藤沢周

藤沢 周(ふじさわしゅう、1959年1月10日 - )は、日本の小説家法政大学経済学部教授

人物・来歴

新潟県西蒲原郡内野町(現・新潟市西区内野町)出身。神奈川県鎌倉市在住。新潟市立内野小学校新潟市立内野中学校新潟明訓高等学校法政大学文学部日本文学科卒業。書評誌『図書新聞』編集者などを経て、1993年『ゾーンを左に曲がれ』(『死亡遊戯』と改題)でデビュー。1998年『ブエノスアイレス午前零時』で第119回芥川賞受賞。日本文学協会に所属する研究者。2004年より母校・法政大学の教授に就任し、「文章表現」「日本文化論」などを講じている。2021年神奈川近代文学館で開催の「特別展 樋口一葉展―わが詩は人のいのちとなりぬべき」の編集委員を務めた[1][2]。2022年『世阿弥最後の花』で加賀乙彦推奨特別文学賞を受賞。直木賞作家藤沢周平とは、名前は似ているが無関係で、藤沢周平がペンネームであるのに対し、藤沢周は本名である。

著書

小説

  • 『死亡遊戯』(1994、河出書房新社)のち文庫
  • 『SATORI』(1995、河出書房新社)のち文庫
  • 『刺青』(1996、河出書房新社)のち文庫
  • 『ソロ』(1996、講談社)のち文庫
  • 『サイゴン・ピックアップ』(1997、河出書房新社)のち文庫
  • 『境界』(1998、講談社)
  • 『ブエノスアイレス午前零時』(1998、河出書房新社)のち文庫
  • 『スミス海感傷』(1998、集英社)のち文庫
  • 『陽炎の。』(1998、文藝春秋)のち文庫
  • 『マダム・グレコ』(1999、河出書房新社)
  • 『礫』(1999、講談社)
  • 『オレンジ・アンド・タール』(2000、朝日新聞社)のち光文社文庫 
  • 『愛人』(2000、集英社)のち文庫
  • 『奇蹟のようなこと』(2000、幻冬舎)のち文庫 
  • 『黒曜堂』(2000、マガジンハウス
  • 『さだめ』(2000、河出書房新社)のち文庫
  • 『藪の中で…』(2001、徳間書店)のち文庫
  • 『紫の領分』(2001、講談社)のち文庫
  • 『雨月』(2002、光文社)のち文庫
  • 『ダローガ』(2003、新潟日報事業社)「雪闇」と改題、河出文庫
  • 『箱崎ジャンクション』(文藝春秋、2003)のち文庫
  • 『焦痕』(集英社、2005)
  • 『第二列の男』(作品社、2005)
  • 『幻夢』(文藝春秋、2007)
  • 『心中抄』(河出書房新社、2007)
  • 『キルリアン』(新潮社、2009)「あの蝶は、蝶に似ている」と改題、河出文庫  
  • 『波羅蜜』(毎日新聞社、2010)のち光文社文庫
  • 武曲』(文藝春秋、2012)のち文庫
  • 『界』(文藝春秋、2015)のち文庫
  • 『武蔵無常』(河出書房新社、2016)
  • 『サラバンド・サラバンダ』(新潮社、2016)
  • 『武曲 2』(文藝春秋、2017)
  • 世阿弥最後の花』(河出書房新社、2021)

随筆

  • 『スモーク・オン・ザ・ナイフ』(1999、河出書房新社)
  • 『鎌倉古都だより』(2000、新潟日報事業社)

その他

  • 『言葉である。人間である。 読書術極意』(言視舎、2020)

その他の著作

TV出演

新聞

メディアミックス

舞台

映画

脚注

  1. ^ 特別展「樋口一葉展―わが詩は人のいのちとなりぬべき」”. 神奈川近代文学館 (2021年11月3日). 2021年11月2日閲覧。
  2. ^ 『樋口一葉展―わが詩は人のいのちとなりぬべき』神奈川近代文学館、2021年、2頁。 
  3. ^ “綾野剛が熊切和嘉監督「武曲」で酒浸りの剣豪に!“ヒロイン”は村上虹郎”. 映画ナタリー. (2016年9月27日). https://natalie.mu/eiga/news/203251 2016年9月29日閲覧。 

参考文献

  • 陣野俊史「藤沢周全著作ガイド」(河出書房新社『文藝』 2003年冬季号 特集・藤沢周に収録、2003年までのデータ)

外部リンク