雲母摺

雲母摺(きらずり)は、浮世絵に施した版画手法のひとつ。岩絵具に細かく砕いた雲母を混ぜて液で溶いて使用し、版木を用いて特色として刷る場合は背景色に応じて、白雲母摺、黒雲母摺、紅雲母摺と呼ばれる[1]。そのほかに細かな装飾には合羽摺を用いて[2]、膠分を増し粘着度を高めた絵具を刷毛で型紙に塗りつけて施す。

その源泉を求め料紙の研究から考察が試みられた[3]

出典

  1. ^ 「雲母摺」『世界大百科事典第二版』(CD-ROM)(2版)日立デジタル平凡社、1998年10月23日。 
  2. ^ 雲母摺”. 立命館大学アート・リサーチセンター. 2019年11月27日閲覧。
  3. ^ 太田彩 「「粘葉本和漢朗詠集」と「金沢本万葉集」にみる料紙の装飾と文様—雲母摺り文様の和様化の一過程の考察を含めて」『料紙と書 : 東アジア書道史の世界〈論文篇〉』、島谷弘幸 (編) 、思文閣出版、2014年。

関連資料

関連項目