ユークレース
ユークレース | |
---|---|
ジンバブエ、西マショナランド州、ムワミ、ロストホープ鉱山にて産出 サイズは3.0x1.6x1.6cm | |
分類 | 珪酸塩鉱物 |
化学式 | BeAlSiO4(OH) |
結晶系 | 単斜晶系 |
へき開 | 完全 |
断口 | 貝殻状 |
モース硬度 | 7.5 |
光沢 | ガラス光沢 |
色 | 青色、無色、白色、緑色 |
条痕 | 白 |
透明度 | 透明、半透明 |
比重 | 3.1 |
屈折率 | 1.66 |
不純物 | 不純物として微量元素が含まれることがある |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
ユークレース(Euclase)は、 ベリリウム珪酸塩鉱物の一種(BeAlSiO4(OH))である。
概要
結晶の色は非常に薄い青色から濃い青色に至り、また不純物により、無色、白色、緑色の場合がある。へき開は完全で、傾斜軸面に対して平行であり、これをルネ=ジュスト・アユイはギリシャ語の簡単を意味する(εὖ)と割れるを意味する(κλάσις)をあわせユークレースという名前を提案した。完全な劈開であるため結晶が欠けやすく、宝石や宝飾品としての扱いが難しい。カットする際ベリルやトパーズに類似しており、それにより比重(3.1)と近い値を得ており、モース硬度も(7.5)と、緑柱石(7.5から8)と同様であり、トパーズ(8)より少し軟らかい。 主要な産地は、ジンバブエ、ブラジル、コロンビア。日本国内では、岐阜県中津川市の福岡鉱山で微細な結晶が発見されているのみ[1]。
脚注
- ^ 石橋隆, 宮脇律郎, 重岡昌子 ほか, 「岐阜県中津川市福岡鉱山産ユークレース石」『日本鉱物科学会年会講演要旨集』 2011年 2011巻, 日本地質学会第118年学術大会・日本鉱物科学会2011年年会合同学術大会, セッションID:R1-P10, p.151, doi:10.14824/jakoka.2011.0.151.0
関連項目
外部リンク
- Euclase: Euclase mineral information and data. (mindat.org) (英語)
- Euclase Mineral Data (webmineral.com) (英語)