ラムシュタイン
ラムシュタイン RAMMSTEIN | |
---|---|
基本情報 | |
出身地 | ドイツ・ベルリン |
ジャンル |
ノイエ・ドイチェ・ヘァテ インダストリアル・メタル[1][2] オルタナティヴ・メタル[1] プログレッシブ・メタル[1] |
活動期間 | 1994年 – 現在 |
レーベル |
Motor Music Republic Records Slash Records Universal Music Group |
共同作業者 |
Emigrate Feeling B |
公式サイト | rammstein.com, rammstein.de |
メンバー |
ティル・リンデマン リヒャルト・Z・クルスペ パウル・ランダース オリバー・リーデル クリストフ・シュナイダー クリスチャン・ロレンツ |
ラムシュタイン(RAMMSTEIN)は、ドイツのロック・バンド。全員が東ドイツ出身。コンサートでは、大量の火薬や火炎放射器を使った過激な演出でも知られている。
概要
1994年結成。バンド名は1988年に西ドイツのラムシュタイン=ミーゼンバッハにあるラムシュタイン空軍基地の航空ショーで発生したラムシュタイン航空ショー墜落事故から取られた(バンド名はMが一つ多い)。
1996年、デイヴィッド・リンチにPV製作を依頼するが、リンチが多忙だったため実現せず、しかし翌年公開の『ロスト・ハイウェイ』で『Herzeleid』収録の「マリー・ミー (Heirate Mich)」と「ラムシュタイン 」の2曲が起用された。
1998年、Korn主催のファミリー・ヴァリューズ・ツアー98参加。
2002年 映画『トリプルX』で『ムター』収録の「Feuer frei!」が主題歌となり、映画も彼ら自身のライブシーンから始まり銀幕デビューも果たした(ライブシーンは映画の為に撮影した擬似ライブ)。
2004年『ライゼ・ライゼ -南船北馬-』発売。
2005年『Rosenrot』発売。
2009年『Liebe ist für alle da』発売。国内盤は同年12月16日に「最愛なる全ての物へ」の邦題で、未発売だった『ローゼンロート』の国内盤と共に発売された。
同年、アメリカでのツアー中、「ベンド・ダウン (Bück dich)」の演奏中にティルとフラケがステージで行っているディルドなどを使った擬似行為やSM的なパフォーマンス が猥褻行為にあたるとされ、二人は逮捕された。2004年発表のアルバム『ライゼ・ライゼ -南船北馬-』の収録曲、「マイン・タイル (Mein Teil)」(訳すると「俺の一部(英:My Part)」という意味だが、ドイツ語では「一部」は性器を指す隠語 でもある)では、2001年にローテンブルク[3]で起きたアルミン・マイヴェス事件を元にしており、名誉毀損だとして犯人から告訴されている。また、同アルバムの1曲目0秒の所からさらに巻き戻すと隠しトラックとして1985年8月12日に起きた日本航空123便墜落事故のボイスレコーダーの音声が収録されており、物議を醸した。後にメンバー側から「あれはプロデューサーが勝手にやった事であり、我々はあの音声について一切関与していない。亡くなられた搭乗者の遺族には心からご冥福をお祈りすると共に、深くお詫び申し上げる」との声明が出されるに至っている。他にも近親相姦(Spiel mit mir, Tier)、子どもの性的虐待(Tier, Hallelujah)、屍姦(Heirate mich)、同性愛(Mann gegen Mann)など過激な題材を扱った曲が多い。その一方で、ゲーテの詩を題材にした曲(Dalai Lama-「魔王」, Rosenrot-「野ばら」)があるなど文学的な側面も持つ。
2011年、アメリカのHR/HM専門アワードRevolver Golden God Awardでベスト・ライヴ・バンドに選出される。
同年、ベスト盤『メイド・イン・ジャーマニー 1995-2011』をリリース。
2012年3月、Echo Awardでマリリン・マンソンと共演し「The Beautiful People」を披露。
同年、DVD ビデオ『Videos 1995-2012』をリリース。
2018年にドイツ音楽作家賞ロック/メタル作曲賞を受賞した[4]。
2019年5月17日、「タイトルなし」(No Title)[5]を全世界同時発売。初めて全英チャートでトップ10入りを果たした他[6]、日本のオリコンでも総合チャートで39位[7]、洋楽チャートで7位を記録するなどの成功を収めた(欧州と比べると下の方ではあるが、初めてトップ40入りを果たしている)。
メンバー
- ティル・リンデマン (ボーカル)
- リヒャルト・Z・クルスペ (リードギター)
- パウル・ランダース (リズムギター)
- オリバー・リーデル (ベース)
- クリストフ・シュナイダー (通称:ドゥーム、ドラム)
- クリスチャン・ロレンツ (通称:フラケ、キーボード)
-
ティル・リンデマン(Vo) 2012年
-
リヒャルト・Z・クルスペ(G) 2010年
-
パウル・ランダース(G) 2010年
-
オリバー・リーデル(B) 2010年
-
クリストフ・シュナイダー(Ds) 2015年
-
クリスティアン・ローレンツ(Key) 2009年
ディスコグラフィ
アルバム
- 1995年 Herzeleid (日本盤未発売)
- 1997年 Sehnsucht - 渇望(日本盤発売1998年、日本デビュー作)
- 2001年 Mutter - ムター(日本盤発売2001年)
- 2004年 Reise, Reise - ライゼ・ライゼ -南船北馬-(日本盤発売2005年)
- 2005年 Rosenrot - ローゼンロート (日本盤発売2009年)
- 2009年 Liebe ist für alle da - 最愛なる全ての物へ (日本盤発売2009年)
- 2019年 No title - タイトルなし (日本を含め、全世界共通で2019年5月17日リリース)
- 2022年 Zeit - ツァイト
ライヴ・アルバム
- 1999年 Live aus Berlin - ベルリン・ライブ(日本盤発売2000年)
- 2006年 Völkerball(日本盤未発売ライヴ盤)
- 2017年 Rammstein: Paris (日本盤未発売)
コンピレーション
- 1998年 Rammstein Original Single Kollektion(シングルBOX 日本盤未発売)
- 2011年 Made in Germany 1995–2011 - メイド・イン・ジャーマニー 1995-2011(日本盤発売2011年)
- 2015年 XXI (LP盤BOX 日本盤未発売)[8]
シングル
(全て日本盤未発売、邦題はユニバーサルミュージックジャパンの公式から引用)
- 1995年 Du riechst so gut - スメルズ・ソー・グッド
- 1996年 Seemann - シーマン
- 1997年 Engel - エンジェル
- 1997年 Du hast - デュ・ハスト(ユー・ヘイト)
- 1997年 Das Modell[9] - ザ・モデル
- 1998年 Du riechst so gut 98[10] - スメルズ・ソー・グッド98'
- 1998年 Stripped[11] - ストリップド
- 2001年 Asche zu Asche - アッシュズ・トゥ・アッシュズ
- 2001年 Sonne - 太陽
- 2001年 Links 2 3 4 - 前進
- 2001年 Ich will - 欲望
- 2002年 Mutter - 母
- 2002年 Feuer frei! - 撃て!
- 2004年 Mein Teil - マイン・タイル
- 2004年 Amerika - アメリカ
- 2004年 Ohne dich - オーネ・ディヒ
- 2005年 Keine Lust - カイネ・ルスト
- 2005年 Benzin - ベンジン
- 2005年 Rosenrot - 薔薇のような赤(赤いバラ)
- 2006年 Mann gegen Mann - 男対男
- 2009年 Pussy - プッシー[12]
- 2010年 Ich tu dir weh - イッヒ・トゥ・ディア・ヴェー
- 2010年 Haifisch - 鮫
- 2011年 Mein Land - マイン・ラント[13]
- 2012年 Mein Herz brennt - 燃える心
- 2019年 Deutschland - ドイチュラント(ドイツ)
- 2019年 Radio - ラディオ(ラジオ)
- 2019年 Ausländer - アウスレンダー(異邦人)
- 2022年 Zeit - ツァイト(時間)
- 2022年 Zick Zack - ツィック・ツァック
DVD
- 1999年 Live Aus Berlin - ベルリン・ライヴ(日本盤発売2001年)
- 2003年 Lichtspielhaus - ラムシュタイン的変態シネマ(日本盤発売2005年)
- 2006年 Völkerball - (日本盤未発売。東京での公演が一部収録。)
- 2012年 Videos 1995 - 2012 - (日本盤未発売)
- 2015年 Rammstein In Amerika - (日本盤未発売。ただし、日本語字幕に対応した設定が存在する。)
- 2017年 Rammstein: Paris - (日本盤未発売)
サウンドトラック
- 1997年 ロスト・ハイウェイ
- 1997年 モータルコンバット
- 1999年 マトリックス
- 2001年 バイオハザード
- 2002年 トリプルX
- 2002年 リリア 4-ever
- 2004年 バイオハザードII アポカリプス
- 2014年 ニンフォマニアック[14]
参加コンピレーション
- 1998年 For The Masses
- 1999年 Family Values Tour 98
リミックス
- 1997年 Faith No More・Last Cup Of Sorrow - Rammstein Mix
- 1999年 Korn・Good God
- 1999年 Rob Zombie・Spookshow Baby
- 2002年 Slick Idiot・Xcess [Remixed By Schneider Of Rammstein]
- 2003年 Marilyn Manson・mOBSCENE - Sauerkraut Mix
脚注
- ^ a b c “Rammstein|Biography”. オールミュージック. All Media Guide. 2015年7月4日閲覧。
- ^ Rammstein reviews, music, news - sputnikmusic・2015年7月04日閲覧。
- ^ ドイツの観光都市として有名な、バイエルン州のローテンブルク・オプ・デア・タウバー(Rothenburg ob der Tauber、タウバー川のほとりの上のローテンブルク)ではなく、ヘッセン州に位置するローテンブルク・アン・デア・フルダ(Rotenburg an der Fulda、フルダ川沿いのローテンブルク)である。
- ^ Deutscher Musikautorenpreis 2022年8月18日閲覧。
- ^ 各国のWikipediaによって題名が異なっている。日本ではUMJの日本公式サイトに記載されている通り「タイトルなし」とする。
- ^ ラムシュタイン10年ぶりの新作がドイツ語で歌うバンドとしては史上初の全英TOP10入り達成
- ^ ORICON STYLE
- ^ "Herzeleid"から"Liebe ist für alle da"までの6枚のアルバムに加え、未発表曲やシングルのみ収録だった曲を集めたアルバム、"Raritäten"も収録。
- ^ クラフトワークのカバー、英題「The Model」
- ^ 同曲のリメイク
- ^ デペッシュ・モードのカバー
- ^ PVがハードコアであまりに過激なため、テレビで放送することができず、アダルトサイトで公開されて大きな話題を呼んだ。一般用のPVにはボカシがかけられている。YouTubeのオフィシャルチャンネルには上げられていない(2019年5月現在)。
- ^ 2011年に発売されたベストアルバムからのシングルカット。ジャケットはザ・ビーチ・ボーイズのサーファー・ガールを意識していると思われる。
- ^ Vol.1にてFühre michが使用されている。
関連項目
- ノイエ・ドイチェ・ヘァテ
- インダストリアル・メタル
- マリリン・マンソン
- パイロテクニクス
- ラムシュタイン (小惑星)
- 空耳アワー
- 横浜F・マリノス - 選手紹介で「Du Hust」を使用している。
外部リンク
- Rammstein.com - Official English site
- Rammstein.de - Official German site
- ユニバーサルミュージック(日本の所属レコード会社)アーティストページ