リトル・チャイルド
「リトル・チャイルド」 | ||||||||||
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ビートルズの楽曲 | ||||||||||
収録アルバム | 『ウィズ・ザ・ビートルズ』 | |||||||||
英語名 | Little Child | |||||||||
リリース | 1963年11月22日 | |||||||||
録音 |
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ジャンル | ロックンロール[1] | |||||||||
時間 | 1分48秒 | |||||||||
レーベル | パーロフォン | |||||||||
作詞者 | レノン=マッカートニー | |||||||||
作曲者 | レノン=マッカートニー | |||||||||
プロデュース | ジョージ・マーティン | |||||||||
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「リトル・チャイルド」(Little Child)は、ビートルズの楽曲である。1963年に発売された2作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ』に収録された。レノン=マッカートニーの作品で、当初はリンゴ・スターのために書かれた楽曲だが、最終的にスターのボーカル曲は「アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン」に変更された[2]。アメリカでは1964年に発売されたキャピトル編集盤『ミート・ザ・ビートルズ』に収録された。
背景
「リトル・チャイルド」についてジョン・レノンは、「ポールと2人で急ごしらえで書いた[3]」「他の誰かのために書いた曲。確かリンゴだったかな[4]」と語っている。
ポール・マッカートニーは、「ちゃんとした曲ならそれなりに心に残るんだけど、『リトル・チャイルド』はただの仕事だった」と説明している[5]。また、マッカートニーは「I'm so sad and lonely」というフレーズが、エルトン・ヘイズの楽曲「Whistle My Love」からの引用であることを認めている[5]。
レコーディング
「リトル・チャイルド」はジョージ・マーティンのもと、EMIレコーディング・スタジオで行なわれた1963年9月11日、12日、10月3日の3回のセッションでレコーディングされた[6]。
9月11日に2テイク録音されたが、いずれのテイクも未発表のままとなっている[7]。翌日にベーシック・トラックが5テイク録音された後、ジョン・レノンのハーモニカとマッカートニーのピアノがオーバー・ダビングされた[7]。9月30日にテイク15とテイク18を組み合わせたモノラル・ミックスが作成されたが、これは未発表となっている[7]。
10月3日にさらにオーバー・ダビングが施され、23日にテイク21からモノラル・ミックス、29日にステレオ・ミックスが作成された[8]。ステレオ・ミックスでは、ハーモニカ・ソロが左右にパンするアレンジになっている。本作のソロは12小節ブルース形式に従っている[9]。
評価
『オールミュージック』のリッチー・アンターバーガーは、「アルバムの中でも垢抜けない印象の薄い曲の1つかもしれないが、それでもかなり良く出来ている」「天才的な作品ではないかもしれないが、ロックンロールの面白みが凝縮されていて、ビートルズの最も陽気でハッピーな面を表現した曲としては、あまり他に見られない」と評している[1]。
クレジット
※出典[2]
カバー・バージョン
- スミザリーンズ - 2007年に発売されたアルバム『Meet the Smithereens!』に収録[10]。
- レックレス・エリック with ジェームズ・ニコルズ - 2013年に発行されたモジョ誌に付属のCD『We're With The Beatles』に収録[11]。
脚注
出典
- ^ a b Unterberger, Richie. “Little Child - The Beatles : Listen, Appearances, Song Review”. AllMusic. All Media Network. 2012年7月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年6月30日閲覧。
- ^ a b MacDonald 2005, p. 96.
- ^ Davies 2016, p. 285.
- ^ Sheff 2000, p. 171.
- ^ a b Miles 1997, p. 153.
- ^ Womack 2016, p. 551.
- ^ a b c Everett 2001, p. 184.
- ^ Everett 2001, p. 185.
- ^ Everett 1999, p. 16.
- ^ Deming, Mark. Meet the Smithereens! - The Smithereens | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2021年6月30日閲覧。
- ^ “We're With The Beatles – Track Listing | Mojo Cover CDs – The Definitive List”. Mojo Cover CDs. 2014年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年6月30日閲覧。
参考文献
- Davies, Hunter (2016). The Beatles Book. Ebury Publishing. ISBN 1-4735-0247-0
- Everett, Walter (1999). The Beatles as Musicians: Revolver through the Anthology. Oxford University Press. ISBN 0-1951-2941-5
- Everett, Walter (2001). The Beatles as Musicians: The Quarry Men Through Rubber Soul. Oxford University Press. ISBN 0-1951-4105-9
- MacDonald, Ian (2005). Revolution in the Head: The Beatles' Records and the Sixties (Second Revised ed.). London: Pimlico (Rand). ISBN 1-84413-828-3
- Miles, Barry (1997). Paul McCartney: Many Years From Now. New York: Henry Holt & Company. ISBN 0-8050-5249-6
- Sheff, David (2000). All We Are Saying: The Last Major Interview with John Lennon and Yoko Ono. St. Martin's Press. ISBN 1-4299-5808-1
- Womack, Kenneth (2016). The Beatles Encyclopedia: Everything Fab Four. ABC-CLIO. ISBN 1-4408-4427-5
外部リンク
- Little Child - The Beatles