豊後中村駅
豊後中村駅 | |
---|---|
駅舎(2012年11月) | |
ぶんごなかむら Bungo-Nakamura | |
◄引治 (2.4 km) (5.1 km) 野矢► | |
所在地 | 大分県玖珠郡九重町大字右田[1] |
所属事業者 | 九州旅客鉄道(JR九州) |
所属路線 | ■久大本線 |
キロ程 | 83.1 km(久留米起点) |
電報略号 | ナム |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
77人/日(降車客含まず) -2015年- |
乗降人員 -統計年度- |
162人/日 -2015年- |
開業年月日 | 1928年(昭和3年)10月28日[2][2][3][4][5] |
備考 | 簡易委託駅[6] |
豊後中村駅(ぶんごなかむらえき)は、大分県玖珠郡九重町大字右田にある、九州旅客鉄道(JR九州)久大本線の駅である[1]。
九重町の中心駅であり、九重山や筋湯温泉、飯田高原等への玄関口として知られ[7]、九重"夢"大吊橋の玄関口にもなっている[1]。 特急「ゆふ」が停車する[1]。
歴史
- 1928年(昭和3年)10月28日:大湯線野矢駅 - 当駅間開通に伴い、開業[2][3][4][5]。
- 1929年(昭和4年)12月15日:大湯線当駅 - 豊後森駅間が開通[2][3][4][5]。
- 1979年(昭和54年)12月10日:貨物取扱を廃止(小荷物の取り扱いは継続)[8]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱い廃止[9]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により九州旅客鉄道が継承[10]。
- 2007年(平成19年):駅敷地がJR九州から九重町に有償譲渡され、駅舎は無償譲渡される[11]。
- 2010年(平成22年)
- 2012年(平成24年)7月21日 - 8月27日:九州北部豪雨の影響により、通常は当駅を通過する特急ゆふいんの森が臨時特急として停車をする[14]。
駅構造
相対式ホーム2面2線を有する地上駅[1]。元は単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の合わせて2面3線を持っていた[15]が、駅舎から最も離れた1線が撤去され2面2線となった。
古くからの木造駅舎があったが、2010年(平成22年)に総工費3,876万円で茅葺き屋根の木造平屋建て(延床面積132 m2)の新駅舎に建て替えられた[11][13]。茅葺きの駅舎は全国で2例目[1]。
駅舎には当初より水洗トイレ・事務室・多目的ホールのほか、厨房が設けられている[11]。2011年(平成23年)4月23日には、駅舎内に地元の食材を使った郷土料理を供する食堂が開業した[16][17]が、2013年(平成25年)3月に閉店した。
その後、2013年(平成25年)9月に、九重町観光協会の事務所が九重町役場から移転した[18]。
2010年4月1日より九重町に業務が委託され、簡易委託駅となり[6]、きっぷうりばが設置されている[19]。
のりば
のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■久大本線 | 下り | 由布院・大分方面 |
2 | 上り | 日田・久留米方面 |
利用状況
1965年(昭和40年)度には乗車人員が371,153人(定期外:164,439人、定期:206,714人)、降車人員が378,904人で、手荷物(発送:582個、到着:694個)や小荷物(発送:1,598個、到着:6,808個)も取扱っていた[20]。
2015年(平成27年)度の乗車人員は28,340人(定期外:6,655人、定期:21,685人)、降車人員は30,872人である[21]。
※1日平均乗車人員の数値は各年度版「大分県統計年鑑」による年間乗車人員の値を各年度の日数で割った値。
年度 | 年間 乗車人員 |
定期外 乗車人員 |
定期 乗車人員 |
一日平均 乗車人員* |
年間 降車人員 |
出典 |
---|---|---|---|---|---|---|
1965年(昭和40年) | 371,153 | 164,439 | 206,714 | - | 378,904 | [20] |
- | - | - | - | - | - | - |
1990年(平成2年) | 95,045 | 41,158 | 53,887 | - | 95,571 | [22] |
1991年(平成3年) | 94,997 | 42,695 | 52,302 | - | 98,485 | [23] |
1992年(平成4年) | 86,666 | 37,967 | 48,699 | - | 87,913 | [24] |
1993年(平成5年) | 79,306 | 30,992 | 48,314 | - | 80,727 | [25] |
1994年(平成6年) | 79,561 | 32,241 | 47,320 | - | 80,388 | [26] |
1995年(平成7年) | 76,647 | 29,126 | 47,521 | - | 79,205 | [27] |
1996年(平成8年) | 69,671 | 26,516 | 43,155 | - | 71,419 | [28] |
1997年(平成9年) | 61,940 | 22,968 | 38,972 | - | 65,053 | [29] |
1998年(平成10年) | 57,681 | 21,030 | 36,651 | - | 59,847 | [30] |
1999年(平成11年) | 55,642 | 18,822 | 36,820 | - | 57,942 | [31] |
2000年(平成12年) | 52,979 | 17,500 | 35,479 | 145 | 54,884 | [32] |
2001年(平成13年) | 47,672 | 17,383 | 30,289 | 131 | 49,691 | [33] |
2002年(平成14年) | 54,167 | 16,605 | 37,562 | 148 | 46,075 | [34] |
2003年(平成15年) | 43,253 | 15,158 | 28,095 | 119 | 44,691 | [35] |
2004年(平成16年) | 43,773 | 14,458 | 29,315 | 120 | 44,730 | [36] |
2005年(平成17年) | 44,218 | 11,794 | 32,424 | 121 | 45,782 | [37] |
2006年(平成18年) | 39,424 | 11,137 | 28,287 | 108 | 40,444 | [38] |
2007年(平成19年) | 40,569 | 11,840 | 28,729 | 111 | 41,561 | [39] |
2008年(平成20年) | 38,373 | 11,645 | 26,728 | 105 | 39,882 | [40] |
2009年(平成21年) | 34,349 | 9,983 | 24,366 | 94 | 35,712 | [41][注釈 1] |
2010年(平成22年) | 31,408 | 8,313 | 23,095 | 86 | 34,313 | [43][注釈 1] |
2011年(平成23年) | 30,379 | 7,992 | 22,387 | 83 | 31,923 | [44][注釈 1] |
2012年(平成24年) | 25,701 | 6,583 | 19,118 | 70 | 27,786 | [45][注釈 1] |
2013年(平成25年) | 25,814 | 6,726 | 19,088 | 71 | 27,804 | [46][注釈 1] |
2014年(平成26年) | 24,709 | 6,931 | 17,778 | 68 | 26,665 | [47][注釈 1] |
2015年(平成27年) | 28,340 | 6,655 | 21,685 | 77 | 30,872 | [21][注釈 1] |
- 一日平均乗車人員は年間乗車人員の値を各年度の日数で割った値。
駅周辺
- 九重町立野上小学校
- 九重町立緑陽中学校
- 野上郵便局
- 野上幼稚園
- 国道210号
- 大分自動車道九重インターチェンジ
- 大分県道40号飯田高原中村線
バス路線
隣の駅
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d e f g 『週刊 JR全駅・全車両基地』 38号 大分駅・由布院駅・田主丸駅ほか、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年5月12日、21頁。
- ^ a b c d 『大分県史 近代編 3』 大分県、1987年。
- ^ a b c 『玖珠郡史』 玖珠町 九重町、1965年。
- ^ a b c 諸河久 松本典久 『JRローカル線』 保育社、1994年。ISBN 978-4586508587
- ^ a b c 日本国有鉄道 総裁室修史課 『日本国有鉄道百年史 第9巻』 日本国有鉄道、1972年3月。
- ^ a b c 「平成22年3月定例会(第1回-03月16日-05号」『九重町議会』議事録、2010年3月16日。「昨年の9月にJRのほうから豊後中村駅の切符の販売について、」
- ^ 『駅ところどころ 九州の鉄道80年史から』 毎日新聞社、1969年10月25日。
- ^ “宇佐、豊後中村駅の貨物扱い 10日から廃止”. 大分合同新聞(朝刊) (大分合同新聞社): p. 5. (1979年12月6日)
- ^ 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、740頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 『交通年鑑 昭和63年版』 交通協力会、1988年3月。
- ^ a b c d e “豊後中村駅を併設/活性化センター落成式”. 大分合同新聞 (大分合同新聞社): p. 17(朝刊). (2010年7月1日)
- ^ “JR豊後中村駅の駅舎取り壊し 交流施設を建設へ”. 大分合同新聞 (大分合同新聞社): p. 13. (2010年2月6日(朝刊))
- ^ a b “JR豊後中村駅:駅舎完成 活性化交流センター機能も--九重町/大分”. 朝日新聞(地方版・大分) (朝日新聞社): p. 20. (2010年7月3日)
- ^ 久大本線 別府・大分~日田間 臨時特急列車の運転について(pdf) - 九州旅客鉄道株式会社(平成24年8月2日)
- ^ 小学館『国鉄全線各駅停車・10 九州720駅』p.161
- ^ 夢食堂:JR豊後中村駅舎内で開業/大分[リンク切れ] 毎日新聞、2011年4月24日
- ^ 九重町「夢食堂かやぶきや」の夢丼 おおいた味散歩 oitatv.com、2011年04月29日
- ^ 初の役場外 観光協会が豊後中村駅に移転 大分合同新聞、2013年10月16日
- ^ 豊前中村駅 - JR九州.2021年12月22日閲覧
- ^ a b 大分県総務部統計課 『昭和41年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1966年3月。
- ^ a b “平成28年版 大分県統計年鑑 11 運輸および通信 128.鉄道各駅別運輸 状況(JR九州・JR貨物)”. 大分県総務部統計課 (2017年3月30日). 2017年5月22日閲覧。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成3年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1991年12月31日。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成4年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1992年12月31日。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成5年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1994年3月31日。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成6年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1995年3月31日。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成7年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1996年3月31日。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成8年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1997年3月31日。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成9年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1998年3月31日。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成10年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1999年3月31日。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成11年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2000年3月31日。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成12年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2001年3月31日。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成13年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2002年3月31日。 - 11運輸および通信 - 132 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
- ^ 大分県総務部統計課 『平成14年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2003年3月31日。 - 11運輸および通信 - 132 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
- ^ 大分県総務部統計課 『平成15年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2004年3月31日。 - 11運輸および通信 - 132 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
- ^ 大分県総務部統計課 『平成16年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2005年3月31日。 - 11運輸および通信 - 132 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
- ^ 大分県総務部統計課 『平成17年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2006年3月31日。 - 11運輸および通信 - 132 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
- ^ 大分県総務部統計課 『平成18年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2007年3月31日。 - 11運輸および通信 - 132 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
- ^ 大分県総務部統計課 『平成19年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2007年3月31日。 - 11運輸および通信 - 130 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
- ^ 大分県総務部統計課 『平成20年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2009年3月31日。 - 11運輸および通信 - 129 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
- ^ 大分県総務部統計課 『平成21年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2010年3月31日。 - 11運輸および通信 - 129 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
- ^ “平成22年版 大分県統計年鑑 11 運輸および通信 129.鉄道各駅別運輸 状況(JR九州・JR貨物) 2012年2月15日”. 大分県総務部統計課. 2015年6月26日閲覧。
- ^ 池端真理 『全国都道府県統計協会刊行の統計資料調査について』 地域総合研究 第38巻 第2号 (鹿児島国際大学地域総合研究所) (2011年)
- ^ “平成23年版 大分県統計年鑑 11 運輸および通信 128.鉄道各駅別運輸 状況(JR九州・JR貨物) 2012年6月15日”. 大分県総務部統計課. 2015年6月26日閲覧。
- ^ “平成24年版 大分県統計年鑑 11 運輸および通信 128.鉄道各駅別運輸 状況(JR九州・JR貨物) 2013年8月5日”. 大分県総務部統計課. 2015年6月26日閲覧。
- ^ “平成23年版 大分県統計年鑑 11 運輸および通信 128.鉄道各駅別運輸 状況(JR九州・JR貨物) 2012年6月15日”. 大分県総務部統計課. 2015年6月26日閲覧。
- ^ “平成26年版 大分県統計年鑑 11 運輸および通信 128.鉄道各駅別運輸 状況(JR九州・JR貨物) 2015年3月10日”. 大分県総務部統計課. 2015年6月26日閲覧。
- ^ “平成27年版 大分県統計年鑑 11 運輸および通信 128.鉄道各駅別運輸 状況(JR九州・JR貨物) 2016年3月29日”. 大分県総務部統計課. 2017年3月4日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 豊後中村駅(駅情報) - 九州旅客鉄道