グランドスラム・ウランバートル2022

グランドスラム・ウランバートル2022は、2022年6月24日から26日の3日間にわたって、モンゴルウランバートルで開催される予定の柔道の国際大会。モンゴルでのIJFワールド柔道ツアーは、2016年にグランプリ・ウランバートルが開催されて以来6年ぶりとなった。また、グランプリ大会からグランドスラム大会に格上げされた[1]

大会結果

男子

階級
60kg以下級 日本の旗 永山竜樹 チャイニーズタイペイの旗 楊勇緯 モンゴルの旗 エンフタイバン・スミヤバザル
大韓民国の旗 イ・ハリム
66kg以下級 モンゴルの旗 バトグトフ・エルヘムバヤル モンゴルの旗 ソドエルデネ・グンジンルハム モンゴルの旗 ヨンドンペレンレイ・バスフー
IJF ヤゴ・アブラゼ
73kg以下級 IJF マフマドベク・マフマドベコフ モンゴルの旗 ツェンドオチル・ツォグトバータル ウズベキスタンの旗 オビドホン・ノモノフ
イスラエルの旗 トハル・ブトブル
81kg以下級 大韓民国の旗 イ・ジュンファン オーストリアの旗 シャミル・ボルチャシビリ 日本の旗 永瀬貴規
オランダの旗 フランク・デ・ウィット
90kg以下級 IJF ミハイル・イゴルニコフ ウズベキスタンの旗 ダブラト・ボボノフ オランダの旗 ノエル・ファントエンド
カザフスタンの旗 ディダル・ハムザ
100kg以下級 IJF マトベイ・カニコフスキー ポルトガルの旗 ジョルジ・フォンセカ ロシアの旗 ミハエル・コレル
イスラエルの旗 ピーター・パルチック
100kg超級 IJF イナル・タソエフ オランダの旗 ロイ・メイヤー 日本の旗 小川雄勢
カザフスタンの旗 アディル・オラズバエフ

女子

階級
48kg以下級 日本の旗 角田夏実 モンゴルの旗 ガンバータル・ナランツェツェグ カザフスタンの旗 アビバ・アブジャキノワ
大韓民国の旗 イ・ヘギョン
52kg以下級 ウズベキスタンの旗 ディヨラ・ケルディヨロワ IJF アレシャ・クズネツォワ モンゴルの旗 ビシュレルト・ホルロードイ
大韓民国の旗 チョン・エリン
57kg以下級 モンゴルの旗 ルハグバトゴー・エンフリーレン IJF ダリア・クルボンママドワ モンゴルの旗 ムンフツェデフ・イチンホルロー
イスラエルの旗 ティムナ・ネルソン=レヴィ
63kg以下級 日本の旗 鍋倉那美 イスラエルの旗 ギリ・シャリル ハンガリーの旗 ブリジタ・バルガ
IJF カミラ・バドゥロワ
70kg以下級 IJF マディナ・タイマゾワ 日本の旗 大野陽子 ドイツの旗 ミリアム・ブトケライト
ウズベキスタンの旗 グルノザ・マトニヤゾワ
78kg以下級 日本の旗 梅木真美 イスラエルの旗 インバル・ラニル モンゴルの旗 オトゴンバヤル・フスレン
ドイツの旗 アリナ・ベーム
78kg超級 イスラエルの旗 ラズ・ヘルシュコ モンゴルの旗 アマルサイハン・アディヤスレン カザフスタンの旗 カミラ・ベルリカシュ
大韓民国の旗 キム・ハユン

各国メダル数

国・地域
1 IJF 5 2 2 9
2 日本の旗 日本 4 1 2 7
3 モンゴルの旗 モンゴル 2 4 5 11
4 イスラエルの旗 イスラエル 1 2 3 6
5 ウズベキスタンの旗 ウズベキスタン 1 1 2 4
6 大韓民国の旗 韓国 1 0 4 5
7 オランダの旗 オランダ 0 1 3 4
8  オーストリア 0 1 0 1
ポルトガルの旗 ポルトガル 0 0 2 2
チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ 0 0 1 1
11 カザフスタンの旗 カザフスタン 0 0 4 4
12 ドイツの旗 ドイツ 0 0 2 2
13  ハンガリー 0 0 1 1

ロシアとベラルーシの大会参加を巡って

IJFパリオリンピックに向けたポイント争いの開始となる2022年の今大会から、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻で大会参加が中断されていたロシアとベラルーシの選手が、IJF名義による中立の立場で参加することを認めた。31にも上る夏季オリンピック競技団体の中で、ロシア大統領のウラジーミル・プーチンと長年に渡って友好関係を築いてきたマリウス・ビゼール率いるIJFのみが、中立という立場ながらも容認する格好となった。IJF会長のビゼールは、「柔道は教育のスポーツ。政治的な干渉や、いかなる形の差別も常に避けるよう努力してきた」と、この決定について事情を説明した[2][3]。一方で、ウクライナの元世界チャンピオンであるゲオルグリー・ザンタラヤはこの決定を強く非難するとともに、いかなる形にせよロシアの参加を認めるなら、自分が今まで獲得してきた世界チャンピオンやその他の称号を全て放棄すると語った[4]。さらにウクライナ柔道連盟は、ロシアとベラルーシの選手による大会出場が認められる限り、ウクライナの選手はIJFワールド柔道ツアーへの参加を拒否することを明らかにした。軍やスポーツ省から給与を得ているロシアとベラルーシの選手は中立の立場たりえず、さらに、IOCもロシアとベラルーシの選手の除外を推奨しているにもかかわらず彼らの大会参加を認めることは、以ての外だとしている。なお、今大会にIJF名義で出場したロシア選手のうち、11名がロシア軍に直接関連していると、ウクライナ柔道連盟は指摘した。これに対して、IJFは前言を繰り返してウクライナの要求を退けた[5][6][7]

脚注

外部サイト