和賀郡
人口4,566人、面積590.74km²、人口密度7.73人/km²。(2024年3月1日、推計人口)
以下の1町を含む。
- 西和賀町(にしわがまち)
日本国内最大級のブナの巨木を抱える原生林と秋田県との県境をなす標高1,000m級の山々による和賀山塊が郡西部に位置する。
郡域
和賀郡(第1次)
1878年(明治12年)に行政区画として発足した当時の郡域は、概ね以下の区域にあたる。
和賀郡(第2次)
1897年(明治30年)に行政区画として発足した当時の郡域は、第1次和賀郡から北上市相去町と胆沢郡金ケ崎町六原を除いた区域にあたる。
歴史
律令期
811年(弘仁2年)和我(後の和賀)・稗縫・斯波の「志波三郡」が成立、「胆沢三郡(胆沢・江刺・磐井)」とともに「律令期の六郡」が成立する。812年(弘仁3年)に徳丹城が築かれ政治的機能が移り、志波三郡以北の統帥権も「鎮守府領六郡」として集約される。10世紀、斯波郡の領域が北遷拡大し、岩手郡が斯波郡から分離独立した。一方、磐井郡は国府多賀城領に編入され、岩手・志和・稗抜・和賀・江刺・伊沢の「奥六郡」が成立した[1]。
和賀郡(第1次)
- 所属町村の変遷は西和賀郡#郡発足までの沿革、東和賀郡#郡発足までの沿革をそれぞれ参照
- 「旧高旧領取調帳」に記載によると、幕末時点では陸奥国に所属し、全域が盛岡藩領であった。(68村)
- 明治元年
- 明治2年
- 明治4年
- 明治5年1月8日(1872年2月16日) - 盛岡県(第3次)が岩手県に改称。
- 明治11年(1878年)11月26日(69村)
- 明治12年(1879年)1月4日 - 分割され、黒沢尻村ほか62村の区域をもって東和賀郡が、猿橋村ほか7村の区域をもって西和賀郡がそれぞれ発足。同日和賀郡(第1次)廃止。
和賀郡(第2次)
- 明治30年(1897年)4月1日 - 郡制の施行により、西和賀郡および東和賀郡の大部分(相去村を除く)の区域をもって和賀郡(第2次)が発足。郡役所が黒沢尻町に設置。以下の町村が所属。(1町16村)
- 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
- 大正15年(1926年)7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
- 昭和15年(1940年)12月25日 - 十二鏑村が町制施行・改称して土沢町となる。(2町15村)
- 昭和17年(1942年)7月1日 - 「和賀地方事務所」が黒沢尻町に設置され、本郡を管轄。
- 昭和24年(1949年)4月1日 - 立花村の一部(立花)が黒沢尻町に編入。
- 昭和29年(1954年)
- 昭和30年(1955年)
- 昭和31年(1956年)4月1日 - 和賀村が町制施行して和賀町となる。(2町3村)
- 昭和39年(1964年)8月1日 - 湯田村が町制施行して湯田町となる。(3町2村)
- 平成3年(1991年)4月1日 - 和賀町・江釣子村が北上市と合併し、改めて北上市が発足、郡より離脱。(2町1村)
- 平成17年(2005年)11月1日 - 湯田町・沢内村が合併して西和賀町が発足。(2町)
- 平成18年(2006年)1月1日 - 東和町が花巻市・稗貫郡石鳥谷町・大迫町と合併し、改めて花巻市が発足、郡より離脱。(1町)
変遷表
自治体の変遷
- 相去村については割愛
旧 郡 |
明治22年以前 | 明治22年 4月1日 町村制施行 |
明治29年 3月29日 和賀郡発足 |
明治29年 - 昭和25年 | 昭和26年 - 昭和30年 | 昭和31年 - 昭和63年 | 平成元年 - 現在 | 現在 | |
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東 和 賀 郡 |
黒沢尻村 | 黒沢尻町 | 黒沢尻町 | 黒沢尻町 | 黒沢尻町 | 昭和29年4月1日 北上市 |
北上市 | 平成3年4月1日 北上市 |
北上市 |
立花村 | 立花村 | 立花村 | 昭和24年4月1日 黒沢尻町に編入 | ||||||
平沢村 | 立花村 | 昭和29年1月1日 黒沢尻町に編入 | |||||||
黒岩村 | |||||||||
湯沢村 | |||||||||
飯豊村 | 飯豊村 | 飯豊村 | 飯豊村 | 飯豊村 | |||||
成田村 | |||||||||
村崎野村 | |||||||||
藤沢村 | |||||||||
上鬼柳村 | 鬼柳村 | 鬼柳村 | 鬼柳村 | 鬼柳村 | |||||
下鬼柳村 | |||||||||
更木村 | 更木村 | 更木村 | 更木村 | 更木村 | |||||
臥牛村 | |||||||||
二子村 | 二子村 | 二子村 | 二子村 | 二子村 | |||||
岩崎村 | 岩崎村 | 岩崎村 | 岩崎村 | 岩崎村 | 昭和30年4月1日 和賀村 |
昭和31年4月1日 町制 和賀町 | |||
岩崎新田 | |||||||||
煤孫村 | |||||||||
山口村 | |||||||||
藤根村 | 藤根村 | 藤根村 | 藤根村 | 藤根村 | |||||
後藤村 | |||||||||
長沼村 | |||||||||
横川目村 | 横川目村 | 横川目村 | 横川目村 | 横川目村 | |||||
竪川目村 | |||||||||
上江釣子村 | 江釣子村 | 江釣子村 | 江釣子村 | 江釣子村 | 江釣子村 | ||||
下江釣子村 | |||||||||
滑田村 | |||||||||
新平村 | |||||||||
鳩岡崎村 | |||||||||
北鬼柳村 | |||||||||
北笹間村 | 笹間村 | 笹間村 | 笹間村 | 笹間村 | 昭和30年7月1日 花巻市に編入 |
花巻市 | 平成18年1月1日 花巻市 |
花巻市 | |
中笹間村 | |||||||||
南笹間村 | |||||||||
轟木村 | |||||||||
栃内村 | |||||||||
横志田村 | |||||||||
尻平川村 | |||||||||
十二箇村 | 十二鏑村 | 十二鏑村 | 昭和15年12月25日 町制改称 土沢町 |
土沢町 | 昭和30年1月1日 東和町 |
東和町 | |||
東晴山村 | |||||||||
安俵村 | |||||||||
北成島村 | |||||||||
上小山田村 | 小山田村 | 小山田村 | 小山田村 | 小山田村 | |||||
下小山田村 | |||||||||
谷内村 | 谷内村 | 谷内村 | 谷内村 | 谷内村 | |||||
倉沢村 | |||||||||
砂子村 | |||||||||
小友村 | |||||||||
鷹巣堂村 | |||||||||
館迫村 | |||||||||
晴山館迫村 | |||||||||
町井村 | |||||||||
小原村 | |||||||||
田瀬村 | |||||||||
中内村 | 中内村 | 中内村 | 中内村 | 中内村 | |||||
毒沢村 | |||||||||
駒籠村 | |||||||||
宮田村 | |||||||||
浮田村 | |||||||||
石持村 | |||||||||
落合村 | |||||||||
小通村 | |||||||||
南成島村 | |||||||||
西 和 賀 郡 |
湯田村 | 湯田村 | 湯田村 | 湯田村 | 湯田村 | 昭和39年8月1日 町制 湯田町 |
平成17年11月1日 西和賀町 |
西和賀町 | |
新町村 | 沢内村 | 沢内村 | 沢内村 | 沢内村 | 沢内村 | ||||
前郷村 | |||||||||
大野村 | |||||||||
太田村 | |||||||||
川舟村 | |||||||||
猿橋村 |
行政
- 和賀郡長(第1次)
代 | 氏名年月日 | 就任年月日 | 退任 | 備考 |
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1 | 明治11年(1878年)11月26日 | 明治12年(1879年)1月3日 | 分割により和賀郡廃止 |
- 和賀郡長(第2次)
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
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1 | 明治30年(1897年)4月1日 | |||
大正15年(1926年)6月30日 | 郡役所廃止により、廃官 |
脚注
参考文献
- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 3 岩手県、角川書店、1985年2月7日。ISBN 4040010302。[要ページ番号]
- 旧高旧領取調帳データベース
関連項目
先代 ----- |
行政区の変遷 - 1879年 (第1次) |
次代 東和賀郡・西和賀郡 |
先代 東和賀郡・西和賀郡 |
行政区の変遷 1897年 - (第2次) |
次代 (現存) |