原発性腫瘍

原発性腫瘍(げんぱつせいしゅよう)とは、がん化が始まった解剖学的部位で成長し、がん性腫瘤を生じる腫瘍のことである。ほとんどのがんは、発生部位で拡大するが、その後、体の他の部位に転移して広がる。これらのさらなる腫瘍が二次性腫瘍である。

例えば乳がん肺がんのように、がん(腫瘍)が他部位に転移した場合でも、その患者における原発部位の名前を冠して呼ばれ続ける。最初にがん(腫瘍)が発生した病変部位は、原発巣と呼ばれる[1]

原発性・転移姓

原発性は 他の部位(臓器)から肺に転移したものではないものを意味する。逆に、他の部位(臓器)から癌が始まって、肺に転移を起こしたものを「転移性」という[2]

原発不明がん

原発不明がんは、二次的な腫瘍が見つかっても、元の原発部位が特定できないがんである。 転移した先の臓器から見つかるがんであり、原因となる臓器(原発巣)が特定できない癌である。既に転移済みという進行状態であるため、予後が比較的悪いケースが多く、原発巣の発見しようとする検査も複雑かつ時間を要し、見つかるとも限らない[3]

脚注