RD-107
RD-107 | |
原開発国 | ソビエト連邦 |
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設計者 | OKB-456 |
開発企業 | JSC クズネツォフ[1] |
搭載 | R-7 系列 |
前身 | RD-105 |
現況 | 生産中 |
液体燃料エンジン | |
推進薬 | 液体酸素 / ケロシン |
混合比 | 2.47 |
サイクル | ガス発生器サイクル |
構成 | |
燃焼室 | 4 |
ノズル比 | 18.86 |
性能 | |
推力 (vac.) | RD-107: 997.7 kN (101,740 kgf) RD-107A: 1,020.4 kN (104,050 kgf)[1] |
推力 (SL) | RD-107: 815.9 kN (83,200 kgf) RD-107A: 839.1 kN (85,560 kgf)[1] |
燃焼室圧力 | RD-107: 5.84 MPa (58.4 bar) RD-107A: 6.00 MPa (60.0 bar)[1] |
Isp (vac.) | RD-107: 313秒 RD-107A: 320.2秒[1] |
Isp (SL) | RD-107: 256秒 RD-107A: 263.3秒[1] |
寸法 | |
乾燥重量 | RD-107: 1,190 kg (2,620 lb) RD-107A 1,190 kg (2,620 lb)[1] |
使用 | |
R-7系列の1段目 | |
リファレンス | |
出典 | [1] |
RD-107 (ロシア語: РД-107、8D74) は、1957年からR-7 (ロケット)に使用され、後にR-7を元に開発された宇宙ロケットソユーズロケットファミリーの1段に使用されているロケットエンジン。同じく2段(4本のブースターに囲まれている中心部)にはRD-108エンジンが使われている。 RD-107とRD-108エンジンの主な違いは、バーニアスラスターの数が2基と4基と異なる点である。
設計・製造
RD-107はヴァレンティン・グルシュコの気体力学研究実験設計局(OKB-456、現NPOエネゴマシュ)で、1954年から1957年にかけて設計された。液体酸素とケロシンを推進剤とする。このエンジンは4基の燃焼室と、そこに推進剤を供給する1基の過酸化水素の分解で生じた水蒸気で駆動されるターボポンプで構成される。 RD-107とRD-108エンジンは、NPOエネゴマシュの監督のもとで、ロシアのサマーラの工場で製造されている。
バージョン
RD-107エンジンは、以下のような改良が行われた。
- 8D74
- 8D728 (RD-107M)
- 11D511 (RD-117)
- 14D22 (RD-107A)
RD-108エンジンについても、以下の改良が行われた。
- 8D75
- 8D727 (RD-108MM)
- 11D512 (RD-118)
- 14D21 (RD-108A)
RD-108A(14D21)、RD-107A(14D22)エンジンの開発は1986年に開始された。これらには新しいインジェクターヘッド設計が組み込まれ比推力を向上させた。このエンジンは、2001年5月のプログレスM1-6補給船の打ち上げに使われたソユーズFGロケットに装備された。2002年10月からは有人のソユーズ宇宙船の打上げに使われるようになった。
仕様
- RD-107 (8D74)[1]
- 推力: 815.9 kN (83,200 kgf) 打上げ時
- 推力: 997.7 kN (101,740 kgf) 真空中
- 比推力: 256秒 (2.51 kN·s/kg) 打上げ時
- 比推力: 313秒 (3.07 kN·s/kg) 真空中
- 燃焼圧力: 5.84 MPa (58.4 bar)
- 推進剤: 液体酸素/ケロシン(灯油)
- 重量: 1,190 kg (2,620 lb)
- RD-107A (14D22)[1]
- 推力: 839.1 kN (85,560 kgf) 打上げ時
- 推力: 1,020.4 kN (104,050 kgf) 真空中
- 比推力: 263.3秒 (2.58 kN·s/kg) 打上げ時
- 比推力: 320.2秒 (3.14 kN·s/kg) 真空中
- 燃焼圧力: 6.00 MPa (60.0 bar)
- 推進剤: 液体酸素/ケロシン(灯油)
- 重量: 1,190 kg (2,620 lb)
外部リンク
脚注
- LEO on the Cheap. Air University Press. (October 1994). pp. pp. 68-69. ISBN 0894991345
- “astronautix.com”. 2008年1月14日閲覧。