兵科記号 (北大西洋条約機構)
北大西洋条約機構式の兵科記号について解説する。
北大西洋条約機構において、共同作戦の標準化のために兵科記号も標準化されている。兵科記号についてはAPP-6Aの名称で標準化され、最終改定は1999年である。さらに、2008年にAPP-6Bに、2011年にAPP-6Cに改定された。主としてアメリカ軍が用いてきたもの(MIL-STD-2525A)を基としている。
陸上部隊の兵種表示
陸上部隊の兵種表示は横長の四角形をベースに、その枠内に兵種を示すものが記載されている。
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対空砲部隊
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対戦車砲部隊
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機甲部隊・戦車部隊
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砲兵部隊(一般)
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砲兵部隊(自走化)
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航空部隊(固定翼機)
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架橋部隊
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後方支援部隊
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工兵部隊
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電子戦部隊
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爆発物処理部隊
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整備部隊
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気象部隊
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ミサイル部隊
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迫撃砲部隊
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海軍部隊
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NBC部隊
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弾薬補給所
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心理戦部隊
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偵察部隊(一般)*以前は騎兵
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偵察部隊(機械化)
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通信部隊
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兵站部隊
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測量部隊
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輸送部隊
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無人航空機部隊
陸上部隊の部隊規模表示
兵種表示の上部に記号によって部隊規模を示している。
シンボル | 名称 | 人数 | 従属部隊 | 指揮官 |
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XXXXXX | 総軍 | 多数 | 2以上の軍集団 | 元帥、上級大将又は大将 |
XXXXX | 軍集団 | 多数 | 2以上の軍 | 元帥、上級大将又は大将 |
XXXX | 軍 | 50,000から60,000ないしはそれ以上 | 2以上の軍団 | 元帥、上級大将、大将又は中将 |
XXX | 軍団 | 30,000以上 | 2以上の師団 | 大将又は中将 |
XX | 師団 | 10,000から20,000 | 2から4の旅団又は連隊 | 中将又は少将 |
X | 旅団 | 2,000から5,000 | 2以上の連隊又は大隊 | 少将、准将又は大佐 |
III | 連隊 | 2,000から3,000 | 3から4の大隊 | 大佐又は中佐 |
II | 大隊 | 300から1,000 | 2から6の中隊 | 中佐又は少佐 |
I | 中隊 | 60から250 | 2以上の小隊 | 少佐又は大尉 |
••• | 小隊 | 30から60 | 2以上の分隊 | 中尉又は少尉 |
••又は• | 分隊 | 8から12 | 2以上の班 | 軍曹から兵長 |
Ø | 班 | 4から6 | なし | 伍長から上等兵 |
例示
記号の右側に親部隊の名称・番号を、そして左側に自部隊の名称・番号を記載する。次の例では第42大隊A中隊(機械化歩兵)を示している。