エクスプローラー1号

エクスプローラー1号
エクスプローラー1号
所属 アメリカ陸軍弾道ミサイル局
主製造業者 ジェット推進研究所
国際標識番号 1958-001A
カタログ番号 32054
状態 運用終了
目的 科学衛星
観測対象 地球
計画の期間 111日
打上げ機 ジュノーI
打上げ日時 1958年2月1日
3時48分(UTC
消滅日時 1970年3月31日
物理的特長
質量 13.9703 kg
軌道要素
周回対象 地球
近点高度 (hp) 358 km
遠点高度 (ha) 2,550 km
軌道半長径 (a) 7,832.2 km
離心率 (e) 0.139849
軌道傾斜角 (i) 33.24°
軌道周期 (P) 114.8 分
観測機器
ガイガーカウンター 宇宙線計測
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エクスプローラー1号(Explorer 1)は、アメリカ合衆国[1]人工衛星東部標準時の1958年1月31日22時48分にフロリダ州ケープカナベラル空軍基地よりジュノーIロケット(ジュピターCロケット)により打上げられた。

概要

ソビエト連邦1957年10月4日にスプートニク1号を打上げたことにより、アメリカ合衆国においてはスプートニク・ショックが起こった。これにより、対抗措置・宇宙開発競争の一環としてアメリカでも早急に人工衛星を打上げることとなった。アメリカ海軍のヴァンガードロケットが1957年12月6日に人工衛星打上げを試みたが、これは失敗に終わっている。これとは別に、陸軍主導計画としてジェット推進研究所が衛星を製造し、アメリカ陸軍弾道ミサイル局がそれを打上げるジュノー1ロケットを製造することとなった。これらは僅か84日間で組立てられた。ジュノー1ロケット(ジュピターCロケット)は、レッドストーン短距離弾道ミサイルとして開発が進められて来たものであった。エクスプローラー1号を打上げたロケットはしばしばジュピターミサイルと混同される。しかし、ジュピターミサイルを元に開発されたロケットの名称は「ジュノーII」であり、名称は似ているが別物である。

エクスプローラー1号の衛星本体は、ジェット推進研究所ウイリアム・ヘイワード・ピカリング博士指揮の下に組立が行われ、計測機器はジェームズ・ヴァン・アレン指揮の下に組立が行われた。エクスプローラー1号打上げは国際地球観測の一環でもあり、計測器には科学目的を優先し、宇宙線計測用ガイガーカウンターが搭載された。

衛星打上げは成功し、エクスプローラー1号は地球を周回する長楕円軌道へ投入された。エクスプローラー1号のガイガーカウンターは高度により、宇宙線計測数に大きな差異があることを報告して来ている。これは後のエクスプローラー3号観測結果と合わせてヴァン・アレン帯発見に繋がっている。

エクスプローラー1号の電力は1958年5月23日までに消耗した。その後も軌道を周回し、1970年3月31日に太平洋上へ再突入している。

エクスプローラー1号予備機は、ワシントンD.C.国立航空宇宙博物館で見ることが可能。

  1. ^ これより前に、打上げに失敗した衛星があるので、正確には「打上げて軌道投入に成功した初の」

関連項目