英国アカデミー賞 作品賞
英国アカデミー賞 作品賞 | |
---|---|
会場 | イギリス、ロンドン |
国 | イギリス |
主催 | 英国映画テレビ芸術アカデミー |
最新受賞者 | オッペンハイマー(2023年) |
公式サイト | http://www.bafta.org/ |
英国アカデミー賞 作品賞(BAFTA Award for Best Film)は、英国映画テレビ芸術アカデミーによって選出されている、最優秀映画作品に贈られる賞。
賞の歴史
1947年度の第1回より創設されている。1967年度までの名称は総合作品賞(Best Film from any Source)で、製作国を問わずすべての作品を対象としていた。この賞とは別に、イギリス映画を対象とする英国作品賞(Best British Film)も存在し、イギリス映画は両方の部門にノミネートされることが可能となっている。1968年度からは単一の「作品賞」(Best Film)のみになり、イギリスとそれ以外の国の映画の区別が無くなった。1992年度からは英国作品賞が再び創設されている。
1982年度より英語以外の言語を用いた作品を対象とする外国語作品賞(Best Foreign Language Film)が創設された(1988年度より非英語作品賞(Best Film Not in the English Language)に改名)。作品賞と同時にノミネートされることもあり、『ROMA/ローマ』(2018年)などは両方を受賞している。
1961年には総合作品賞で『誓いの休暇』と『ハスラー』が同時受賞した。
1976年度までと1979年度、1980年度には、賞は監督に贈られていた[1]。1977年度、1978年度、1981年度から1984年度までプロデューサーのみに与えられ、1985年度からプロデューサーと監督の共同となり、そして1997年度より再びプロデューサーだけとなった。
受賞と候補の一覧
1940年代
部門 | 映画 | 監督 | プロデューサー | 製作国 | |
---|---|---|---|---|---|
1947年(第1回) | |||||
総合作品賞 | 『我等の生涯の最良の年』 | ウィリアム・ワイラー | サミュエル・ゴールドウィン | アメリカ合衆国 | |
1948年(第2回) | |||||
総合作品賞 | 『ハムレット』 | ローレンス・オリヴィエ | ローレンス・オリヴィエ | イギリス | |
『十字砲火』 | エドワード・ドミトリク | エイドリアン・スコット | アメリカ合衆国 | ||
『落ちた偶像』 | キャロル・リード | キャロル・リード | イギリス | ||
『聖バンサン』 | モーリス・クローシュ | Viscount George de la Grandiere | フランス | ||
『裸の町』 | ジュールズ・ダッシン | マーク・ヘリンジャー | アメリカ合衆国 | ||
『戦火のかなた』 | ロベルト・ロッセリーニ | ロッド・E・ガイガー ロベルト・ロッセリーニ |
イタリア | ||
『アレッサンドロ・ブラゼッティ』 | アレッサンドロ・ブラゼッティ | ジュゼッペ・アマト | イタリア | ||
1949年(第3回) | |||||
総合作品賞 | 『自転車泥棒』 | ヴィットリオ・デ・シーカ | ジュゼッペ・アマト | イタリア | |
『ベルリン物語』 | ロベルト・A・シュテルメ | Alf Teichs | 西ドイツ | ||
『アウシュウィツの女囚』 | ヴァンダ・ヤクボフスカ | ポーランド | |||
『罠』 | ロバート・ワイズ | リチャード・ゴールドストーン | アメリカ合衆国 | ||
『第三の男』 | キャロル・リード | キャロル・リード | イギリス | ||
『黄金』 | ジョン・ヒューストン | ヘンリー・ブランク | アメリカ合衆国 | ||
『窓』 | テッド・テズラフ | フレデリック・ウルマン・Jr | アメリカ合衆国 |
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
部門 | 映画 | 監督 | プロデューサー | 製作国 | |
---|---|---|---|---|---|
2020年(第74回) | |||||
作品賞 | 『ノマドランド』 | クロエ・ジャオ | フランシス・マクドーマンド ピーター・スピアーズ モリー・アッシャー ダン・ジャンヴィー クロエ・ジャオ |
アメリカ合衆国 | |
『ファーザー』 | フローリアン・ゼレール | フィリップ・カルカソンヌ サイモン・フレンド ジャン=ルイ・リヴィ デヴィッド・パーフィット クリストフ・スパドーン |
イギリス/ フランス/ アメリカ合衆国 | ||
『モーリタニアン 黒塗りの記録』 | ケヴィン・マクドナルド | Adam Ackland Michael Bronner ベネディクト・カンバーバッチ Leah Clarke Christine Holder Mark Holder Beatriz Levin Lloyd Levin Branwen Prestwood-Smith |
イギリス/ アメリカ合衆国 | ||
『プロミシング・ヤング・ウーマン』 | エメラルド・フェネル | エメラルド・フェネル トム・アッカーリー ベン・ブラウニング アシュリー・フォックス ジョシー・マクナマラ マーゴット・ロビー |
アメリカ合衆国 | ||
『シカゴ7裁判』 | アーロン・ソーキン | スチュアート・M・ベッサー マット・ジャクソン マーク・E・プラット タイラー・トンプソン |
アメリカ合衆国 | ||
2021年(第75回) | |||||
作品賞 | 『パワー・オブ・ザ・ドッグ』 | ジェーン・カンピオン | エミール・シャーマン イアン・カニング ロジェ・フラピエ ジェーン・カンピオン タニヤ・セガッチアン |
イギリス/ オーストラリア/ アメリカ合衆国/ カナダ/ ニュージーランド | |
『ベルファスト』 | ケネス・ブラナー | ケネス・ブラナー ローラ・バーウィック ベッカ・コヴァチック テイマー・トーマス |
アメリカ合衆国 | ||
『ドント・ルック・アップ』 | アダム・マッケイ | アダム・マッケイ Kevin Messick スコット・ステューバー Betsy Koch Todd Schulman |
アメリカ合衆国 | ||
『DUNE/デューン 砂の惑星』 | ドゥニ・ヴィルヌーヴ | メアリー・ペアレント ドゥニ・ヴィルヌーヴ ケイル・ボイター ジョー・カラッチョロ・ジュニア |
アメリカ合衆国 | ||
『リコリス・ピザ』 | ポール・トーマス・アンダーソン | ポール・トーマス・アンダーソン サラ・マーフィ アダム・ソムナー |
アメリカ合衆国 | ||
2022年(第76回) | |||||
作品賞 | 『西部戦線異状なし』 | エドワード・ベルガー | エドワード・ベルガー ダニエル・マルク・ドレイファス マルテ・グルナート |
アメリカ合衆国/ ドイツ | |
『イニシェリン島の精霊』 | マーティン・マクドナー | グレアム・ブロードベント ピーター・チャーニン マーティン・マクドナー |
アイルランド/ イギリス/ アメリカ合衆国 | ||
『エルヴィス』 | バズ・ラーマン | バズ・ラーマン キャサリン・マーティン ゲイル・バーマン パトリック・マコーミック スカイラー・ワイス |
アメリカ合衆国 | ||
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』 | ダニエル・クワン ダニエル・シャイナート |
アンソニー・ルッソ ジョー・ルッソ マイク・ラロッカ ダニエル・クワン ダニエル・シャイナート ジョナサン・ワン ピーター・タム・リー |
アメリカ合衆国 | ||
『TAR/ター』 | トッド・フィールド | トッド・フィールド スコット・ランバート アレクサンドラ・ミルチャン |
アメリカ合衆国 | ||
2023年(第77回) | |||||
作品賞 | 『オッペンハイマー』 | クリストファー・ノーラン | エマ・トーマス チャールズ・ローヴェン クリストファー・ノーラン |
アメリカ合衆国 | |
『落下の解剖学』 | ジュスティーヌ・トリエ | マリー=アンジュ・ルシアーニ ダヴィド・ティオン |
フランス | ||
『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』 | アレクサンダー・ペイン | マーク・ジョンソン ビル・ブロック デヴィッド・ヘミングソン |
アメリカ合衆国 | ||
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』 | マーティン・スコセッシ | ダン・フリードキン マーティン・スコセッシ ブラッドリー・トーマス ダニエル・ルピ |
アメリカ合衆国 | ||
『哀れなるものたち』 | ヨルゴス・ランティモス | エド・ギニー アンドリュー・ロウ ヨルゴス・ランティモス エマ・ストーン |
イギリス/ アメリカ合衆国/ アイルランド |
脚注
参考文献
- “Epinions List of BAFTA Award for Best Film Winners”. Epinions (2005年12月5日). 2006年8月12日閲覧。