国際的に比較する際は1駅と数える。
- ^ a b ブリーカー・ストリート/ブロードウェイ-ラファイエット・ストリート駅にはホームが2組あるが、国際的に比較する際は1駅と数える。
- ^ a b ブルックリン・ブリッジ-シティ・ホール/チェンバーズ・ストリート駅にはホームが2組あるが、国際的に比較する際は1駅と数える。
- ^ a b c d キャナル・ストリート駅にはホームが4組あるが、国際的に比較する際は1駅と数える。
- ^ a b BMTブロードウェイ線はキャナル・ストリート駅でブロードウェイ沿いの本線とキャナル・ストリート沿いのマンハッタン橋線に分岐するため、ホームが2組ある。マンハッタン橋線ホームの方が先に「ブロードウェイ駅」の名前で開業した経緯があるため、MTAはこの2組のホームを別駅とみなしている。
- ^ a b c d チェンバーズ・ストリート-ワールド・トレード・センター/パーク・プレイス/コートランド・ストリート駅にはホームが3組あるが、国際的に比較する際は1駅と数える。
- ^ a b デランシー・ストリート/エセックス・ストリート駅にはホームが2組あるが、国際的に比較する際は1駅と数える。
- ^ a b c d フルトン・ストリート駅にはホームが4組あるが、国際的に比較する際は1駅と数える。フルトン・センターはこのステーション・コンプレックスの再構成計画の一部として作られた。
- ^ a b c グランド・セントラル-42丁目駅にはホームが3組あるが、国際的に比較する際は1駅と数える。
- ^ a b サウス・フェリー/ホワイトホール・ストリート駅にはホームが2組あるが、国際的に比較する際は1駅と数える。
- 脚注
- ^ Pollak, Michael (September 12, 2008). “F. Y. I.: Dangerous Views”. The New York Times October 26, 2009閲覧。
- ^ “MTA Guide to Accessible Transit: Accessible Stations in the MTA Network”. New York Metropolitan Transportation Authority. 2010年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年3月8日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au av aw ax ay az ba bb bc bd be bf bg bh bi bj bk bl bm bn bo bp bq br bs bt Fischler, p. 239-240
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab Fischler, p. 241-242
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as Fischler, p. 243-244
- ^ New York Times, Mayor Runs a Train Over New Bridge, September 17, 1908, page 16
- ^ a b “New York City Subway IND Division Timeline”. www.nycsubway.org. 2009年5月31日閲覧。
- ^ MTA Opens New South Ferry Station Retrieved May 31, 2009
参考文献
- Fischler, Stan (1997). The Subway: A Trip Through Time on New York's Rapid Transit. H & M Productions II Inc. ISBN 1-882608-19-4