建興 (晋)

建興(けんこう)は、西晋愍帝司馬鄴の治世に使われた元号313年 - 317年

316年に愍帝が漢(前趙)の部隊に帝位を追われた後も、愍帝が崩御するまで用いられた。また、前涼はこの元号を襲用し、建興49年(361年)まで使用した。

出来事

西暦・干支との対照表

建興 元年 2年 3年 4年 5年
西暦 313年 314年 315年 316年 317年
干支 癸酉 甲戌 乙亥 丙子 丁丑

前涼での襲用

明王・張寔

「永安」とも。張寔に代わって建興8年6月に張茂が即位した後も襲用。

建興 5年 6年 7年 8年
西暦 317年 318年 319年 320年
干支 丁丑 戊寅 己卯 庚辰

成王・張茂

「永元」とも。建興12年5月に前涼文王張駿が即位した後も襲用。

建興 8年 9年 10年 11年 12年
西暦 320年 321年 322年 323年 324年
干支 庚辰 辛巳 壬午 癸未 甲申

文王・張駿

「太元」とも。建興34年5月に前涼桓王張重華が即位した後も襲用。

建興 12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年 21年
西暦 324年 325年 326年 327年 328年 329年 330年 331年 332年 333年
干支 甲申 乙酉 丙戌 丁亥 戊子 己丑 庚寅 辛卯 壬辰 癸巳
建興 22年 23年 24年 25年 26年 27年 28年 29年 30年 31年
西暦 334年 335年 336年 337年 338年 339年 340年 341年 342年 343年
干支 甲午 乙未 丙申 丁酉 戊戌 己亥 庚子 辛丑 壬寅 癸卯
建興 32年 33年 34年  
西暦 344年 345年 346年
干支 甲辰 乙巳 丙午

桓王・張重華

「永楽」とも。建興41年に前涼桓王張耀霊が即位した後も襲用。

建興 34年 35年 36年 37年 38年 39年 40年 41年
西暦 346年 347年 348年 349年 350年 351年 352年 353年
干支 丙午 丁未 戊申 己酉 庚戌 辛亥 壬子 癸丑

哀公・張耀霊

建興 41年
公元 353年
干支 癸丑

沖公・張玄靚

「太始」とも。建興49年12月に東晋穆帝升平五年と改元

建興 43年 44年 45年 46年 47年 48年 49年
西暦 355年 356年 357年 358年 359年 360年 361年
干支 乙卯 丙辰 丁巳 戊午 己未 庚申 辛酉

参考文献

  • 三国志』(中華書局 1974年)
  • 『中国歴代年号考』李崇智(中華書局 2004年)

関連項目

前の元号
永嘉
中国の元号
西晋
次の元号
建武東晋
前の元号

和平
中国の元号
前涼
次の元号
和平
升平