閉微分形式

微分位相幾何学における微分形式 (closed) である、または閉微分形式(へいびぶんけいしき、: closed differential form、短く閉形式 (closed form) とは、その外微分が零となるときに言う。

シュヴァルツの定理により、C1-フランス語版函数係数の任意の完全微分形式は閉微分形式である。ポワンカレの補題はこの部分的なを保証する。

一次微分形式の場合

n-次元の 1-形式 であるとは、 が成り立つことである。これは全部で n(n – 1)/2 この条件を満足することを言っている。

  • 一次元の場合、可微分 1-形式 ωA(x)dx は常に閉である。
  • 二次元の場合、1-形式 ωA(x, y)dx + B(x, y)dy が閉となるのは、 を満たすときである。
  • 三次元の場合、1-形式 ωA(x, y, z)dx + B(x, y, z)dy + C(x, y, z)dz が閉となるのは、 となるときである。これは Ω ≔ t(A, B, C) に対して rot Ω = 0 となることに対応する。

注釈

出典

参考文献

  • (フランス語) Jacques Lafontaine, Introduction aux variétés différentielles [要文献特定詳細情報]
  • (フランス語) Samuel Ferdinand Lubbe, Traité de calcul différentiel et de calcul intégral, Bachelier, 1832 [lire en ligne]

関連項目

外部リンク