Smile For Me
「スマイル・フォー・ミー」 | ||||
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ザ・タイガース の シングル | ||||
初出アルバム『THE TIGERS AGAIN』 | ||||
B面 | 淋しい雨 | |||
リリース | ||||
録音 |
1969年5月29日 イギリス ロンドン[1] | |||
ジャンル | グループ・サウンズ(GS) | |||
時間 | ||||
レーベル | 日本グラモフォン(ポリドール) | |||
プロデュース | ビドゥー | |||
チャート最高順位 | ||||
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ザ・タイガース シングル 年表 | ||||
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「スマイル・フォー・ミー」(Smile for me)は、ザ・タイガースが1969年7月に発売したシングルである。既にGSブームは完全に終焉を迎えていた。
解説
「スマイル・フォー・ミー」は前年1968年に雑誌『ヤング・ミュージック』(集英社)の企画による国際電話対談でザ・タイガースとビー・ジースが意気投合し、ビー・ジーズのバリー・ギブとモーリス・ギブが作詞・作曲を手がけたプレゼント曲である。
吹き込みは映画『ザ・タイガース ハーイ!ロンドン』の撮影のため滞在していたロンドンで行われた[2]。両面共に英語詞から成る作品。イギリス盤も発売され、こちらは「淋しい雨」がA面扱いとなっていた[3]。
曲終盤の転調部分のキーが沢田にとって高過ぎたため、この時ロンドンのレコーディングスタジオにタイガースを訪ねていた中尾ミエ(タイガースと同じ渡辺プロダクション所属)が沢田と共に歌う事で補われている。なおこの曲をライブ演奏する際は沢田が歌えるよう、転調しないアレンジに変えている。
なお、ロンドンでこのセッションをプロデュースしたのは、後にカール・ダグラスが発表した大ヒット曲「吼えろ! ドラゴン」(1974年)で知られるインド系イギリス人、ビドゥーで、その後もビル・ロビンソンの入場曲「ブルー・アイド・ソウル~人間風車」を作曲し、中森明菜に「BLONDE」を提供することになる。
録音順では1969年8月発売の「嘆き」が先だったものの後で録音された「スマイル・フォー・ミー」が先行発売された。
収録曲
- スマイル・フォー・ミー (Smile for me)(2分59秒)
- 作詞・作曲:Barry Gibb,Maurice Gibb/編曲:John Fiddy[4]
- 淋しい雨 (Rain falls on the lonely)(2分53秒)
- 作詞・作曲:Ronald F. Bond,Ronnie Sebastian/編曲:John Fiddy[4]
脚注
- ^ 磯前順一『ザ・タイガース 世界はボクらを待っていた』集英社(集英社新書)、2013年、216頁。ISBN 978-4-08-720714-9
- ^ 『ザ・タイガース 世界はボクらを待っていた』216-217頁。
- ^ 『ザ・タイガース 世界はボクらを待っていた』221頁。
- ^ a b ザ・タイガース/コンプリート・ディスコグラフィー:シングル:スマイル・フォー・ミーの情報を元に整理。「淋しい雨」の作詞作曲者クレジットは日本盤では"R.Bond"のみ、イギリス盤では"Sebastian"のみだった。