Sumset

加法的組合せ論英語版において、加法群 G の 2つの部分集合 AB(わ、: sum)とは、AB の元ごとの和全体の成す集合

を言う。同じものを、アフィン幾何学周辺分野ではミンコフスキー和英語版 (Minkowski sum) とも呼ぶ。例えば線型代数学において、二つの線型部分空間 U, V和空間英語版(sum space) U + V はこの意味の和集合として定義される。

An-重反復和集合 (n-fold iterated sumset)(n-倍集合)とは

のこととする(ここで、n は右辺の項数である)。

加法的組合せ論や加法的数論英語版の多くの問題や結果を、この和集合を用いて言い表すことができる。例えば、ラグランジュの四平方定理は次の形で表すことができる。

ここに、平方数全体の成すの集合、N自然数全体の成す集合である。多くの研究がなされる主題として、"small doubling"(小さい倍化)を持つ集合(すなわち、2-倍集合 A + A大きさが(A に比べて)小さくなるような集合 A)の問題がある。フレイマンの定理英語版(Freiman's theorem)の例を参照。

関連項目

参考文献

外部リンク