立志社 (政治団体)
立志社(りっししゃ)は、自由民権運動の中心となった高知県の政治団体[1]。社長は片岡健吉[2]。
概略
1874年に板垣退助・片岡健吉・山田平左衛門・植木枝盛・林有造らにより設立された[3]。民撰議院設立建白書を左院に提出し[4]、故郷の高知に帰った板垣が片岡・林ら旧土佐藩士族の有志を集めて人権と自由の確立を目指し当社を立ち上げた[2]。
立志社は天賦人権を宣言し、人民の知識の発達、気風の養成、福祉の上進、自由の進捗を目的として掲げた[2]。人民主権・一院制議会・周到な人権保障など民主主義の理念に貫かれた立志社憲法見込案を発表するなど国会期成同盟の中心的役割を果たした。『海南新誌』『土陽雑誌』『土陽新聞』を発行し、また立志学舎で近代的な教育を行うなど民権思想の普及に努めた。1883年に解散。
参考文献
- 宇田友猪,和田三郎『自由党史 上巻』五車楼、1910年。
脚注
- ^ 大辞林 第三版 コトバンク. 2018年8月9日閲覧。
- ^ a b c 宇野俊一ほか編 『日本全史(ジャパン・クロニック)』 講談社、1991年、923頁。ISBN 4-06-203994-X。
- ^ 「立志社設立之趣意書」「立志社規則」宇田友猪,和田三郎 1910, pp. 152–161
- ^ 宇野俊一ほか編 『日本全史(ジャパン・クロニック)』 講談社、1991年、922頁。ISBN 4-06-203994-X。