遠別町
えんべつちょう 遠別町 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 北海道地方 | ||||
都道府県 | 北海道(留萌振興局) | ||||
郡 | 天塩郡 | ||||
市町村コード | 01486-9 | ||||
法人番号 | 3000020014869 | ||||
面積 |
590.80km2 | ||||
総人口 |
2,318人 [編集] (住民基本台帳人口、2024年2月29日) | ||||
人口密度 | 3.92人/km2 | ||||
隣接自治体 |
苫前郡羽幌町、初山別村、 天塩郡天塩町、中川郡中川町、 雨竜郡幌加内町 | ||||
町の木 | シラカバ | ||||
町の花 | ツツジ | ||||
他のシンボル | - | ||||
遠別町役場 | |||||
町長 | 笹川洸志 | ||||
所在地 |
〒098-3543 北海道天塩郡遠別町字本町3丁目37 北緯44度43分21秒 東経141度47分32秒 / 北緯44.72244度 東経141.79228度座標: 北緯44度43分21秒 東経141度47分32秒 / 北緯44.72244度 東経141.79228度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
遠別町(えんべつちょう)は、北海道の留萌管内北部にある町。上川管内の美深町と並び、日本の稲作の北限地。
町名の由来
アイヌ語に由来するが諸説ある。
自然な解とされているものは、「ウェンペッ(wen-pet)」(悪い・川)に由来する、とするものである[1]。同様の語源(wen-pet、あるいはwen-nay)を持つ地名と同様、何が「悪い」のかは不明であるが、幕末・明治の探検家松浦武四郎は「魚類至って少なし[1]」と記している。また、1973年(昭和48年)に国鉄北海道総局が発行した『北海道 駅名の起源』では羽幌線(1987年廃線)「遠別」の由来について「ここの川は水質が悪く、飲めないため[2]」としている。
このほか、永田方正著『北海道蝦夷語地名解』では、山の中に住むアイヌが浜の方に来て、この地のアイヌと語り合うのを楽しみにしているという民間語源による、「ウイェペッ(u-ye-pet)」(相・話する・川)という説が載せられている[1]ほか、「ウエベツ」(二股の川)に由来するという説もある[1]。
地理
留萌管内北部に位置する。
- 山: ピッシリ山(1032m)
- 河川: 遠別川
- 湖沼:
隣接している自治体
人口
遠別町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 遠別町の年齢・男女別人口分布(2005年) |
■紫色 ― 遠別町
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 |
遠別町(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
気候
ケッペンの気候区分によると、遠別町は湿潤大陸性気候に属する。寒暖の差が大きく気温の年較差、日較差が大きい顕著な大陸性気候である。降雪量が多く、周辺の自治体と同様に特別豪雪地帯に指定されている。冬季は-20℃前後の気温が観測されることが珍しくなく、寒さが厳しい。
遠別(1991年 - 2020年)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 9.4 (48.9) |
12.2 (54) |
16.3 (61.3) |
23.0 (73.4) |
28.1 (82.6) |
32.6 (90.7) |
33.3 (91.9) |
34.2 (93.6) |
32.0 (89.6) |
24.1 (75.4) |
18.8 (65.8) |
13.0 (55.4) |
34.2 (93.6) |
平均最高気温 °C (°F) | −2.2 (28) |
−1.5 (29.3) |
2.4 (36.3) |
8.8 (47.8) |
15.2 (59.4) |
19.5 (67.1) |
23.5 (74.3) |
24.6 (76.3) |
21.5 (70.7) |
14.9 (58.8) |
6.9 (44.4) |
0.3 (32.5) |
11.2 (52.2) |
日平均気温 °C (°F) | −5.8 (21.6) |
−5.6 (21.9) |
−1.4 (29.5) |
4.6 (40.3) |
10.4 (50.7) |
14.8 (58.6) |
18.9 (66) |
20.0 (68) |
16.3 (61.3) |
10.2 (50.4) |
3.4 (38.1) |
−2.8 (27) |
6.9 (44.4) |
平均最低気温 °C (°F) | −10.5 (13.1) |
−11.0 (12.2) |
−6.2 (20.8) |
−0.1 (31.8) |
5.5 (41.9) |
10.5 (50.9) |
15.0 (59) |
15.9 (60.6) |
11.3 (52.3) |
5.4 (41.7) |
−0.1 (31.8) |
−6.4 (20.5) |
2.4 (36.3) |
最低気温記録 °C (°F) | −26.8 (−16.2) |
−25.6 (−14.1) |
−23.1 (−9.6) |
−11.3 (11.7) |
−3.7 (25.3) |
0.2 (32.4) |
5.7 (42.3) |
5.5 (41.9) |
1.6 (34.9) |
−5.0 (23) |
−12.8 (9) |
−21.9 (−7.4) |
−26.8 (−16.2) |
降水量 mm (inch) | 73.3 (2.886) |
52.4 (2.063) |
53.1 (2.091) |
50.2 (1.976) |
68.9 (2.713) |
65.0 (2.559) |
123.0 (4.843) |
142.5 (5.61) |
126.0 (4.961) |
134.9 (5.311) |
129.4 (5.094) |
97.4 (3.835) |
1,121.9 (44.169) |
平均降水日数 (≥1.0 mm) | 19.5 | 15.4 | 13.1 | 10.8 | 10.5 | 9.7 | 10.0 | 10.7 | 11.4 | 15.8 | 19.2 | 21.1 | 167.5 |
平均月間日照時間 | 48.6 | 76.4 | 129.8 | 165.8 | 188.4 | 160.8 | 155.9 | 164.2 | 170.3 | 119.8 | 51.0 | 28.5 | 1,461.5 |
出典1:Japan Meteorological Agency | |||||||||||||
出典2:気象庁[3] |
沿革
- 1896年(明治29年) 白幡源太郎が遠別に入植する。(遠別町で記録が残っている最初の人物)
- 1897年 越前団体が入植する。(遠別町の開基)
- 1903年 天塩村(現天塩町)から分村、天塩郡遠別村
- 1919年(大正8年) 二級町村制、天塩郡遠別村
- 1949年(昭和24年) 町制施行、天塩郡遠別町
経済
主要産業は漁業、農業、酪農、林業など。稲作の北限地。
農協・漁協
- るもい農業協同組合(JAるもい)遠別支所
- 遠別漁業協同組合
金融機関
- 稚内信用金庫遠別支店
郵便局
- 遠別郵便局(集配局)
公共機関
警察
- 天塩警察署遠別駐在所
姉妹都市・提携都市
- キャッスルガー市 (カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州)
教育
交通
空港
鉄道
現在、町内を走る鉄道路線は存在しない。鉄道を利用する場合の最寄り駅は、JR北海道宗谷本線幌延駅あるいは佐久駅。
廃止された鉄道
かつては羽幌線が運行していたが、現在は廃止された。
バス
- 沿岸バス(羽幌線代替バス)
道路
- 一般国道
- 都道府県道
- 道の駅
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- 旭温泉
- 富士見ヶ丘公園
- 金浦原生花園
その他
- エゾモモンガの「モモちん」というマスコットキャラクターが、遠別町のホームページに登場している。
- 日本最北端の稲作が行われている。
出身の有名人
脚注
- ^ a b c d “アイヌ語地名リスト エン~オニシ P21-30P”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年10月20日閲覧。
- ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、110頁。ASIN B000J9RBUY。
- ^ “遠別 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2023年12月23日閲覧。