M60 (天体)
M60 Messier 60 | |
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楕円銀河 M60
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仮符号・別名 | NGC 4649[1] |
星座 | おとめ座 |
見かけの等級 (mv) | 8.8[2] |
視直径 | 7' × 6'[2] |
分類 | 楕円銀河 (E2)[1] |
発見 | |
発見日 | 1779年4月11日[3] |
発見者 | ヨハン・ゴットフリート・ケーラー[2] |
発見方法 | 望遠鏡による観測 |
位置 元期:J2000.0[1] | |
赤経 (RA, α) | 12h 43m 40.008s[1] |
赤緯 (Dec, δ) | +11° 33′ 09.40″[1] |
赤方偏移 | 0.00369[1] |
視線速度 (Rv) | 1105 km/s[1] |
距離 | 6000万光年[2](約18Mpc) |
M60の位置
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座標: 12h 43m 40.008s, +11° 33′ 09.40″ M60(NGC 4649)はおとめ座の楕円銀河である。
概要
大きな銀河で、その周りには非常に微かな球状星団が取り巻いている。右の写真で、大きなM60の右上にある渦状銀河がNGC 4647である。ホルトン・アープは、M60はNGC 4647に接近して擾乱を起こしている銀河であるとして、1966年のアープ・アトラスで Arp 116 として取り上げている[2]。M60はおとめ座銀河団の中でも大きな楕円銀河で、2000年のハッブル宇宙望遠鏡の観測では、太陽の約20億倍の質量が中心部に存在することが分かっている[2]。
双眼鏡で捉えることも可能だがかなり困難である[4]。口径10cmの望遠鏡の80倍程度の広視界のアイピースを使うとM59と同じ視野に捉えることができる[4]。口径20cmの望遠鏡では隣接するNGC 4647も捉えることができる[4]。口径30cmの望遠鏡ではM59,M60の周囲に5つもの銀河が集中している様子が見えてくる。
2004年1月28日に、Ia型超新星SN 2004Wがリック天文台によって観測されている[2][5]。
観測史
1779年4月11日に、ヨハン・ゴットフリート・ケーラーが彗星を観測中にM59とともに発見した[2]。その翌日、イタリアの天文学者バルナバス・オリアニはM59は見逃したもののM60を独立して発見している。ケーラーの発見の4日後の4月15日にはシャルル・メシエがM58、M59と同時に発見している[2]。メシエは「M58、M59よりはっきりしている。3個の星雲に星を含まない」と記している[3]。ウィリアム・ヘンリー・スミスは「二重星雲。中心距離は2'~3'。先行する方はひどくかすか。明るい方がこれに後続する。1779年のメシエの記載は不完全である。北と南に1個ずつ星が置かれ、93倍の視野は小さな星雲でにぎやかだ。M59の北西は縁と上部に小さな方が見え、実に4個の星雲が一度に見える」と記した[3]。ウェップは「二重星雲で後続する方は極端に微かで、3.7インチでは見えない。広視野でM59の北西と南西にぼんやりとしたものが見える」とした。
出典
- ^ a b c d e f g “SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME M60. 2016年3月21日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2007年8月30日). “Messier Object 60”. SEDS. 2016年3月21日閲覧。
- ^ a b c Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2005年3月30日). “Messier 60 Observations and Descriptions”. SEDS. 2016年3月21日閲覧。
- ^ a b c “M60”. メシエ天体ガイド. AstroArts. 2016年3月21日閲覧。
- ^ “List of Supernovae”. 国際天文学連合. 2016年3月21日閲覧。