ウルグ・ベク・マドラサ
ウルグ・ベク・マドラサ(ウズベク語: Ulugʻbek madrasasi / Улуғбек мадрасаси)は、ティムール朝第4代君主ウルグ・ベク(1394年 - 1449年)によって現在のウズベキスタンのサマルカンドに建てられたマドラサ。
概要
1417年、ウルグ・ベクは古都サマルカンドの中心、現在のレギスタン広場[1]にマドラサの建設を開始した。それがウルグ・ベク・マドラサである。このマドラサは1420年に完成した。レギスタン広場は、14世紀後半には商業地であったが、15世紀前半にウルグ・ベクがマドラサやモスクを建てたことにより、様相がかわったといわれる。現在、レギスタン広場には3つのマドラサが建っている。ウルグ・ベクはまた、1420年にはサマルカンド郊外の小丘にウルグ・ベク天文台を建設している。
ウルグ・ベク・マドラサで学んだ人物としてはジャーミー(アブドゥルラフマーン・ジャーミー、現代トルコ語:Nureddin Abdurrahman Cami、ペルシア語: نورالدین عبدالرحمن جامی ペルシア語のラテン文字転写:Nur ad-Din Abd ar-Rahman Jami、1414年 - 1492年)がいる。ティムール朝を代表する15世紀の著名な詩人であり、ペルシャ語で著作活動をおこなった。
脚注
- ^ レギスタンとは「砂地」の意味。
参考文献
- 朝日新聞社編『シルクロード紀行 No.11 サマルカンド/ブハラ』朝日新聞社<週刊朝日百科>、2005年12月。