クリス・テイラー (野球)

クリス・テイラー
Chris Taylor
ロサンゼルス・ドジャース #3
2023年2月28日
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 バージニア州バージニアビーチ
生年月日 (1990-08-29) 1990年8月29日(33歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
196 lb =約88.9 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 遊撃手二塁手三塁手外野手
プロ入り 2012年 MLBドラフト5巡目
初出場 2014年7月24日
年俸 $15,000,000(2022年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

クリス・テイラー英語: Chris Taylor, 本名:クリストファー・アーマンド・テイラーChristopher Armand Taylor, 1990年8月29日 - )は、アメリカ合衆国バージニア州バージニアビーチ出身のプロ野球選手ユーティリティープレイヤー)。右投右打。MLBロサンゼルス・ドジャース所属。愛称はCT3[2]

経歴

プロ入りとマリナーズ時代

2012年MLBドラフト5巡目(全体161位)でシアトル・マリナーズから指名され、契約。契約後はA-級エバレット・アクアソックスとA級クリントン・ランバーキングス英語版でプレー。A-級エバレットでは37試合に出場して打率.328、2本塁打、18打点、13盗塁の成績を残した。

2013年はまずA+級ハイデザート・マーベリックスでプレーし、67試合に出場して打率.335、7本塁打、44打点、20盗塁だった。6月にAA級ジャクソン・ジェネラルズへ昇格。67試合に出場して打率.293、1本塁打、16打点、18盗塁の成績を残した。オフには、マリナーズのマイナー選手によるオールスターチームにユーティリティープレイヤーとして選出された[3]

2014年はAAA級タコマ・レイニアーズで開幕を迎え、75試合に出場。打率.328、5本塁打、37打点、14盗塁の成績を残した。7月にはAAA級のオールスターゲームに選出された[4]。7月24日にウィリー・ブルームクイスト故障者リスト入りしたため、マリナーズとメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りすると[5]、同日のボルチモア・オリオールズ戦でメジャーデビュー。「9番・遊撃手」として先発起用され、3打数1安打、1三振だった[6]。同年は47試合に出場し、打率.287、9打点、5盗塁というまずまずの成績を記録した。守備面では、全47試合で遊撃手を守り、7失策守備率.962と粗さは見えたが、DRSでは平均以上である+4という数値を記録した。

2015年は37試合に出場し、メジャー初三塁打を記録したが、全体的には打撃不振であり打率.170に終わった。この年は一塁手を除く内野の各ポジションを守った。

ドジャース時代

2016年6月19日にザック・リーとのトレードで、ロサンゼルス・ドジャースへ移籍した[7]

2017年は前半戦だけで10本塁打を放つなど長打力が向上。守備でもこの年から外野手左翼手中堅手)としても出場している。シーズンでは140試合の出場で打率.288、21本塁打、72打点、17盗塁の成績を記録した。シカゴ・カブスとのリーグチャンピオンシップシリーズでは2本塁打を放つ活躍をし、同僚のジャスティン・ターナーとともにMVPに選出された[8]

2018年9月12日のレッズ戦では、この日から適用開始されたセプテンバー・コールアップを利用してチームがベテランのロースター入りを増やした影響でチャンスを貰い、代打の1人に起用された[9]。オフには2018日米野球のMLB選抜の一員として訪日している。

2020年はシーズン開幕前の2月7日にドジャースと2年総額1340万ドルで契約延長したことが発表された[10]COVID-19の影響で60試合の短縮シーズンとなる中、56試合に出場し、打率.270、8本塁打、32打点を記録した。

2021年7月4日に選手間およびコミッショナーオフィス投票で控え野手として自身初となるオールスターゲームに選出された[11]。7月13日に開催されたオールスターゲームでは6回表に中堅手で先発していたパイレーツのブライアン・レイノルズに変わって守備に入って途中出場し、オールスターゲーム初出場を果たした[12]。7回表にオールスターゲーム初打席を迎え、レイズのアンドリュー・キットレッジと対決したが凡退している[12]。オフの11月3日にFAとなった[13]。球団からは1840万ドルのクオリファイング・オファーを提示されたが、拒否した。12月1日に4年総額6000万ドルで再契約した[14][15]

2023年6月15日のシカゴ・ホワイトソックス戦の6回にレイナルド・ロペスから満塁本塁打を記録し、通算100本塁打を達成した[16]。メジャー初本塁打も満塁本塁打であり、MLB史上初めて初本塁打と通算100本塁打の両方を満塁本塁打で記録した選手となった[16]

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2014 SEA 47 151 136 16 39 8 0 0 47 9 5 2 1 1 11 0 2 39 3 .287 .347 .346 .692
2015 37 102 94 9 16 3 1 0 21 1 3 2 2 0 6 0 0 31 0 .170 .220 .223 .443
2016 2 3 3 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 .333 .333 .333 .667
LAD 34 62 58 8 12 2 2 1 21 7 0 0 0 0 4 1 0 13 3 .207 .258 .362 .620
'16計 36 65 61 8 13 2 2 1 22 7 0 0 0 0 4 1 0 15 3 .213 .262 .361 .622
2017 140 568 514 85 148 34 5 21 255 72 17 4 0 1 50 0 3 142 2 .288 .354 .496 .850
2018 155 604 536 85 136 35 8 17 238 63 9 6 0 4 55 0 9 178 5 .254 .331 .444 .775
2019 124 414 366 52 96 29 4 12 169 52 8 0 2 5 37 3 4 115 6 .262 .333 .462 .794
2020 56 214 185 30 50 10 2 8 88 32 3 2 1 0 26 0 2 55 3 .270 .366 .476 .842
2021 148 582 507 92 129 25 4 20 222 73 13 1 1 3 63 2 8 167 5 .254 .344 .438 .782
2022 118 454 402 45 89 25 3 10 150 43 10 1 0 3 44 2 5 160 4 .221 .304 .373 .677
2023 117 384 338 51 80 15 1 15 142 56 16 3 0 1 41 2 4 125 2 .237 .326 .420 .746
MLB:10年 978 3538 3139 473 796 186 30 104 1354 408 84 21 7 18 337 10 37 1027 33 .254 .331 .431 .762
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績

内野守備


二塁(2B) 三塁(3B) 遊撃(SS)




































2014 SEA - - 47 50 127 7 23 .962
2015 4 5 1 1 1 .857 1 0 0 0 0 ---- 28 33 71 3 11 .972
2016 - - 1 1 1 2 0 .500
LAD 7 9 12 1 3 .955 10 2 5 0 0 1.000 5 8 9 0 0 1.000
'16計 7 9 12 1 3 .955 10 2 5 0 0 1.000 6 9 10 2 0 .905
2017 22 33 52 5 16 .944 8 5 5 1 0 .909 14 11 37 3 8 .941
2018 12 13 10 0 3 1.000 - 81 95 197 10 28 .967
2019 20 14 23 0 8 1.000 6 1 10 1 0 .917 39 37 65 9 12 .919
2020 13 12 24 1 3 .973 - 20 12 40 0 4 1.000
2021 46 60 73 5 17 .964 11 6 10 3 0 .842 23 26 46 2 8 .973
2022 22 27 53 0 8 1.000 3 0 1 0 0 1.000 1 0 0 0 0 ----
2023 3 2 0 1 0 .667 28 10 32 1 0 .977 31 27 69 2 12 .980
MLB 149 175 248 14 59 .968 67 24 63 6 0 .935 290 300 662 38 106 .962
外野守備


左翼(LF) 中堅(CF) 右翼(RF)




































2017 LAD 48 91 4 1 0 .990 49 85 3 1 0 .989 -
2018 24 31 2 1 1 .971 50 69 0 1 0 .986 -
2019 56 59 1 0 0 1.000 20 31 0 0 0 1.000 3 2 0 1 0 .667
2020 19 31 2 1 1 .971 6 12 0 0 0 1.000 -
2021 30 30 0 1 0 .968 61 105 0 1 0 .991 8 11 0 0 0 1.000
2022 80 131 2 1 1 .993 10 21 0 1 0 .955 10 13 1 0 1 1.000
2023 57 84 4 1 1 .989 5 5 0 0 0 1.000 -
MLB 314 457 15 6 4 .987 201 328 3 4 0 .988 21 26 1 1 1 .964
  • 2023年度シーズン終了時

表彰

記録

背番号

  • 1(2014年 - 2016年途中)
  • 3(2016年途中 - )

脚注

  1. ^ Chris Taylor Contract Details, Salaries, & Earnings” (English). Spotrac. 2022年10月10日閲覧。
  2. ^ Dodgers Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月25日) 2017年9月17日閲覧
  3. ^ Jake Seiner (2013年12月9日). “Plenty of fish in Mariners' MiLB ocean”. MiLB.com. 2014年7月25日閲覧。
  4. ^ Rainiers Send Four to 2014 Triple-A All-Star Game”. MiLB.com (2014年7月3日). 2014年7月25日閲覧。
  5. ^ Mariners select INF Chris Taylor & recall DH/1B Jesus Montero from AAA Tacoma”. MLB.com Mariners Press Release (2014年7月24日). 2014年7月25日閲覧。
  6. ^ Scores for Jul 24, 2014”. ESPN MLB (2014年7月24日). 2014年7月25日閲覧。
  7. ^ Stephen, Eric (2016年6月19日). “Dodgers acquire Chris Taylor from Mariners for Zach Lee”. SB Nation. 2016年6月22日閲覧。
  8. ^ AJ, Cassavell (2017年10月19日). “Turner, Taylor share NLCS MVP honors” (英語). mlb.com. 2017年10月20日閲覧。
  9. ^ ベースボール・マガジン社『週刊ベースボール』2018年10月1日号 p.81.
  10. ^ ドジャース、テーラーと2年契約 年俸調停を回避”. 日刊スポーツ. 2020年2月9日閲覧。
  11. ^ Sarah Langs, Thomas Harrigan (2021年7月11日). “Your 2021 MLB All-Stars by position” (英語). MLB.com. July 13, 2021閲覧。
  12. ^ a b Juan Toribio (2021年7月14日). “Getting ASG start 'meant a lot' to Muncy” (英語). MLB.com. 2021年8月3日閲覧。
  13. ^ 160 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). mlbplayers.com (2021年11月3日). 2023年6月20日閲覧。
  14. ^ 2021-22 qualifying offer candidates and decisions”. www.mlb.com. 2021年12月2日閲覧。
  15. ^ MLB free agency: Dodgers, Chris Taylor reach agreement on four-year, $60 million deal, per report”. www.cbssports.com. 2021年12月2日閲覧。
  16. ^ a b Juan Toribio (2023年6月16日). “Freeman's walk-off 'a huge weight off our shoulders'” (英語). MLB.com. 2023年6月20日閲覧。

関連項目

外部リンク