茵蔯蒿湯
茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)は、は漢方方剤の一つ。
効果・効能
尿量減少、やや便秘がちで比較的体力のあるものの次の諸症に用いられる。
黄疸、肝硬変症、ネフローゼ、蕁麻疹、口内炎[1]。
適応症
- 肝硬変に伴う胆汁鬱滞や黄疸などの症状を改善。
- 腎臓疾患に伴う尿量減少、口渇などの症状。
- 蕁麻疹や黄疸のかゆみ。
組成
茵蔯蒿湯エキスの場合、7.5g中、下記の割合の混合生薬の乾燥エキス1.5gを含有する。
- 茵蔯蒿4.0、山梔子3.0、大黄1.0[1]
性状
淡褐色で特異なにおいがし、味はわずかに渋い[1]。
相互作用
慎重投与
- 下痢、軟便のある患者(これらの症状が悪化するおそれ)
- 著しく胃腸の虚弱な患者(食欲不振、胃部不快感、腹痛、下痢等があらわれるおそれ)
- 著しく体力の衰えている患者(副作用が出現しやすくなり、その症状が増強されるおそれ)[1]
副作用
次の副作用がある[1]。
重大な副作用
- 肝機能障害、黄疸:AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P、γ-GTP の上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
- 腸間膜静脈硬化症
注意事項
高齢者は生理機能の低下、妊産婦、授乳婦、小児は安全性が未確立であり、注意が必要である[1]。
出典
- ^ a b c d e f ツムラ製品情報『ツムラ茵蔯蒿湯』
関連項目