ソーラーアーク
ソーラーアーク (SOLAR ARK) | |
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2005年10月 | |
施設情報 | |
専門分野 | 太陽光発電 |
管理運営 | パナソニック |
開館 | 2002年4月1日 |
所在地 |
〒503-0195 岐阜県安八郡安八町大森180 三洋電機 岐阜事業所 施設内 |
位置 | 北緯35度19分51.3秒 東経136度40分16.3秒 / 北緯35.330917度 東経136.671194度座標: 北緯35度19分51.3秒 東経136度40分16.3秒 / 北緯35.330917度 東経136.671194度 |
外部リンク | ソーラーアーク - ウェイバックマシン(2013年6月1日アーカイブ分) |
プロジェクト:GLAM |
ソーラーアーク(Solar Ark)は、三洋電機が2002年に開館した太陽光発電施設である[1]。
概要
会社設立50周年記念事業として2001年12月21日に岐阜事業所に竣工した。発案者は井植敏、請負業者は鹿島建設[2]。「アーク」とは箱船を意味し、「21世紀に力強く船出する箱船」をイメージしており、全体を4本の柱のみで支え、地上に浮遊したような構造となっている[2]。
太陽電池パネルは2000年に同社の太陽電池不正販売事件で回収したものが使用されている。また、東海道新幹線の沿線(岐阜羽島駅〜米原駅)に位置し、名神高速道路からも遠望できる。夜になると総数77,200個[2]にのぼるLED照明の演出を魅せていた。
施設内には太陽電池科学館ソーラーラボ(2002年4月1日開館[3]、現在は閉館。)があり、太陽光発電と環境問題に特化した展示をしていた[4]。 2009年7月までは一般公開され、入館料は無料で午前9時30分から午後4時30分まで開館していた。休館日は毎週月曜日で、月曜日が祝日の場合は翌日が休館日となっていた。2009年からは団体客のみを受け入れていた。
施設中央部には、130トンの水を貯えた池、長さ40m×高さ2.35mの滝、高さ5mの噴水から構成されるウオーターデザインを配置し、「箱船」の瑞々しい生命感をもたらしていた。また、水質浄化システムとして水を電気分解し、電解次亜塩素酸を発生させレジオネラ菌を防ぐ「三洋アクアクリーンシステム」を導入していた[2]。
2011年8月、中央に掲げられていた「SANYO」ロゴを新パナソニックグループ発足を機に「Panasonic」ロゴへと改めた[5]。
2022年、パナソニックホールディングスは土地の売却を決定し、大阪府の不動産会社に譲渡した。ソーラーアークの太陽光発電機能は同年夏に停止し、ロゴも撤去され、正面玄関口も封鎖された[6][7]。
仕様
仕様は、以下の通りである[2]。
- 構造:鉄骨造立体トラス構造
- 築造面積:3294.48m2(996.58坪)
- 南面総面積:約7500m2(2269坪)
- 大きさ:全長315m
- 高さ:31.6m(中央部)~37.1m(最高部)
- 巾:上部4.3m~下部13.7m
- 両端部下弦地上高さ:20m
- 柱スパン:長辺方向126.6m×短辺方向13.7m
- キャンティレバー:(はねだし寸法)94.2m
- 重さ:3000トン
- 太陽電池:単結晶シリコン太陽電池
- パネル枚数:5,046枚(パネル一枚:幅1320mm×高895mm×厚35mm)
- 最大出力:630kW
- 年間発電量:約53万kWh
受賞
ギャラリー
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東海道新幹線の車内より(2006年11月)
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接写(2009年7月)
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下から撮影(2005年5月)
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2011年8月以降、中央のロゴは「Panasonic」になっている(2016年7月)
出典・脚注
- ^ 庄子大亮『大洪水が神話になるとき』河出書房新社、2017年、17頁。ISBN 978-4-309-62508-9。
- ^ a b c d e “マガジンアマ No.28” (PDF). 日本金属事業協同組合 (2003年11月1日). 2024年4月11日閲覧。
- ^ “これまでにオープンした施設のご紹介 (プロデュース実績)”. 公益財団法人日本科学技術振興財団. 2023年3月19日閲覧。
- ^ 三洋電機からパナソニックへ! ソーラーアークの今 - 日経トレンディネット 2011年09月12日
- ^ 「ソーラーアーク」のブランド表記の変更について - パナソニック・三洋電機 共同プレスリリース 2011年6月24日
- ^ “新幹線から見える巨大シンボルを売却 三洋電機が不動産会社に 「今後は未定」”. 中日新聞. (2022年12月1日) 2024年4月12日閲覧。
- ^ “新幹線車窓の「岐阜の箱舟」解体へ…田園風景の「潜水艦」とも呼ばれた名物”. 読売新聞. (2022年11月29日) 2024年4月12日閲覧。
- ^ “受賞ギャラリー”. 公益財団法人日本デザイン振興会. 2024年4月12日閲覧。
外部リンク
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