恒等式
恒等式(こうとうしき、英: identity)は、恒真な等式、すなわち等号 (=) を含む数式であって、そこに現れるあらゆる変数がどのような値にあっても、常に等号で結ばれた左右二つの数式の "値" が等しいもののことを言う。変数の動く範囲は、文脈によって異なる。恒等式であることを明示するとき、= の代わりに ≡ が使われる。
重要な恒等式の中には、公式、定理、法則などと呼ばれて知られているものも多く存在する。オイラーの公式、三角関数の加法定理、指数法則などはその例である。
例
- 次の式は実数 x, y について恒等式である。
![{\displaystyle x^{2}+2xy+y^{2}=(x+y)^{2}.}](https://wikimedia.org/api/rest_v1/media/math/render/svg/897adf8ae8a58d0420bcebc23c3149eb4e8b8649)
- (1) が実変数 x について恒等式であるとき、 (2) が成立する
… (1),
… (2).
- 三角関数は次のような恒等式で結ばれている。
![{\displaystyle \sin ^{2}x+\cos ^{2}x=1,}](https://wikimedia.org/api/rest_v1/media/math/render/svg/b316720124b9b6098adea535a765c93562d2ad08)
![{\displaystyle \tan x={\frac {\sin x}{\cos x}.}](https://wikimedia.org/api/rest_v1/media/math/render/svg/65bc59e13b6240d0b13c2457208411d3c54b8c7f)
- 1 = 1 はあらゆる変数に関する恒等式である。
関連項目
ウィキブックスに
恒等式関連の解説書・教科書があります。
外部リンク