高山羽根子
ペンネーム | 高山 羽根子 |
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誕生 |
1975年5月9日(48歳) 日本・富山県富山市 |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
教育 | 学士 |
最終学歴 | 多摩美術大学美術学部絵画学科 |
活動期間 | 2009年 - |
ジャンル | 小説 |
代表作 | 『首里の馬』(2020年) |
主な受賞歴 |
創元SF短編賞佳作(2009年) 林芙美子文学賞(2016年) 芥川龍之介賞(2020年) |
デビュー作 | 『うどん キツネつきの』(2009年) |
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[1] -)は、日本の小説家、SF作家。富山県富山市生まれ[1]。多摩美術大学美術学部絵画学科卒業[2]。
(たかやま はねこ、1975年5月9日経歴
2009年、「うどん キツネつきの」で第1回創元SF短編賞(選考委員:大森望・日下三蔵・山田正紀)佳作を受賞し、同作がアンソロジー『原色の想像力』(創元SF文庫)に収録されデビュー。
2014年、短編集『うどん キツネつきの』を刊行。
2015年、短編「おやすみラジオ」が第46回星雲賞(日本短編部門)参考候補作に選出される[3]。同年、短編集『うどん キツネつきの』が第36回日本SF大賞最終候補に選出される[4]。
2016年、「太陽の側の島」で第2回林芙美子文学賞(選考委員:井上荒野・角田光代・川上未映子)大賞を受賞[5]。
2019年、「居た場所」で第160回芥川龍之介賞候補[6]、「カム・ギャザー・ラウンド・ピープル」で第161回芥川龍之介賞候補[7]。
2020年、「首里の馬」で第163回芥川龍之介賞受賞[8]、第33回三島由紀夫賞候補[9]。
人物
- 美大では日本画を専攻。卒業後にサラリーマンになってからも描いていた。動物の絵を描くことが多かったという[10]。
- 小説を書き始めたのは30代になってからである[10]。小説を最後まで書いたのは34〜35歳が初めてで、大学の社会人コースにあった小説創作クラスに通っていた[11]。
- プロ野球の大ファンであることを公言しており、芥川賞受賞作「首里の馬」は特に好きなチームである横浜DeNAベイスターズを中心に複数球団の春季キャンプ見学で沖縄県に滞在した際に着想した。夫も同じくプロ野球ファンである。最近のイチオシは横浜DeNAベイスターズの主将・佐野恵太[12][13]。
作品リスト
著書
- 『うどん キツネつきの』(創元日本SF叢書、2014年11月/創元SF文庫、2016年11月)
- 『オブジェクタム』(朝日新聞出版、2018年8月)
- 『居た場所』(河出書房新社、2019年1月)
- 『カム・ギャザー・ラウンド・ピープル』(集英社、2019年7月)
- 「カム・ギャザー・ラウンド・ピープル」 - 『すばる』2019年5月号(集英社)掲載
- 『如何様』(朝日新聞出版、2019年12月)
- 「如何様 (イカサマ)」 - 『小説トリッパー』2019年夏号(朝日新聞出版、2019年6月発行)掲載
- 『首里の馬』(新潮社、2020年7月)
- 「首里の馬」 - 『新潮』2020年3月号(新潮社)掲載
- 『暗闇にレンズ』(東京創元社、2020年9月/創元SF文庫、2023年3月)
- 「暗闇にレンズ」 - 書き下ろし
- 『パレードのシステム』(講談社、2023年1月)
- 「パレードのシステム」 - 『群像』2022年9月号(講談社)掲載
- 『ドライブイン・真夜中』(U-NEXT 2023年7月)
共著
- 『おかえり台湾 食べて、見て、知って、感じる 一歩ふみ込む二度目の旅案内』(池澤春菜共著、インプレス、2020年5月)
- 『旅書簡集ゆきあってしあさって』(酉島伝法、倉田タカシ共著、東京創元社、2022年1月)
単行本未収録作品
- 小説
- 「一九八五年のチャムチャム」 - 今岡正治編アンソロジー『夏色の想像力』草原SF文庫(同人誌)、2014年7月発行 寄稿
- 「宇宙の果てまで届いた初めての道具」 - 『夏色の想像力』同上
- 「ウリミ系男子とロイコガール」 - 『夏色の想像力』同上
- 「ビースト・ストランディング」 - 『Genesis 一万年の午後 創元日本SFアンソロジー』 東京創元社 2018年12月発行 収録
- 「ラピード・レチェ」 - 『文学ムック たべるのがおそい vol.7』書肆侃侃房 2019年4月発行 掲載
- 「名前を忘れた人のこと~Unknown Man」 - 『文藝』2019年秋季号(2019年7月、河出書房新社)掲載
- 「あざらしが丘」 - 『NOVA 2019年秋号』河出文庫、2019年7月発行 収録
- 『ベストSF2020』大森望編 竹書房文庫 2020年7月発行 に再録された。
- 「蜂蜜いりのハーブ茶」 - 『宙を数える 書き下ろし宇宙SFアンソロジー』創元SF文庫 2019年10月発行 収録
- 「旅の熱」 - 『小説トリッパー』2020年夏季号(朝日新聞出版)掲載
- 「ススキの丘を走れ(無重力で)」 - 『小説宝石』2020年11月号(光文社)掲載
- 「その一匹を殺したのは誰か」 - 『新潮』2020年12月号(新潮社)掲載
- 『文学2021』日本文藝家協会編 講談社 2021年5月発行 に再録された。
- 「モールディング・ゲリラ」 - 『小説すばる』2021年1月号(集英社)掲載
- 「五輪丼」 - 『NOVA 2021年夏号』河出文庫、2021年4月発行 収録
- 「センチメント・パーク」 - 『すばる』2021年10月号(集英社) 掲載
- 「彼らはなんどもベルを鳴らす」 - 『文學界』2022年1月号(文藝春秋)掲載
- 「祀りの生きもの」 - 『紙魚の手帖』vol.08 DECEMBER 2022(東京創元社)掲載
- 「セミの鳴く五月の部屋」 - 『NOVA 2023年夏号』河出文庫、2023年4月発行 収録
- 「この場所の名前を」 - 『紙魚の手帖』vol.12 AUGUST 2023(東京創元社)掲載
- 詩
- 「ワイルドピッチの作法」 - 『ユリイカ』2019年9月号(青土社)掲載
- エッセイ
- 「「了」という名の襤褸の少女」 - 『ユリイカ』2015年1月号(青土社)掲載
- 「思い出ステーション」 - 『小説すばる』2015年4月号(集英社)掲載
- 「ホテルマニラの熱と髪」 - 『小説トリッパー』2016年夏号(朝日新聞出版、2016年6月発行)掲載
- 「約束ごとと記号のドラマ」 - 『新潮』2018年6月号(新潮社)掲載
- 「ドストエフスキー×コスモス「おかしな人間の夢」」 - 『すばる』2018年8月号(集英社)掲載
- 「ウィンター・ハズ・カム」 - 『群像』2018年12月号(講談社)掲載
- 「こんなことしてていいのか日記 ①」 - 『すばる』2019年7月号(集英社)掲載
- 「こんなことしてていいのか日記 ②」 - 『すばる』2019年8月号(集英社)掲載
- 「こんなことしてていいのか日記 ③」 - 『すばる』2019年9月号(集英社)掲載
- 「アンケート特集 シネマ2019」(パトリシオ・グスマン/監督『真珠のボタン』) - 『群像』2020年2月号(講談社)掲載
- 「二〇二〇年、一月の一週間、現在。」 - 『S-Fマガジン』2020年6月号(早川書房)掲載
- 「4月から7月、2020年。」 - 『文學界』2020年9月号(文藝春秋)掲載
- 「手を縛られても足で書く」 - 『文藝春秋』2020年9月号(文藝春秋)掲載
- 「ジャンルを超えて、自由な。」 - 『S-Fマガジン』2020年10月号(早川書房)掲載
- 「東京の日記 2021、6月-9月の路上で。」 - 『文藝』2021年冬季号(2021年10月、河出書房新社)掲載
出演
脚注
出典
- ^ a b 第161回芥川賞候補に5作:高山羽根子、古市憲寿が前回に続き2度目ノミネート - ほんのひきだし、2019年6月17日
- ^ いま<SFを書く>とは? | ゲンロンカフェ
- ^ 2015年 第46回星雲賞
- ^ “第36回日本SF大賞・最終候補作が決定しました!”. 日本SF作家クラブ (2015年12月18日). 2020年7月15日閲覧。
- ^ “第2回林芙美子文学賞、大賞に横浜・高山さん”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2016年1月27日) 2020年7月15日閲覧。
- ^ “第160回「芥川賞・直木賞」候補作決まる 古市憲寿が「芥川賞」初ノミネート”. ORICON NEWS (oricon ME). (2018年12月17日) 2020年7月15日閲覧。
- ^ “令和初「芥川賞・直木賞」候補作発表 芥川賞は古市憲寿が連続選出、直木賞6作はすべて女性作家”. ORICON NEWS (oricon ME). (2019年6月17日) 2020年7月15日閲覧。
- ^ “第163回「芥川賞」は高山羽根子氏&遠野遥氏ダブル受賞 「直木賞」は7度目ノミネート・馳星周氏”. ORICON NEWS (oricon ME). (2020年7月15日) 2020年7月15日閲覧。
- ^ “三島賞・山本賞の選考会は秋に延期”. 産経ニュース (産経デジタル). (2020年4月21日) 2020年7月15日閲覧。
- ^ a b “芥川賞受賞・高山羽根子さんインタビュー 絵画の世界から30代で小説家へ | インタビュー”. Book Bang -ブックバン-. 2020年9月11日閲覧。
- ^ “【新・芥川賞作家】高山羽根子さんが受賞を記念して語ってくれました! | 本がすき。”. honsuki.jp (2020年8月29日). 2020年9月11日閲覧。
- ^ “芥川賞作品「首里の馬」は春季キャンプで着想…著者の高山羽根子さんは熱狂的野球ファン「野球と小説は同じ」”. スポーツ報知 (2020年9月5日). 2020年9月11日閲覧。
- ^ 宏泰, 山内. “奇妙な話を“ギリあるかも”へ…… 新芥川賞作家・高山羽根子が明かす「小説に埋め込む」2つの仕立て”. 文春オンライン. 2020年9月11日閲覧。