ヨウジウオ

ヨウジウオ
ヨウジウオ Syngnathus schlegeli]
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
亜綱 : 新鰭亜綱 Neopterygii
上目 : 棘鰭上目 Acanthopterygii
: トゲウオ目 Gasterosteiformes
: ヨウジウオ科 Syngnathidae
: ヨウジウオ属 Syngnathus
: ヨウジウオ S. schlegeli
学名
Syngnathus schlegeli
Kaup, 1856
和名
ヨウジウオ
英名
Pacific seaweed pipefish

ヨウジウオ(楊枝魚、Syngnathus schlegeli)は、トゲウオ目ヨウジウオ科ヨウジウオ属に属する種小名schlegeli は、ヘルマン・シュレーゲルへの献名である。

分布

琉球列島を除く日本各地の沿岸域に分布。アマモ等の海草が生い茂る場所に棲む。

特徴

体長は最大で30cm近くになる。体は細長く、海草の間へ入り込むのに都合の良い形をしている。

近縁のタツノオトシゴに近い顔つきだが、口先がより長く伸びている。

尾鰭扇子のような形をしており、海草に尾鰭や細長い体を巻き付けている時がある。

生態

体型を活かして海草の中に溶け込むように入り、外敵から身を守る。動作はタツノオトシゴよりも機敏で泳ぐのも活発だが、それでも泳ぐよりはじっとしている方のが好きなようで、海草の林や千切れた海草のゴミの中に棲み着いている。

肉食性で、長く突き出た口先でプランクトン、小魚、甲殻類等を捕食する。

繁殖

本種はタツノオトシゴと同様、雄が出産する魚として有名である。雌は繁殖期に、雄の育児嚢に800 - 1000個ほどの卵を産み付ける。雄は卵を守り続け、卵は数週間後に孵化する。

利用価値

体が細長く肉が少ない事に加え、体表も骨も硬いため、食用としての価値はない。

風変わりな姿で、水族館などで飼育されたり、熱帯魚屋にペット用として出回ることもある。

脚注

  1. ^ Pollom, R. & Ouyang, L. 2016. Syngnathus schlegeli. The IUCN Red List of Threatened Species 2016: e.T188065A67026644. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2016-3.RLTS.T188065A67026644.en. Accessed on 27 September 2023.

関連項目