京王プラザホテル
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒160-8330 東京都新宿区西新宿2丁目2番1号[1] |
設立 | 1969年4月10日[1][2] |
業種 | サービス業 |
法人番号 | 7011101026125 |
事業内容 | ホテル事業等 |
代表者 | 代表取締役社長 若林克昌[1] |
資本金 | 1億円[1] |
売上高 |
291億円 (2018年3月期) |
純利益 |
▲1億6400万円 (2023年3月期)[3] |
純資産 |
50億7900万円 (2023年3月期)[3] |
総資産 |
77億1900万円 (2023年3月期)[3] |
従業員数 | 1,026名(2021年4月現在) |
所有者 | 京王電鉄株式会社 (100%) |
関係する人物 |
井上定雄(初代社長) 志村康洋(元社長) |
外部リンク | https://www.keioplaza.co.jp/ |
京王プラザホテル | |
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ホテル概要 | |
正式名称 | 京王プラザホテル |
運営 | 株式会社京王プラザホテル |
階数 | 地下3階 - 地上47(本館)階 |
部屋数 | 1,438室 |
開業 | 1971年6月5日[1] |
最寄駅 | 都庁前駅 |
最寄IC | 首都高速道路新宿出入口 |
所在地 |
〒160-8330 東京都新宿区西新宿2丁目2番1号 |
位置 | 北緯35度41分24秒 東経139度41分40秒 / 北緯35.68989度 東経139.69444度座標: 北緯35度41分24秒 東経139度41分40秒 / 北緯35.68989度 東経139.69444度 |
公式サイト | 公式サイト |
株式会社京王プラザホテル(英文社名:KEIO PLAZA HOTEL CO.,LTD)は、東京都新宿区に本社を置く京王グループのホテル運営会社[1]、及び同社が運営する同名のホテルである。
京王プラザホテル(けいおうプラザホテル、英: Keio Plaza Hotel)は、東京都新宿区西新宿に立地する2棟建ての超高層ホテル。東京ディズニーリゾート・グッドネイバーホテルの一つである。株式会社京王プラザホテルの本社は京王プラザホテル内に所在する。また「京王プラザホテル」は、同社が運営するホテルチェーンのブランドでもある。本項では、運営企業の株式会社京王プラザホテル、および同社が運営する京王プラザホテルチェーンの各ホテルについて一括して記述する。
会社概要
本社がある新宿の京王プラザホテルのほか、直営のグループホテルを多摩地域で2か所、子会社の運営により札幌で1か所運営する。多摩地域の2つのホテルも当初は子会社による運営であったが、1997年(平成9年)4月に株式会社京王プラザホテルへ吸収合併され[2]直営化された。
2003年からプリファード・ホテル・グループに加盟している。1972年から2003年まではインターコンチネンタルホテルズグループに加盟していた。外国人旅行客向けのリザベーション契約で、ホテルオークラの後を引き継ぐ形であった。
なお、親会社の京王電鉄は2002年(平成14年)から、低価格ビジネスホテルチェーンとして「京王プレッソイン」、2018年(平成30年)からは宿泊特化型アッパーミドルホテルとして「京王プレリアホテル」を展開している[4]。これらは京王電鉄の直営事業として、京王プラザホテルチェーンとは別に運営されている。
- 本社:東京都新宿区西新宿2-2-1
- 営業所:札幌、仙台、西日本(大阪)、ロサンゼルス
- グループホテル:札幌、多摩、八王子
- 提携ホテル:プリファードホテルズ&リゾーツ
- 会員制度:47倶楽部、エグゼクティブクラブ
沿革
- 1968年(昭和43年)
- 1969年(昭和44年)
- 1970年(昭和45年)
- 3月:高さ日本一(当時)となる47階の鉄骨が完成。翌4月に上棟式を行う。
- 1971年(昭和46年)
- 1972年(昭和47年)
- 1月:インターコンチネンタルホテルズグループ加盟。
- 1975年(昭和50年)
- 3月:札幌営業所を開設。
- 9月:京王プラザホテル(新宿)に、日本のシティホテルでは初となるウエディングチャペルをオープン[2]。
- 1976年(昭和51年)7月:京王プラザホテル高松を開業[2]。
- 1979年(昭和54年)9月:名古屋営業所を開設。
- 1980年(昭和55年)
- 5月:仙台営業所を開設。
- 11月:京王プラザホテル(新宿)南館がオープン。
- 1981年(昭和56年)5月16日:株式会社京王プラザホテル札幌を設立[6]。
- 1982年(昭和57年)
- 5月16日:京王プラザホテル札幌を開業[7]。
- 1988年(昭和63年)6月:京王プラザホテル(新宿)にバリアフリー対応のユニバーサルルームを15室設置。
- 1990年(平成2年)4月28日:京王プラザホテル多摩が開業[1]。
- 1994年(平成6年)
- 1996年(平成8年)3月:京王プラザホテル多摩に西館がオープン。
- 1997年(平成9年)
- 1998年(平成10年)10月:会社分割により資産保有会社として京王ホテル管財株式会社を設立。株式会社京王プラザホテルはホテル運営会社となる[2]。
- 2002年(平成14年)10月:オリエンタルランドと契約し東京ディズニーリゾート・グッドネイバーホテルに参加。
- 2003年(平成15年)
- 8月:プリファード・ホテル・グループの「サミット・ホテルズ&リゾーツ」に加盟。
- 9月:京王プラザホテル(新宿)で、2003年度より6年間のの施設リニューアルを開始。宴会場やレストランフロアや客室などを100億円超の投資により大規模に改装する。
- 9月30日:契約期間満了によりインターコンチネンタルホテルズグループとのフランチャイズ契約を終了。
- 2014年(平成26年)11月:京王プラザホテル(新宿)と京王プラザホテル多摩に「ハローキティルーム」を新設[2]。
- 2015年(平成27年)3月:プリファード・ホテル・グループのリブランディングにより「サミット・ホテルズ&リゾーツ」から「プリファード・ライフスタイル」へ改称。
- 2021年(令和3年)
運営するホテル
京王プラザホテル(新宿)
1968年(昭和43年)11月、京王帝都電鉄(現:京王電鉄)は「新宿副都心建設計画」に基づき、西新宿の東京都水道局淀橋浄水場跡地に造成された新都心6号地に超高層ホテルを建設することを発表。翌年4月10日、運営会社となる株式会社京王プラザホテルを設立した後、ホテル建設に着手し、2年7か月の工期を経て、1971年(昭和46年)6月5日に開業した[12]。
京王プラザホテルは、西新宿の超高層ビル群で最初に建設され、当時としては世界一の超高層ホテルとして建てられた。計画時には新宿は国際ホテルに適さないと危惧されたが、開業5年目には黒字を計上し、1980年(昭和55年)11月1日には地上35階・地下3階の南館を開業している[13]。
高さは本館が178メートル、南館が138メートル。客室総数1,438の巨艦ホテルである。1974年(昭和49年)に新宿住友ビルに抜かれるまでは、日本で最も高い超高層ビルであった。その後もホテル単体の建物としての高さは長らく日本一の座を誇っていたが、1993年(平成5年)の幕張プリンスホテル(現:アパホテル&リゾート東京ベイ幕張)の完成により日本一の座を譲った。2022年にDOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築に認定されている[14]。
最上階の47階は有料展望台として一般に公開されていたが、現在はカラオケフォーティーセブンが営業している。メインエントランスは3階で、新宿駅西口地下広場への通路につながるエントランスは2階になる。
その高さを利用して、在日米軍が横田飛行場・赤坂プレスセンター・ニュー山王ホテル(旧称アンリツ会館[15])の3か所をネットワーク化する際の無線中継所設置を計画したことがあったが「民間施設の軍事転用を狙うもの」として問題となり[16]、計画は後に撤回された。
帝国・オークラ・ニューオータニの旧御三家や、ハイアット・フォーシーズンズ・ウェスティンの新御三家とは一線を画した営業を行う。2008年(平成20年)11月21日には「ミシュランガイド東京日本語版2009」の「快適なホテル格付け順」で「黒い家マーク3つ」を獲得した。
京王プラザホテル札幌
- 所在地:北海道札幌市中央区北5条西7丁目2-1
- 1982年(昭和57年)5月16日開業[7]。株式会社京王プラザホテル札幌が運営する。なお、株式会社京王プラザホテル札幌は京王電鉄の100%子会社であり[17]、京王プラザホテルの子会社ではない。
京王プラザホテル八王子
- 所在地:東京都八王子市旭町14-1
- 1994年(平成6年)9月9日開業[1]。当初は子会社の「京王プラザホテル八王子」が運営していたが、1997年(平成9年)4月に京王プラザホテルへ吸収合併された[2]。
- JR八王子駅前に立地しており、京王八王子駅からはやや離れている。このホテルが建設された土地は、京王線の国鉄八王子駅乗り入れ計画用に確保されていたもので、乗り入れ計画断念後は、1960年(昭和35年)から1992年(平成4年)まで京王帝都電鉄自動車事業部(現:京王電鉄バス)八王子営業所として使用されていた。
過去に運営していたホテル
京王プラザホテル高松
- 所在地:香川県高松市中央町11-5[18]
- 1976年(昭和51年)7月開業[2]、1997年(平成9年)4月閉業[2]。中央通りと八幡通りの交差点付近にあった旧・高松プレジデントホテル(1974年開業)の運営を引き継いだもの。
- 閉館後は居抜きで東横イン高松中新町となったが[19]、老朽化により[19]2016年(平成28年)6月29日に閉館[18]。建物は解体され、跡地には分譲タワーマンション「グラディス高松ザ・タワー」[20][21]が建設された。
京王プラザホテル多摩
- 所在地:東京都多摩市落合1-43
- 1990年(平成2年)4月28日開業[1][22]。多摩ニュータウンの中心地区である京王多摩センター駅前に立地し、1996年(平成8年)3月20日には西館も開業。近くにサンリオピューロランドあることから、ホテル西館9階にはサンリオキャラクターとタイアップした「ハローキティルーム」「マイメロディルーム」「リトルツインスターズルーム」を備えていた[23]。運営は当初、子会社として設立された「京王プラザホテル多摩」が手掛けていたが、1997年(平成9年)4月に京王プラザホテルへ吸収合併された[2]。
- しかし、コロナ禍による利用客急減により、以前は8割から9割だった客室稼働率が、2020年度は約4割まで落ち込み、東京都で緊急事態宣言が解除された後の同年末も6割から7割までしか回復しなかった[10]。加えて開業から31年が経過して建物が老朽化し、営業継続には大幅な改修が必要となることから、2023年(令和5年)1月15日をもって[8][9][10][11]、営業を終了。多摩地域での営業は京王プラザホテル八王子に集約となった[8][9][10]。土地・建物所有者である京王電鉄は、営業終了後の建物の扱いについて未定としていたが[10][11]、2023年11月、跡地に商業施設と分譲マンションからなる複合施設を2028年度に開業すると発表した[24]。
ギャラリー
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京王プラザホテル本館。隣接する南館は客室がメインであり、両館はホテル内のロビーで接続している。
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京王プラザホテル多摩
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京王プラザホテル八王子
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京王プラザホテル札幌
京王プラザホテルが登場する作品
- ゴジラ (1984年の映画)
- 1984年公開の東宝製作の映画。劇中でゴジラがスーパーXとの戦いで、放射能火炎で本館の真ん中部分に大穴を空けた[25][26]。
- ゴジラvsキングギドラ
- 1991年公開の東宝製作の映画。劇中でゴジラがメカキングギドラとの戦いで、転倒して南館の一部が崩壊する[25][26]。
- TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇
- 1970年代に放送されたという体裁の元、 2022年公開のNHK制作の特撮テレビドラマ。第1話の冒頭にて、奇獣・森の掟が建設中の本館の背後を掠めて飛行するカットが登場する。
その他
- アントニオ猪木対モハメド・アリ(格闘技世界一決定戦)
- ズームイン!!朝!
- モハメド・アリ
- 来日の際には宿舎として利用していた。ロビー到着と同時に和服姿の美女50人とシンセサイザーでのアリのテーマの演奏+助六太鼓。翌日からはアリの食生活を報道陣に公表するなど、販売促進スタッフのアイディアによるものだった[27]。
- KEIRINグランプリ
- 和田研究所/ミス日本
- 南館に和田研究所本部と、同研究所が主催するミスコンテスト・ミス日本の運営事務局がある。
脚注
- ^ a b c d e f g h i j k l 会社概要 株式会社京王プラザホテル
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 沿革 株式会社京王プラザホテル
- ^ a b c 京王自動車株式会社 第104期決算公告
- ^ “札幌駅前にホテル開業 京王、新ブランドの2号店を19年夏に”. 日本経済新聞. (2017年5月9日) 2019年2月3日閲覧。
- ^ 京王帝都電鉄株式会社総務部『京王帝都電鉄30年史』京王帝都電鉄、1978年。
- ^ “(株)京王プラザホテル札幌”. ザ・ビジネスモール. 2016年12月4日閲覧。
- ^ a b 会社概要 株式会社京王プラザホテル札幌
- ^ a b c “京王プラザホテル多摩 営業終了のお知らせ”. 京王プラザホテル多摩. 株式会社京王プラザホテル (2021年12月21日). 2021年12月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月22日閲覧。
- ^ a b c “多摩地域のビジネス・観光拠点「京王プラザホテル多摩」、23年1月に営業終了”. 読売新聞オンライン. (2021年12月22日) 2021年12月25日閲覧。
- ^ a b c d e 京王プラザホテル多摩が23年で営業終了へ 朝日新聞デジタル、朝日新聞社、2021年12月22日、2022年1月16日閲覧。
- ^ a b c 京王プラザ多摩が23年1月 営業終了 東京新聞 TOKYO Web、2021年12月24日、2022年1月16日閲覧。
- ^ 『京王電鉄五十年史』p.85
- ^ 『京王電鉄五十年史』p.86
- ^ DOCOMOMO. “京王プラザホテル”. docomomo. 2022年6月8日閲覧。
- ^ 質問主意書 参議院
- ^ 質問主意書 参議院
- ^ “2020年度(第100期) 有価証券報告書”. 2022年6月18日閲覧。
- ^ a b 【閉店】東横イン高松中新町 開店閉店.com、2016年6月26日
- ^ a b コロナ禍の中でも“アフターコロナ”を見据え新設ホテルの建設相次ぐ高松市。対するホテル川六は? 2021年1月23日、かがわ経済ニュース、香川経済レポート社
- ^ グラディス高松ザ・タワー ロケーション 株式会社マリモ。紹介文に「中央通りと八幡通りが交差する、京王プラザホテル跡地という由緒。」「計画地は、京王プラザホテルのあった場所として地元高松では広く知られています。」とある。
- ^ グラディス高松ザ・タワー at home 新築マンション、アットホーム株式会社。紹介文に「高松の中軸 中央通りに面する一画 京王プラザホテル跡地」とある。
- ^ “4番目の京王プラザホテル 東京・多摩にオープン”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1990年5月8日)
- ^ 客室一覧 京王プラザホテル多摩、株式会社京王プラザホテル、2022年1月16日閲覧。
- ^ “京王プラザホテル多摩跡地に複合施設 28年度開業”. 日本経済新聞 (2023年11月8日). 2023年11月10日閲覧。
- ^ a b 「84スポットガイド」『ゴジラ1984コンプリーション』ホビージャパン、2019年1月31日、130頁。ISBN 978-4-7986-1853-1。
- ^ a b 「ゴジラvsキングギドラ 決戦スポットガイド」『ゴジラVSキングギドラ コンプリーション』ホビージャパン、2020年3月31日、129頁。ISBN 978-4-7986-2176-0。
- ^ 『80年代 都市ホテルの野望』啓明書房、1980年10月30日、82,83頁。
参考文献
- 京王帝都電鉄株式会社総務部『京王帝都電鉄30年史』京王帝都電鉄、1978年。
- 京王電鉄広報部編 『京王電鉄五十年史』 京王電鉄株式会社、1998年。
関連項目
- 京王グループ
- 井上定雄 - 初代社長
- 西新宿
- 淀橋浄水場 - 跡地に建設された
- インターコンチネンタルホテルズグループ
- プリファード・ホテル・グループ
外部リンク
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